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高額商品にシフトしたときのGDPについて

高額商品にシフトしたときのGDPについて疑問。 仮に、今年生産され、売れた全てが、100円の鉛筆2本、200円の鉛筆1本、合計400円だとすると、名目GDPは400円でしょう。実質GDPはそのときを基準にすると400円となります。 翌年、生産され、売れた全てが、100円の鉛筆1本、200円の鉛筆2本、合計500円だとすると、名目GDPは500円でしょうか? 数量に変化はありませんから実質GDPは400円のままでしょうか? 物価に変化はありません。  生産・売れたものが高額商品にシフトすると、統計上はどのような形で把握できるのでしょう? どなたか、アイデアがありませんか?

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  • at9_am
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回答No.1

> 翌年、生産され、売れた全てが、100円の鉛筆1本、200円の鉛筆2本、合計500円だとすると、名目GDPは500円でしょうか? その通りです。 > 数量に変化はありませんから実質GDPは400円のままでしょうか? 物価に変化はありません。 ここが間違いです。 もし100円の鉛筆と200円の鉛筆が統計上同等のものであるとされるのであれば、鉛筆の消費量は3本で実質GDPは400円で変動しませんが、物価が変動します。GDPの場合だと、GDPデフレーターで計測するのが普通ですが、要するに加重平均なので、 今年の鉛筆の価格 = (100*2 + 200*1)/3 = 133.3円/本 翌年の鉛筆の価格 = (100*1 + 200*2)/3 = 166.7円/本 今年の名目GDP = 今年の実質GDP = 翌年の実質GDP = 400円 翌年の名目GDP = 500円 GDPデフレーター = 500 / 400 = 1.25 となります。つまり25%の物価の上昇が見られた、というわけです。 また、消費者物価指数も3本400円から500円へと、同じだけ上昇します(消費者物価指数については後述)。 もし100円の鉛筆と200円の鉛筆が統計上別のものであるとされるのであれば、翌年の実質GDPは500円となります。物価は、GDPデフレーターも消費者物価指数も変動しません。 > 生産・売れたものが高額商品にシフトすると、統計上はどのような形で把握できるのでしょう? 消費者物価指数は、予めある数量を決めておいて、その財の組合せがいくらで買えるかを元に測定されます。したがって、個々の財の価格が変動せずに数量だけが変動した場合、消費者物価指数は変動しません。一方、数量が変動せずに価格だけが変動した場合、消費者物価指数は変動します。 もう一つの実質GDPは、予めある価格を決めておいて、その価格の元ではどういう水準であったかを示すもので、物価の影響を除いたGDPとして理解できます。したがって、財の価格だけが変動しても実質GDPは変動しませんが、個々の価格が一定で財の数量だけが変動すると実質GDPは変動します。 したがって、ここで示したように、高額商品と低額商品が別の財として取り扱われるのか同じ財として取り扱われるのかで、扱いは変わってきます。 もし同じ財として扱われているのであれば、消費者物価指数は大きく上昇しますが実質GDP(つまりはGDPデフレーター)はあまり変化しないかも知れません。 もし別の財として扱われているのであれば、消費者物価指数はあまり大きく変動しないかも知れませんが、実質GDP(つまりはGDPデフレーター)は大きく上昇するでしょう。

kent-goo
質問者

お礼

at9_am様 回答ありがとうございます。 わかりやすく、無駄がなく、しこうして十分な非常に優れた解説です。模範解答を見ているようです。 読んでいて気分がいいです。

kent-goo
質問者

補足

at9_am様 回答ありがとうございます。 >もし100円の鉛筆と200円の鉛筆が統計上別のものであるとされるのであれば、 >翌年の実質GDPは500円となります。物価は、GDPデフレーターも消費者物 >価指数も変動しません。 鉛筆ですが、ユニとハイユニを考えていました。同じ鉛筆だけど質が違う別物をです。 http://www.mpuni.co.jp/product/category/pencil/index.html そうすると、生産する鉛筆の数量は同じだけれど実質成長率は大きくなることになるんだ。 確かに、総付加価値は増加していますものね。(高額な鉛筆のほうが付加価値が大きい。)

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