- 締切済み
スピンについての2つの質問
質問1 少し前に同じような質問があったのですが、私の知りたい回答は出ていなかったので、再度質問させていただきます。 2電子を考えたとき、両電子を合わせたスピン関数は、 電子の入れ替えに対して対称のときS=1、反対称のときS=0 となります(Sは合成スピンの大きさ)。 ここで質問なのですが、S=1、Sz=0という状態では、2つのスピンは、 平行、反平行、どちらでもない のうち、どの状態になっているのでしょうか? また、スピン関数が対称であることと、スピンが平行であることは、同値なのでしょうか? 質問2 3d軌道に、電子を1つずつ入れていくこと考えます。 例えば、電子が2つのときは、フントの規則により、Sを最大の1にするように電子が入っていくため、2つのスピンは互いに平行になります。 ここで質問なのですが、教科書における3d電子配置の書き方では、スピンは上方向(あるいは下方向)に揃えて、2つの軌道に入っています。 しかし、このような教科書の書き方では、S=1に属する固有状態Sz=1、0、-1のうち、Sz=0は表現できないのではないでしょうか。 それとも、Sz=0は無視してしまっても良いという明快な理由があるのでしょうか?
- kk0902
- お礼率86% (38/44)
- 物理学
- 回答数2
- ありがとう数2
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- nomercy
- ベストアンサー率66% (12/18)
二つのスピンの内積を計算すると 三重項に対して 1/4 一重項に対して -3/4 という値になるので、これをもって“三重項→平行”・“一重項→反平行”と捉えることもあるかもしれませんね。 質問2について。 もちろんSz=0の状態もあります。 ただ単に(分かりやすいように)絵がそのように描いてあっただけだと思います。
- ahoahoaho3
- ベストアンサー率63% (14/22)
質問1についてです それぞれの電子の Sz = +1/2 を +, Sz = -1/2 を - として、 |S=1,Sz=0> = 1/sqrt(2) ( |+-> + |-+> ) となりますから、反平行な二つの状態が均等に混じっていると言えると 思います。 しかし、上の式の右辺で、電子1と電子2を入れ替えても ( |+-> を |-+>、|-+>を|+-> に替えても) 右辺は変わらないので対称です。 反平行でも式の形で対称になりえるので、対称であることと平行であることは同値ではないです。
お礼
回答ありがとうございます。 反平行な二つの状態が均等に混じっているのに、 合成スピンの大きさは、平行スピンの場合と同じという事実が 不思議に感じます。
関連するQ&A
- フントの規則って、スピン多重度が最大になるように電子が軌道に入る・・・
フントの規則って、スピン多重度が最大になるように電子が軌道に入る・・・という考えで良いでしょうか? 例えば、N原子であれば・・・HOMO軌道(p軌道、縮重度3)に3つ電子が入りますよね。 入り方としては、スピン多重度が最大になるように、↑↑↑(各軌道の電子が全部上向き)で入ってスピン角運動量は3/2で、スピン多重度は4。 アトキンスとかの問題にあります、電子3個のスピン多重度を求めよみたいなのは、エネルギー準位とか縮退度とかフントの規則だとか考えないで、可能性のあるスピン多重度を全部求めよってことでしょうか? 恥ずかしながら量子科学の初心者で、ほんと基礎の質問かもしれないですが、教えて頂ける方おられましたら、ぜひ教えてください。
- 締切済み
- 物理学
- 反磁性・常磁性、低スピン・高スピンを考えたときの電子配置と混成軌道がわかりません。
ヘキサシアノ鉄((2)) [Fe (2) (CN)6]4- は反磁性で低スピン型ということなのですが、このときの3d軌道の電子配置と 混成軌道がどうなるかわかりません。 教科書を見ると d^2 s p^3混成軌道をとり ↑↓ ↑↓ ↑↓ ↑↓ ↑↓ ↑↓(d2sp3混成軌道) となっているようです。 また、その混成軌道を取るとするとすべてに電子が入り 4-というのがなぜ化学式にでてくるのかも分かりません。。。 分かる方解答お願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- 電子に詳しい方、教えて下さい(スピンについて)
こちらの質問とベストアンサーを読み、そこに書いていた https://okwave.jp/qa/q98594.html >電子のスピンと軌道 このスピンってKLMの殻で動きながら、 進行方向?に横向きにグルグル回ってるのでしょうか? それとも進行方向は関係なく回ってるのでしょうか? また、全くスピンをしていない電子もあるんでしょうか? あと、科学番組で電子はエネルギーを与えると KLMなどの軌道を突然瞬間移動するなんて聞きますが、 電子のスピンってそんな事が起きても全く動じず続くものですか?
- ベストアンサー
- 科学
- スピンの平行 反平行について
電子スピン関数のとことを勉強していると、平行・反平行と言う言葉が出てきたのですが、一体どう違うのでしょうか? 反平行の対になったスピンを一重項といい、平行なスピンが作る状態が三重項のように書いてあったのですが。 自分は、αα、ββのようにひとつのスピン状態の場合を平行と言うのかなと思っていたのですが、これだと2つしかないし、スピン関数の線形結合まで出てきて 混乱してしまいます。 平行と反平行の定義みたいなものはあるのでしょうか? 反平行で対になっているとありますが、反平行だと必ず対になり角運動量が0になるのでしょうか? 時間がありましたら回答お願いします。
- ベストアンサー
- 物理学
- スピンについて、対称、反対称。
今スピンを考慮し関数を作っています。 その時粒子2と3の入れ替えに対し対称なΦsと反対称なΦsを考えています。 Φ=1/√2(↑↑↓+↑↓↑-2↓↑↑) Φ=1/√6(↑↑↓-↑↓↑) というのは作ることができるのですが、どちらが対称か反対称か判断できません。 反対称は入れ替えると-1,対象は+1になるとかはわかるのですが・・・。 教授はぽんぽん対称は、反対称はこれしかないと波動関数を予想してしまうのですが、自分はスピンを合成していき関数を立てることしかできません。 対称、反対称の波動関数の作り方を実際どうやって予想しているのかアドバイスお願いします。 入れ替えるというのは実際どういうことでしょうか。 詳しくお願い致しますm(__)m
- ベストアンサー
- 物理学
- 分光化学系列と配位子場分裂 高スピンか低スピンか?
只今錯体の勉強をしています。 配位子場理論において、金属と配位子の軌道の相互作用によって、配位子場分裂(Δ)することはわかりました。この時の「エネルギーΔ」と、電子が同一軌道にスピン対をつくって入る際の「電子間反発エネルギー」の大小により、金属のd軌道の電子配置が高スピンになるか低スピンになるか、理解することはできました。 配位子場分裂(Δ)の大きさは、分光化学系列に則った配位子の違いによるものと記憶しています。 また一般に第一遷移金属元素に比べ第二、第三の方が低スピンになると教科書(シュライバーよりかなり大まかです)には書いてありました。 ここで疑問なのですが例えば、[Co(en)3]3+という錯体について考えたとき、Δ及び電子間反発エネルギーの具体的は値、または大小関係が分からなくても、分光化学系列と第何遷移金属といった情報だけで、Coのd軌道の電子は高スピン、低スピンどちらか分かるものなのでしょうか? つまるところ、金属の種類ごとに、分光化学系列で真ん中(H2O)辺りより左側の配位子は低スピンになる~といったaboutな予測はできないのでしょうか? また、もう一点、分光化学系列は大まかにC>N>O>Xとなっていますが、なぜでしょうか?配位子と金属のπ軌道の相互作用という面では理解できましたが、以下の説明がわかりません。 「配位子の電気陰性度が増加し、金属にσ供与するエネルギー準位が低下するので、この軌道と金属のσ対称性のeg*軌道とのエネルギー差がC,N,O,Xの順に大きくなり、その結果軌道相互作用が小さくなってΔが小さくなる」 大変長く、またわかりにくい文章となってしまいましたが回答お願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- スピンが2つの方向のみ向く理由
量子力学によると、電子のスピンは磁界に対して平行か反平行のどちらかしかとることができないのですが、どうして他の方向は向けないのですか? どなたか教えてください。よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 物理学
お礼
平行・反平行を内積で考えると、もやもやが少し晴れた気がします。 回答ありがとうございました!