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体細胞分裂について
体細胞分裂の観察をするとき、タマネギなどの植物を水栽培するのはなぜですか。 また、分裂像のある場所とない場所では細胞にどのように違いが見られるのでしょうか。
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タマネギを水耕法で栽培して発根させたものでなくても、種を湿らせたろ紙に撒いてシャーレで発根させ、採根して観察に用いることは可能だと思いますが、タマネギの種は発芽させるのが難しいと聞いたことがあります。タマネギを土に植えないのは恐らく、採根のときに根を痛めてしまうこと、根の成長の具合が分かりにくいこと、また土に植えると根毛が生えやすいことが大きな理由ではないのでしょうか。 根の先端が体細胞分裂の観察に適していると言われますが、本当の先端部は根冠と呼ばれているところで、根冠は根の先端を保護している部分で分裂組織ではないので分裂像を見ることはできません。分裂は根端から少し上に行ったところ(成長点)で盛んに行われています。成長点よりもっと上の部分は伸長帯で分裂した細胞が成長しています。 ちなみに、高校の生物の実験など体細胞分裂の観察にタマネギが用いられるのは、タマネギの染色体数が2n=16で観察がしやすいからだと思いますよ。
お礼
有難うございました。大変わかりやすかったです。