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映画「ピアニスト」
こんばんは。 今日「ピアニスト」というフランスの映画を観たのですが、私には理解しにくい場面が多く、観終わったあとの今も映画が全く理解できていない状態です。 感想、意見など、どんなことでもよいので観た事があるかた教えてください。 箇条書きになってしまいますが、具体的にどの箇所がわからないと思ったのか書かせてください。 一 主人公のエリカは、何か妙な性癖があるようですが、どんな性癖だったのでしょうか。。 二 主人公のエリカが、エリカを思ってくれている男性に向けて書いた手紙の内容は、いったいどんな内容だったのでしょうか。(乱暴をしてくれという内容のようにとれたのですが。。)そしてエリカは彼にどのような気持ちを込めてこれを書いたのでしょうか。 三 最後エリカはどうして自分を刺したのでしょうか。。そして、この映画は全体を通して何を訴えているのでしょうか。 恥ずかしながら全体的に理解できる箇所が少なすぎて、こんな質問しかできなくてごめんなさい。 よろしくお願いします。
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好きな作品ですが以前に一度見たきりなので、細部は覚えていなくてすみません。 一 ポルノ・ショップの個室で使用済みティッシュの臭いを嗅ぎながらビデオを見る、ドライブイン・シアターで車の中のカップルを覗き見るなどです。 二 その後の展開から考えて、マゾヒスティックな行為を頼んだのだと思います。エリカは母親から抑圧され、今まで恋愛経験がなく、その上アダルトビデオを見たりしていたために、性の知識が歪められていたのではないでしょうか。彼女が普段からそういう行為を行っていた訳ではないのは、実際にワルターがそうしようとした時に喜ばないことからも分かります。 三 この部分はよく分からないのですが、今まで他人とのかかわりを避けてきたエリカが初めてかかわりを持ったワルターが、若い女の子を連れて来たことにショックを受けて、精神的にバランスを崩してしまったのではと思っています。 エリカは母親の支配下にあり、彼女には人との関係は支配する側と支配される側というつながりとしてしか理解できなないように思いました。生徒に対してはエリカが支配する側ですね。また母親のエリカに対する評価は低く、そのため優秀なピアニストであるにもかかわらず、エリカの自己評価も低かったのではないでしょうか。お洒落や化粧をしていない点から、特に女としての自己評価が低く、一や二はそれも原因ではないかという気がしました。 母との関係はいわゆる依存関係で、異常ですがそれでバランスは取れていた。そこにワルターが現れ、エリカは新しく彼と依存関係を作ろうとしたが相手はそうではなく、結果突き放されたように感じたエリカの取った行動がラストというように解釈しました。 この作品は見る人によって受け取り方が違ってくるでしょうね。この監督の作品はもう一本見ましたが、そちらも難解でした(「隠された記憶」)。わたしもいくつか解説やレビューを読みましたが、いろいろな意見があるようです。この解釈もあくまでも一つの感じ方としてお考えいただければと思います。 こちらのサイトの解説が興味深かったので、ご参考まで。 http://c-cross.cside2.com/html/a10hi005.htm
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- yasuhide_7
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すみません。見たことない者からの回答です。 興味をもったので調べてみたら、(2)はわからないのですが(1)と(3)の質問内容は、下のサイトでわかるかも・・です。 http://homepage3.nifty.com/pyonpyon/Pianist.htm http://homepage1.nifty.com/yoshiex/pianiste.htm
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 どちらのURLも読ませていただきました。 とても興味深い解釈の文章で思わずうなってしまいました。 この映画に出てくるピアノの演奏曲も、クラシック界の背景がわからない為に解釈ができなかったのですが、ここにはそういう背景のことも詳しく書かれていて、非常に参考になりました。 教えて頂いて、とても感謝します。
お礼
ご回答くださり、そしてこんなにも丁寧にお答えいただいてどうもありがとうございます。 とても興味深いご回答で、自分も映画を観てここまで解釈することが出来たらなぁと感嘆してしまいました。 URLもじっくり読ませていただきました。 映画を観て、私の解釈だけで終わっていたら、単に「変な映画だった」で終わっていたと思うのですが、こんなに丁寧にご回答していただけたおかげで、さまざまなこと(クラシックや、この作品を作った監督、役者さんなど)にも興味を持つことが出来ました。 本当にどうもありがとうございました。感謝いたします。