• ベストアンサー

抽出DNAの保存

PCRに使用するため臓器から抽出したDNAを4℃で保存中ですが、保存期間はどのくらいまでが限界でしょうか?また、-20℃では保存期間はどのくらいですか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

精製度によると思います。 簡易な方法で粗精製したものだと数週間から数ヶ月で明らかな分解が認められることがありますが(それでもPCRには使えるかもしれませんが)、超遠心法、フェノール抽出を慎重に行う、イオン交換カラムで精製などでnucleaseのコンタミを排除しておけば、数年単位の長期間にわたり4℃で分解なく保存できます。 私は最近、3年以上前にQiagenのDNaesyで精製してそのまま4℃で保存したゲノムDNAを使いましたが、電気泳動像に分解は認められずPCRの増幅も良好でした。 長期保存する場合、注意する点は、溶媒をTEにしておくこと(純水だとpHが酸性に偏るなどが原因で分解が起きやすくなる)、DNA濃度をあまり低くしないことです(たとえば数十ng/uL以上にする、水分子によるアタックを抑えるため)。 -20℃、-80℃などで凍結保存すれば、粗精製のDNAでも半永久的に保存できます。ただし凍結融解で物理的にせん断されてくるので、バックアップとして長期保存する場合はともかく、日常使うサンプルとしては避けたほうがいいでしょう。凍結を防ぐためにエタノールを加えてフリーザーに保存し、使うときになったらエタノール沈殿で回収するというのもいいでしょう。乾燥沈殿で保存するのは、確かに安定ですがゲノムDNAの場合再溶解が困難になるのでやめたほうがいいですね。

shinokuma
質問者

お礼

抽出はフェノール抽出法で行いました。溶媒は滅菌水で濃度は100ng/μLに調整しました。本試験の前に予備検討で使用するだけなので一度試してみようと思います。日常使用するものは保存はしないようにしたほうがいいですね。わかりやすく教えていただき、大変参考になりました。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • yakyutuku
  • ベストアンサー率14% (267/1890)
回答No.2

ていうか保存の可能性があるなら、10×TEを1割り足せばいいですよ。

shinokuma
質問者

お礼

早速、試してみます。ありがとうございました。

関連するQ&A

  • DNA抽出方法について

    培養細胞からDNAを抽出方法として現在はProteinase Kを用いたProK処理でDNAの抽出を行っています。 これ以外の方法として、簡便でPCRがかかるグレードにDNAを抽出する方法はないでしょうか? ちなみに一度に400サンプルくらいDNAの抽出を行いたいます。 いい案があれば教えてください。

  • 一つの細胞からDNAを抽出することはできますか

    ある一つの細胞からDNAを抽出することは可能でしょうか? できたとして、その後PCRを行い、検出できるまで増幅させることはできるでしょうか? 細胞の扱いに関しては素人です。 どなたか教えてください。よろしくお願いします。

  • 抽出したDNAの保存

    抽出したDNAは、保存方法によって、傷んだりしますか? 通常は冷凍保存すると思いますが、例えば、冷蔵庫に放置すると 断片化してしまったりするでしょうか(その場合、何日くらいで?)。 また、冷凍・解凍を繰り返す事や、衝撃を与えたりすることで 傷んだり(断片化したり)するんでしょうか?

  • DNA抽出

    DNA抽出に関して DNA抽出の実験を行ったのですが、今回はいつもと違いフェノールを混和後に上澄みを取る際に、どうしても上澄みを半分程度吸い取っただけで、下にあるタンパク質?(白だったり黒だったりの塊は全てタンパクだと考えてよいのでしょうか?)がチップに吸い込まれてしまいました。今までずっと同じ方法でやってきたのですが、これだけタンパク質がゆるかったことは初めてです。操作ミスの可能性は低いと思います。 また、その中の1.2個だけはいつもの様に回収できたサンプルもありました。 いつもと様子が異なっていた点は、上澄みのDNAがものすごくネバネバとしていたことです。いつもならチューブの中で切れるのですが、今日はチップ捨てまで伸びてきました。 フェノールの後もエーテルで処理するのですが、その際もいつも以上にDNAがネバネバしていました。 今日の実験では何が悪かったのでしょうか? DNAの状態にもよるのでしょうか? 何か心あたりのある方いましたら教えてください。 また、今回の抽出ではサンプルによっては確実にタンパク質(白のかたまり)を吸い取ってしまったと思います。 その場合だと、その後の実験(PCRだったり、制限酵素処理だったりと)悪影響で実験が上手くいかないことになるのですか?

  • ミトコンドリアDNAの抽出・解析方法

    今、ミトコンドリアDNAについて調べています。 そこで疑問に思った事なのですが、ミトコンドリアDNAはどのようにして抽出されるのでしょうか? ミトコンドリアは細胞の中に数多く存在していますが、その一つ一つからDNAを抽出する方法は具体的にどうなっているのでしょう?核のDNAと何か違う点もありますか?そして取り出したDNAをPCR法で増幅させ、解析装置にかけるんですよね?一体どのような解析をするのですか?これも核のDNAと違うところはありますか? 分からないことだらけですが、教えてください。

  • 精液からのDNA抽出について

    血液や精液からDNAを抽出しPCRをしています。 キットを使わずProteinase K 処理後はフェノクロ→エタ沈して ペレットをTEに溶かしています。 精液から抽出したDNAの濃度が血液由来のものと比較してかなり 低いのですが、これは普通なのでしょうか? 血液由来のDNAは150ng/μl前後なのですが、精液由来のものは 10ng/μl前後です。 最初に用いるサンプル量は250μlほどで、最後はTE100μlに 溶かしています。 ご存じの方がいらっしゃいましたらご回答お願いいたします。

  • DNA抽出

    マイクロサテライトマーカーを用いたPCR法で2種類のイネのDNAバンドサイズを測定しました。2種類を6つずつ、全部で12サンプルのバンドサイズを測定しました。しかし、12サンプルの内の2サンプルだけ、バンドが現れませんでした。12サンプル同時に作製したので、手順の間違いは無かったと思うのですが…。。。 しかし、サンプルがでなかったのですから、なんらかの失敗があったことはまちがいないのです。 もしかしたら、DNA抽出時に2種類のサンプルがコンタミしてしまったのか、と考えたのですが…。自信も根拠もありません。 どのあたりで失敗したのか、 見当がつく方、どうか助言していただきたいです。

  • 細菌からのDNA抽出→PCRで

    初歩的で申し訳ありません。 細菌からDNAを抽出した時そのDNAは環状2重らせんDNAなのでしょうか。 次にPCRで熱をかけた時も解けたDNAは1本ずつ環状のまま解けているのでしょうか? そして増幅される時はその環状DNA全てが複製されるのですか?それとも必要な部分だけ増幅されるのでしょうか?もしかしてプライマーを付けることによって必要な部分だけ増幅しているのですか。

  • 生検組織からの細菌DNA抽出の方法

    生検組織(腸粘膜組織)から細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)のゲノムDNAを抽出したいと考えています。グラム陽性菌は他のほ乳類等に比べて抽出が困難であったと思います。できればキットがあればありがたいのですが、ご存知であれば教えて下さい。ちなみに得られたDNAは、菌のPCR検出に使用予定です。

  • DNA抽出

     肝臓からDNAを抽出するときグアニジン塩酸を含む酢酸ナトリウムを入れるのはどうしてですか?  推測すると、核からDNAを溶かしだすと考ええいるのですが、間違っていますか?もしあっているなら、どうしてそれを加えるとDNAが溶け出すのでしょうか? 教えてください。