• 締切済み

スピンについての2つの質問

質問1 少し前に同じような質問があったのですが、私の知りたい回答は出ていなかったので、再度質問させていただきます。 2電子を考えたとき、両電子を合わせたスピン関数は、 電子の入れ替えに対して対称のときS=1、反対称のときS=0 となります(Sは合成スピンの大きさ)。 ここで質問なのですが、S=1、Sz=0という状態では、2つのスピンは、 平行、反平行、どちらでもない  のうち、どの状態になっているのでしょうか? また、スピン関数が対称であることと、スピンが平行であることは、同値なのでしょうか? 質問2 3d軌道に、電子を1つずつ入れていくこと考えます。 例えば、電子が2つのときは、フントの規則により、Sを最大の1にするように電子が入っていくため、2つのスピンは互いに平行になります。 ここで質問なのですが、教科書における3d電子配置の書き方では、スピンは上方向(あるいは下方向)に揃えて、2つの軌道に入っています。 しかし、このような教科書の書き方では、S=1に属する固有状態Sz=1、0、-1のうち、Sz=0は表現できないのではないでしょうか。 それとも、Sz=0は無視してしまっても良いという明快な理由があるのでしょうか?

みんなの回答

  • nomercy
  • ベストアンサー率66% (12/18)
回答No.2

二つのスピンの内積を計算すると  三重項に対して 1/4  一重項に対して -3/4 という値になるので、これをもって“三重項→平行”・“一重項→反平行”と捉えることもあるかもしれませんね。 質問2について。 もちろんSz=0の状態もあります。 ただ単に(分かりやすいように)絵がそのように描いてあっただけだと思います。

kk0902
質問者

お礼

平行・反平行を内積で考えると、もやもやが少し晴れた気がします。 回答ありがとうございました!

回答No.1

質問1についてです それぞれの電子の Sz = +1/2 を +, Sz = -1/2 を - として、 |S=1,Sz=0> = 1/sqrt(2) ( |+-> + |-+> ) となりますから、反平行な二つの状態が均等に混じっていると言えると 思います。 しかし、上の式の右辺で、電子1と電子2を入れ替えても ( |+-> を |-+>、|-+>を|+-> に替えても) 右辺は変わらないので対称です。 反平行でも式の形で対称になりえるので、対称であることと平行であることは同値ではないです。

kk0902
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 反平行な二つの状態が均等に混じっているのに、 合成スピンの大きさは、平行スピンの場合と同じという事実が 不思議に感じます。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう