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グリム童話について
グリム童話集のなかには「赤頭巾ちゃん」「白雪姫」「ライオンと蛙」など、たくさんの有名な物語が収録されていますが、グリム兄弟はこれらの作品の“作者”ではなく、“編集者”ですよね。 グリム兄弟が聞いた話を編集してまとめたものがグリム童話になるのですし、いまとっては本当の作者なんてわからないはずだと思うのですが… 今度レポートで、グリム童話集の中の話について取り上げようと思っているのですが、グリム兄弟を作者として書いてもいいものなのでしょうか。 回答よろしくお願いします。
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好きで読んでいるだけなので学術的なことは分かりませんが、初版はともかく、私たちが目にしている7版は、グリム著でも差し支えないのではと思います。 というのも最初はいろいろな話を聞き書きしたり、文献から取ったり、ペローのものを引き写したりというもののようですが、ヤーコプは聞いたままにこだわりがあったようですが、弟のヴィルヘルムは何度も書き換え、再話したときの倍くらいの長さになっているものも多数あります。 7版まで改定されたことによって多くの人に受け入れられるようになった訳ですので、ヴィルヘルムの作業を否定もできません。 本によれば、ヴィルヘルムの文学的な才能によって素晴らしいものになったと書かれています。 また、赤ずきんはグリムより100年位前のペローの童話集にも入っていますし、初版の文末の解説には、だれそれから聞き取ったという表記もあります。ヨーロッパは地続きのためか、本当に純粋にドイツの話かどうかも疑問はあると思います。 そこまで言ってしまうと成り立たなくなりますので、グリムがまとめたドイツのお話が妥当なのかもしれませんね。 この辺りは、あなたが判断されれば良いと思います。 7版を基準にレポートを書かれると思いますが、参考に初版にも目を通してください。 白雪姫も初版には、ヤーコプがハッセンブフルーク家の三姉妹から聞き取ったものに、後になって、フェルディナント・ジーベルトの語ったものが加えられた。と書いてあり、元は実母と白雪姫の話だったのが、継母に変えられています。 このような作業をしたものである以上、「著」でもいいのではと思いました。 ・ちくま文庫の池内紀/訳のものと、小学館文庫の乾侑美子/訳のものは、グリム著になっています。
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- ito_613
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グリム童話は、グリム兄弟が採取したドイツの民話です。 日本で言う浦島太郎や桃太郎みたいなものです。 同じ童話でもアンデルセンの人魚姫なんかとは別物ですよ。 民話や伝承というものは小説のように決まった作者が作った物語ではなく、人々の間で語り伝えられて来たものですから、作者というものはありません。作者をあげるならば、その村、地方などの「共同体」と言ったところでしょうね。 なのでその物語を分析していくと、その社会の構造などが見えてくるわけです。 さて、グリム童話などですが、こうしたものは『再話文学』と言います。 グリム童話の場合は、最初にその物語を話してくれたお婆さんなり若い女の子なりがいて(グリム兄弟が童話を集めたのは話してくれたのが若い女の子だったから、と言う話も……)、それを具体的に文章にしたのがグリム兄弟だった、ということです。 レポートへの表記は「グリム兄弟再話」であるとか、「○○(本の名前)収録」というようなものでいいのではないでしょうか。もしくは「○○地方の伝承」かな? ただ他の民話や伝承と違ってグリム童話は有名ですし、ただ「グリム童話」だけでも分かりますけどね。 レポートがんばってください。
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そうですよね~。 「共同体」…なるほど!と思いました。 再話文学と言うんですか! 話してくれたのが若い女の子だったから話を集め始めたっておもしろいですね(笑) ありがとうございました♪
お礼
兄のヤーコプは聞いたまま書いており、弟のヴィルヘルムは何度も書き換えていた、という事は初めて知りました! 再話したときの倍くらいの長さになっているものもあったということは、グリム著でも差し支えないかもしれないですね~。 今回のレポートを書くときには初版のグリム童話を参考にしながら書きました^^* 世間で出回っていたり、私たちが知っているお話とは全く違う内容ですよね! ありがとうございました♪