• ベストアンサー

P糖タンパクによる輸送

こんにちは。ただいま試験勉強最中の薬学部生です。 薬物動態学を勉強中なのですが、 「P糖タンパクによる輸送が第三相代謝と呼ばれる理由はなにか?」 という問題がわからず困っています; 調べ方が悪いのか、調べても全くいい情報に出会えませんでした>< どうか回答をよろしくお願いいたします!!

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

簡単に言うと 生体に侵入してきた異物の暴露を制限する機構として (1)まず酸化的反応(第一相代謝)により水溶性を高める (2)物質によっては、さらに抱合反応(第二相代謝)を受けて排泄されやすくする (3)上記バリアーを免れて生体組織に侵入してきた物質を、排出性トランスポーターの汲み出しにより組織から除去する。 (1)、(2)は酵素による代謝反応で、(3)はトランスポーターによる排出であって機構的に代謝ではないのですが、生体組織への異物侵入に対するバリアーとして順次機能を発揮するため第三相(代謝というより消失)過程と呼ばれます。 なお、第一相代謝に関与するCYP3A4と第三相のP糖タンパクの基質が類似性していることや、両者のタンパク誘導機構の関連性などから、異物に対するクリアランス機構の統合的な関係が推察されます。 このような内容を調べる際には、当該の成書でも結構ですが、総説あたりを検索すると良いと思います。 検索例としての文献をひとつお示しします。 Xu C, Li CY, Kong AN. Induction of phase I, II and III drug metabolism/transport by xenobiotics.Arch Pharm Res. 2005 Mar;28(3):249-68. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?Db=pubmed&Cmd=ShowDetailView&TermToSearch=15832810&ordinalpos=4&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum

purin007
質問者

お礼

とてもわかりやすい回答、ありがとうございます! 総説、成書などでは調べていませんでした;ぜひ見てみます。

関連するQ&A

  • P-糖タンパク質について

    癌細胞において、なぜP-糖タンパク質は高発現しているのでしょうか?癌細胞の中で、発現の促進あるいは半減期の延長が起きているのでしょうか?そのような情報について教えて下さい。

  • 就職と研究室の選択について

    皆様はじめまして。 私事ですが、自分ではよくわからない部分が多く、質問させて頂きます。よろしくお願い致します。 私は関東の国立大学薬学部の3年生です。 薬学部6年制制度の第一期生ですが、私自身は研究に携わりたいと思う気持ちが強かったため、3年次進級時に4年制を選択しました。4年生からは研究室への配属になるのですが、この選択でとても悩んでいます。 興味がある分野としては、有機化学・薬理学・薬物動態学の3つです。将来的には福利厚生のしっかりした製薬会社の研究職への就職を希望しています。但し選択肢のひとつの薬物動態学の研究室では、トランスポーターや代謝酵素について遺伝子的に考える、というのが主だそうです。 遺伝子やタンパクを扱う生物系は、かなり狭き門で就職は相当に厳しいという話を聞いていますが、薬物動態学においても厳しいのでしょうか? また、薬理学や薬物動態学では製薬系以外(たとえば化粧品・食品など)への就職は厳しいでしょうか? 客観的に考えて、この3つのジャンルならどれを選ぶのが良いでしょうか。 皆様の意見を聞かせて頂ければ、と思います。よろしくお願いします。

  • シトクロムP-450の…

    薬物代謝において、シトクロムP-450の阻害剤である一酸化炭素COはどのような理由で阻害するのですか? 教えてください!!

  • 酵素反応 Vmax Km

    薬学に関する質問です。 ある薬物を代謝する酵素のVmax(最大反応速度)とKm(ミカエリス定数)値を出したいとき、 どんなデータが必要ですか? その薬物の薬物動態(血漿中濃度推移など)からわかったりしないでしょうか?

  • 薬物動態に関する質問です。よろしくお願いいたします。

    薬物動態に関する質問です。よろしくお願いいたします。 [質問]高齢者では、α1-酸性糖タンパク質の値が増加するらしいのですが、なぜでしょうか? 以下のように僕は考えてしまったのですが、どうでしょうか? 高齢者では、一般に種々の臓器機能が低下したり、老化によって体内の総水分量、細胞外液量、血液量および 血漿中アルブミン濃度が低下する。なので、α1-酸性糖タンパク質の値も減少するように思ったのですが、どうでしょうか? 自分なりにいろいろな文献を調べてみましたが、疑問が解決しません。 ご存知の方はお手数をかけますが、教えていただけると幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。

  • ぶどう糖について。

    既出の質問ですが、2007年現在の情報が欲しく、質問させていただきます。先日、スーパーで「ぶどう糖」を購入しました。ぶどう糖はスポーツ時などに適していると書かれていました。また、ぶどう糖は脳のエネルギーとも聞いたのですが、脳のエネルギーはぶどう糖しかないのでしょうか。また、私の場合は、普段は勉強の合間に集中力が切れそうなときに摂取しようと考えています。そして、私は試験当日は緊張のため食欲がなくほとんど朝食を摂りません。しかしこれでは脳のエネルギーがないと思い、今までは和菓子の「和三盆」を食べていました。しかしぶどう糖を発見した今ではぶどう糖に切り替えようかと考えています。ぶどう糖は、このような脳のエネルギーが不足しているときに摂れば脳も活発に働いてくれるのでしょうか。ぶどう糖の脳への効果と、摂取方法、摂取上の注意を教えてください。 既出の質問の回答では、ぶどう糖は体の中で直接エネルギーになるので食べ過ぎると太るとか血糖値があがる、とか、生物が誕生して約40億年の歴史で動物がぶどう糖を単体で摂った歴史はないので、単体で摂るのは危険もありえる、といった回答がありましたが、やはりそのような危険性もあるのでしょうか。

  • 薬物動態学の問題です

    ビンクリスチンの油/水分配係数は高い薬物である。しかし、本薬物を静脈内注射したところ、類似の油/水分配係数を有する薬物より脳内濃度は低かった。なぜか? ろいう問題です。 P糖たんぱく質が関係することは分かるのですが、上手く説明を書けません・・・・ 曖昧な理解のためだと思います。 おねがいします><。

  • 血管内皮細胞のトランスポーターについて

    来年から卒論で「血管内皮細胞」に関するものをやることになりました。 薬物動態などをテーマとする予定なので,血管内皮細胞にあるトランスポーター,輸送系に関して勉強しようと・・・ 今までトランスポーターに関して調べたことが無かったので どのようにしてしらべたらよいか分からず困っています。 お勧めのサイトや,調べ方などがありましたら教えてください。

  • 代謝について

    代謝について 絶食などをすると、人間は血中・筋中のグルコースを使った後糖新生やケトン体の消費を行うようになるというと聞きます。 よくダイエット情報が『飢餓モード』などの名前で、摂取カロリーが少なすぎる場合に、上記のように体が代謝を落とすよう機能すると説明していますが、脳がこのような判断をするのは糖質が足りないからではないのでしょうか。 摂取カロリーが必要最低限を上回っていても、糖質をとっていなければ体は糖新生やケトン体生成を行うのではないか、その場合代謝は落ちるのか、ふと疑問に思ったので質問いたしました。 例えば、タンパク質や脂質ばかりとって炭水化物をとらない人は、脳が危機感を覚え代謝を落とすのでしょうか。 お暇な時にでもご解答いただけると嬉しいです。 (私が勉強不足ですので、糖、糖質、炭水化物など語の誤使用があるかと思います。ご容赦下さい。)

  • 薬学について

    薬学についての質問です。 先輩から譲ってもらった資料によると以下の文章は正しいとありましたが、なぜ正しいことになるのかよくわかりませんでした。 1つでもわかる方がいらっしゃいましたら解説お願いします。 1.一般に消化管から吸収された薬物は、血液-脳関門を通過しやすい 2.ある薬物を静脈内注射と経口投与した場合の血液(血漿)中濃度を縦軸に、薬物投与後の時間経過を横軸に目盛ることで、生体利用率を算出した。 3.直腸ない投与(座薬)は吸収されると直接に肝臓に入り代謝を受けやすい。 それからこれは薬学から少し離れるのですが、 骨格筋・運動神経接合部において、情報のつわり方は『伝導』と『伝達』のどちらですか?