３０歳で美大留学後の進路を考えています

質問

３０歳の女性です。大学（理系）卒業後、IT関係の職に6年ほどついていましたが、退職後、イギリス美大留学を目指して、現在はイギリスに語学留学をしています。こちらで語学学校に通いながら大学見学や入学申し込みを行い、今は受験の最中です。面接を待っている状態です。志望の分野はファインアート（ペインティング、ドローイング）です。
少し先の話になりますが、大学を終了後（33歳か34歳になっています）は日本に帰国したいと思っていて、その後どうやって収入を得ていこうか考えています。美術を勉強した経験と英語力が生かせてなるべく高収入の職を見つけたいと思った場合、どのような職種が考えられるでしょうか？私が思いつくのは
・学芸員補（非常に狭き門と思っています）
・留学サポート機関のスタッフ
・美術学校のスタッフ
です。ご意見をいただけると嬉しいです。
美大に行く以上「アーティストになってアートで十分な収入を得る」という方向をまず考えるべきかもしれませんが、その方向については美術の勉強をしながら考え続けようと思っています。今の時点では、その確率は実際低いだろうと思いますし、アートは収入になるかならないかという事とはできるだけ分けて考えた方が良い気がしています。
なので今は、勉強の後どのような職が考えられるかという事を自分の中で一度整理しておきたいのです。

回答No.4

PinkyMadam · ベストアンサー

こんにちは！
30代女性で、私のバックグラウンドもアメリカの美大出身で現在日本で働いています。

私のアメリカでの美大時代の友達の卒業後の経緯を話しますと

・Photography専攻の友達は、
専門学校で教師してる人や、各メディアを顧客にし全うに写真家として活動している人（この間グループ展を開き大盛況、でも本人貧乏）や、テレビ局やＣＮＮで記者として働いている人、卒業し帰国後、お金をためてドイツの写真家へ弟子入りした人もいます。

・Fine Arts専攻の友達は
都心のギャラリーで定期的に個展を開く傍らおしゃれなレストランを経営、Ｗｅｂデザイナー、絵本や雑誌向けのイラストレーター、（とても裕福な家庭だったので）しばらく引きこもり期間を経て島へ生活拠点を移した人もいます。あとは、日本で芸大卒業後デザイン会社に勤務したけどなんか違うとすぐに退職、その後はオーストラリアに留学し帰国後はテキスタイル系のアーチストとして、東京、ＮＹ、ロンドン、パリで個展を開いていた人もいます。あとは、普通の企業に勤めつつイタリアへ再び留学した人など。

・Ａｎｉｍａｔｉｏｎ、Illustration, ＧｒａｐｈｉｃＤｅｓｉｇｎ専攻の友達は
Ｗｅｂデザイナー、ゲーム製作のデザイナー、テレビ局でＣＧ関係の仕事に従事しその後独立して年収2500万程度の人、ＩＴ企業に入社して埋没した人、結婚して専業主婦の人、映画のDreamworksで背景書いている人、ＣＧ製作系でLucasfilmやＩＬＭに転職した人もいます。

・Ｆｉｌｍ専攻の人は
アメリカの大学中退後、各企業を経て大手製作会社のハワイ支社でＣＥＯとして勤務。

・音大出身の友達は
フランスで各メディア相手に作曲家として活躍、ＮＹでスタジオ経営、中には日本に帰国後チンドン屋のサックス担当で街を行脚してる人もいます。

特に芸大出身の方ではないんですが、アフリカのジャングル奥地まで花を見に行ってしまうほど花が好きでしょうがないフラワーアレンジメントしている方（日本人女性）がいるんですが、その方はＮＹのＳＯＨＯにある日本人が経営しているギャラリーで定期的に個展を開いていました。（たしか顧客に富豪ドナルドトランプもいたような・・・）

ざっと書いて（上記はすべて日本人）みましたが、１つ言えることは卒業後の仕事はなんであれ、日本だけじゃなく世界で自分って素材を生かしつつ経験を積んで活躍の場を広げている人が多いです。またFine Arts, Illustration専攻出身の人によると、学生の内にコンペで賞をとっておくとその後の就職活動に有利だそうですよ。

私は仕事柄、製作がらみで海外とやり取りしてますが、とにかく日本は技術大国なんで欧米と比較すると美術界は規模は小さいし、まるで日本人みたく大人しいしアピール力が弱い印象があります。でも今日本の現代美術が海外で人気なのでこれからの世界への広がりが楽しみです。ＦｉｎｅＡｒｔｓで生きていきたいならその時代の流れに乗るのもいいかもしれませんね。

アーティストは年齢制限がないんで、いい職種ですよね（＾＾）。私自身も晩年にMasterpieceを作ってポックリ逝くことが夢なんですよ～（笑）。

参考にしてもらえると幸いです。

お礼

こんなにたくさんの助言を書いていただいて、ありがとうございました！！
そして、お礼が大変遅れてしまい、本当にすみませんでした！！
（回答を書いていただいた後すぐ読みました。でも、お礼は後でゆっくり書こうと思ったまま、忙しさにまぎれ書くのを先延ばしにし続けてしまいました。）

実際の例を多数書いていただき、とても興味深いです。皆さん、本当に人それぞれですね。
PinkyMadamさんの回答を見て、私はとりあえず、「学生の内に賞を取る」という事は目標にしようと思いました。
そして、職というか収入源は日本だけに限定せず、いろいろ探してみようと思います。でも最終的には親兄弟、友達のいる日本に住みたい気持ちがあります。

なんというか、まだモヤモヤしているのでちょっと書いてみます。
うまく表現できないのですが・・・私はPinkyMadamにこんなにたくさんの例を書いていただいた後でも、まだ、自分が大学が終わった後にポジティブな気持ちで働いている姿がイメージできないのです。不安です。
それでも今、イギリスで美術を勉強したいという気持ちはまちがっていない気がしています。そして大学に入って勉強を始めたら、また新しいものが見えて来るはずだと思っています。

ただ、学費も生活費も高く、親から多額の借金（返さなくて良いと言ってくれますが、そこまで裕福な家ではないです）をして経済的負担をかけることになる事が気になっています。「美術をやりたい」という気持ちが間違っていないにしても、そこまで親に負担をかけてまでやる事か？と罪悪感がかなりあり、だから高収入の仕事をしてお金を返したいのです。

回答No.3

artpro

No,2です。
お礼というか補足をありがとうございました。
質問者さんの作品を見たことも無いのにいろいろ口を出してしまってすみません。^^;)

たしかに美術関係の質問はたくさんありますよね。
もしよければ私の過去に回答したものも見てみてくださいな。
デッサンや、絵の描き方などで、もしかするとちょびっとは参考になるかもしれませんので。。。

頑張ってくださいね！

お礼

お礼が大変おそくなってしまい、本当にすみませんでした。

artproさんの回答をいくつか拝見させていただきました。とても具体的なアドバイスをなさっていますね。今後も参考にさせていただきます。

前回のお礼を書いてから、もう１校、学部（BA）のオファーをいただきました。
そして先日日本に帰国し、２つの選択肢（有名でランキング順位もそこそこ高い大学のファウンデーションコース、そこまで有名ではない大学の学部）のどちらにするか、検討中です。
親切に回答いただいて本当にありがとうございました。

回答No.2

artpro

こんちは。
ちょっと気になったので、書き込みをさせてください。
思うに質問者さんは昔から絵を書くことが好きで、でも大学は普通の学科を出て就職して仕事をしてみたけれどやっぱり美大に通いたい。英語での海外生活もしてみたい。それなら思い切って海外の美大を目指してみよう！という感じなのでしょうか？

>美大に行く以上「アーティストになってアートで十分な収入を得る」という方向をまず考えるべきかもしれませんが、
とおっしゃっていますがアートで十分な収入を得たいのであれば
・画廊
・デザイン会社やアートに関わる会社
・広告業界
現時点でこのあたりに就職することが出来ると思います。これらは安定した収入を得られるうえアートが好きで情熱とやる気(という名の知的好奇心)があれば可能です。絵だって仕事上で描けます。しかもこれらの業界では多くは出身学科不問で実力主義(もちろん入社前の適正や試験はありますが)という会社が多いです。
もし受かった学校でデザインが学べるのならデザインを学び、卒業したらそのディプロマ(かどうかは分かりませんが)を手にデザイナーとしてデザイン会社に就職して職を得る、というのも有ですよね。
私が思うに、アーティストというものは職業というより性分です。その人の性質と言っても間違いではないと思います。結果的に何日も飲まず食わずで制作するような集中力とそれを続ける根性、作品製作に対するアグレッシブさを保ち続けて社会の中で何とか生きてるよって人がアーティストです。
海外の美大の受験方法はよく知りませんが(作品面接と語学力の証明？)、美大に入る為には他の学科とは大きく異なる点がありますよね。受験者に対しての不確かでしかし絶対的に求められる要素です。それは基準以上の描写力であったりセンス(アーティストとしても美術に対しても)であったり‥そしてこれらは勉強や知識のように、頑張れば誰でも同じように身につくものではありません。急に方向転換して身につくものでもないのです。(できた人は元から余程の才能があったか、長いあいだこつこつ描いて勉強していたか、分析して絵を描く様な頭脳派のいずれかであると思います)
このサイト内にある、美大生の進路や授業内容等の質問は読みましたでしょうか？現役の方ですら、悩み、時に挫折してしまうのです。

質問者さんはすでに入学申し込みを済ませ、語学学校にも通い、受験中、と言うことですが、しかし今の時点では何も言えません。入学が決まって初めて入学先の学校ではコレが出来てどの資格が取れるということが現実味を帯び始め、そして作品を創ったり仲間と交流したり一人で篭ったりしていく在学中の日々から、自分の適性は？アーティストとして独立するのか？会社に就職？関係ない分野を仕事に？という事を自問自答し始める‥それらが全く分からない現時点で卒業後の職探しでは、取らぬ狸の何とやらです。
質問者さんがいまいる状況を考えても、人生何が起こるが分からないんですから。ね。

ぜひ受験の結果を知りたいものです。
いろいろ言ってすみません。

お礼

回答ありがとうございます。
>質問者さんは昔から絵を書くことが好きで、でも大学は普通の学科を出て就職して仕事をしてみたけれどやっぱり美大に通いたい。英語での海外生活もしてみたい。それなら思い切って海外の美大を目指してみよう！という感じなのでしょうか？

だいたいそんな感じですが海外生活に対する興味はなかったです。昔から絵を描く事は好きでしたが、現実に美大に自分が行くとは思ってなかったです。でも、28歳くらいの時に仕事もプライベートも私の気持ち的には八方ふさがりになって、ものすごく何かを探していた時、美術学校の短期コースで習った事が面白かったんです。そこは海外（英語圏）の美大入試のサポートをしている所で、私の習った事は海外の美大の勉強のやり方でした。その時初めて「海外の美大に行く」というイメージがわきました。
就職について助言をいただきましたが、現時点では就職ではなく勉強をしたいです。何年か前、働きながらパートタイムでグラフィックデザインの勉強をした時期もあり、その後、転職を考えた事もありました。ITよりはグラフィックデザインの方がやりたい事に近づくのは確かなのに「転職は違う」と感じて踏み切れませんでした。何が違ったのかというと、

・私がやりたいのはグラフィックデザインとは違う
・グラフィックデザイン業界はすごく忙しいので、そこできちんと仕事をしてさらに自分がやりたい事を追求し続ける自信がない。見失って終わってしまいそう。

という事です。
イギリスの美大の受験方法は、作品面接と語学力の証明です。美大生の進路や授業内容などの質問、読んでみます。（読むのが結構時間がかかりそうなので、先にこのお礼を書くことにしました。）
卒業後の職を考えるのは、確かにまだ見えない事が多すぎますね。ただ、大学を選ぶ時の基準に関わるし、将来の不安が少ない方が勉強にも集中しやすいのでなるべく考えたいです。
受験結果は今のところ、作品面接の１つが終わり、担当教官からは「ファウンデーションコースには入れるけど学部は無理」と言われました。（ファウンデーションは、大学生になる準備のコースです。）
まだ正式な面接をしていない他の学校の教官からは「学部に直接行けるかも」と言ってくれる人もいますが、私自身もファウンデーションコースに行った方がいい気がしています。
どうもありがとうございました。

回答No.1

noname#236676

私は美術関係者ではありませんが、tomonky_20さんとバックグラウンドが酷似しているため、他人事とは思えずコメントをさせて頂きます。

高収入かどうかわかりませんが、こんな可能性もあると思います。
・美術関係の書籍・雑誌の出版社
・美術関係のイベント企画会社
・舞台やテレビ等の美術スタッフ
・小中高の美術の先生

参考になれば幸いです。

お礼

ご意見ありがとうございます！言われてみると、当然思いつくべき職ばかりですね。考えてみます。
私はどうして、これらの職をまったく書かなかったんだろうかと思いましたが、なんとなく年齢的に無理な気がしたり（マスコミ）苦手意識で避けていた（教職）気がします。でも、避けるとしても一度考えてからの方が良いと思うので、書いていただいてありがたいです。