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ダリは天才か??
果たしてダリは天才なのか?? 最近彼の個展が開かれて、信者が増えましたが、彼等は皆声をそろえて 「彼(ダリ)は天才だ!!」と叫ぶのです 私には彼の才能が良く変わりませんし、もし本当に天才なら「ダ・ヴィンチ」や「セザンヌ」「ピカソ」の様に大巨匠になっているのでは?と思います。 個人的に好きな画家はモネやモローなんですが、印象派を作り上げた「モネ」だって天才だったとは思いません。 そもそも天才と言われている人はやはり技術や思想を受け継がれる物ではないでしょうか?? しかしダリは自分よがりの美術でもって、奇抜は絵画と自己プロデュースで「自分は天才だ!廻りも評価しろ!」って言っている様に私には思われます。 本物の天才は「自分が天才だと認めたくない、だけど周りが天才だと叫く」って言われていている人が本物だと思います。 人それぞれ「天才」と感じる所は違うと思うのですが、ダリ信者の方でダリのこんな所が「天才」なんだ!と思っている方からご意見を頂けると参考になります。 皆さんのご意見をお願いします。
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No.3 です。 コメントありがとうございました。 私もNo.4のご意見に賛成で、人の好みによると思うのです。 それと、才能あると思うことと、好き嫌いは別に考えているのです。 だから質問者さんがダリを好きでなくてもぜんぜん構わないと思います。 それでNo.3のようなどっちつかずの書き方をしたんですが、私個人的には、ダリは天才の1人だと思っています。 けっこう好きなんです。 スペインに行ったとき、フィゲラスのダリ美術館まで行きました。 初めてのヨーロッパで、しかも1人で行ったもので、緊張していて楽しめませんでしたが(笑)、機会があればもう一度行ってみたいと思います。今なら落ち着いて楽しめるであろう。 私はマグリットも好きでして、暗いと思ったことはないです。むしろ明るい。 ただ、もし暗いとしても、内面の暗さを何らかの芸術に昇華できる人は、才能ある人だと思います。 三島だってそうですよね。 最近知ったのですが、マグリットは本業は勤め人か何かで、絵筆はずっと自宅の台所で握っていたんですね。淡々と。 普通の生活をしていてそれであの作品ですから、それはすごいと思いました。 一番好きな画家はジョアン・ミロです。 フェルメールも好きですよ。 印象派の中ではマネとかドガが好き。でもモネもルノワールも好きです。 でも印象派はポピュラー過ぎるような気もしたりして。 ミュシャもロートレックもエゴン・シーレも好きだし、まあめちゃくちゃなんですよ、あれもこれも。 共通点があるのかないのかわかりません。 でも一番はやっぱり、ミロ。理屈ではなくて。 何描いてあるかはさっぱりわからないけど、なんか惹かれるのです。 今回この話題に書き込むためにあらためてGoogleイメージでダリの絵を見てみましたが、『ポルト・リガトの聖母』を見て、やっぱりすごい人だと思いました。 私は専門家でないし絵描きでもないので(学生の頃は遊びでちびっと描いてましたが木炭デッサンもできない)絵を見るのが好きなだけの人間の感想ですが、『ポルト・リガトの聖母』みたいなのを描けるのはやっぱりすごい人だったな、と。 構成だけでもなかなか凝ってらっしゃるし、技術なしの勢いだけじゃ描けないでしょう。 めちゃくちゃみたいなものにまとまりをつけて、なおかつ深みや無限の広がりを出すのって大変だし、すごいなあと。 平面の画布の中に無限の奥行きと広がりを感じさせるだけでも十分天才。 と、これは私の個人的な感想です。
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- JW500
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すみません、長くなって #4ですが、書き忘れです。 >自己存在の弱さや文明に対する恐怖など この他に 最愛の人に出会えた喜び、救済感、安心感もありますし 晩年、ガラに裏切られてもなお愛し続けた一途さなども ありますね。 心の弱さを感じるのです。 それから質問者様は 三島由紀夫信者ですか? 私も三島由紀夫は好きというか 魅力を感じます。 小説家を越えて 思想家、表現者、まさに天才・巨人なのだと 感じております。
お礼
JW500ご回答有り難うございますm(_)m 大変興味深く拝見しました。 ダリがフロイトの影響を受けているのはお互いにマザーコンプレックスの考えが強いからなのか?とダリを研究する上で、常に疑問にある所です。 フロイトの考えとダリの考えはとても似ていて本当にダリは哲学的なんだと思う次第です。 ギリシャ神話は好きで勉強しています。 この話も私の好きな話の一つなんですが、ダリって人はとっても表現が 直接的だなと思いました。 三島は信者と言う訳では有りませんが、(と自分では思っています笑) 一番日本の本の中で美しく、完成させているのが三島だと思っています。少なくとも私の読んだ本の中では・・。ので、一番読んだ本の作家が三島って訳です。 三島の好きな所は「直接的」ではない表現方法なんですが、(例えば主人公のいたたまれない気持ちをそのまま語るのではなく、咲き誇る花の影が「死」の影のように主人公の顔に落ちた。とかそーゆー甘美+絶望的な世界観が大変好きなんです) JW500さんのお答えで、ダリはお兄さんと同じ名前を付けられたというのは初耳でした。 ダリのあのドクドクしい程の色彩感覚はまさに世界に対しての「やるせなさ」や「憤り」を感じさせますね。 勿論おっしゃる通り、誰を好きになるのも個人の勝手だとは思いますが、ダリ信者の言う所の「ダリの天才性」と言う物を自分的に理解したいと思い、(好きじゃなくても認める事は可能だと思っています)質問しました。 芸術的な物は人の感性であるので、一口にコレと説明するのは難しいとは思いますが、どなたかそれを「ダリはここの表現が優れているのだよ」っていう説明が私は知りたかったのです。 そうする事によって今はまだダリが好きでなくても、今後ダリの作品を研究するのあたり、「成程!」と思える時が来るかな??と思ってみたりしてます。
- JW500
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天才の意味 生まれつき備わっている、並み外れてすぐれた才能。また、そういう才能をもった人。 質問者様はご自身で 「私には彼の才能が良く変わりませんし~」と言っていますから 天才とは判断されないのですよね。 べつにいいんじゃないですか。 ご自分が好きで、天才だと思われる方を 尊敬し、憧れるだけで。 無理して、自分が認められない方を 天才にしなくたって。 わたしはダリ信者とまではいきませんが ダリは好きですね。 質問者様が納得できるような回答にはなりませんが ダリの一面を紹介できれば、と思います。 昨年秋の上野の森美術館の「ダリ展」も 見に行きました。 奇抜で人を食ったような、時にはトリックまがいの 作品は注目をあつめがちで、若い方も随分多かったですで。 わたしがダリの作品に興味をもったのは スペインに旅行した時の ガイドさんの話を聞いてからです。 「ミロは詩人、ダリは哲学」なんだそうです。 ここでいう哲学は、20世紀初頭から 出てきた精神分析、フロイト心理学に関連した 哲学なんだそうで(ガイドさんの話ですので 専門的にはわかりません)、彼の不幸な生い立ち (死んだ兄と同じ名前をつけられたための身代わり感、 自己損失、父親への恐怖)と 永遠の恋人ガラとの出会い(母性への憧れ、救済感) が彼の生涯と作品の背景なんだそうです。 素人のわたしがダリ好きになったのは 「レダ アトミカ」という絵を画集でみてからでした。 レダという女性はゼウスに好かれて 彼の子どもを身ごもった女性です。 ゼウスはギリシャ神話の神の中で 最も力があり、好色でたびたび画題になるのですが ゼウスが白鳥に化けて、湖で沐浴するレダと交わり 妊娠させます。 そのレダが産んだ卵からうまれたのはヘレネという絶世の 美女で、のちに「パリスの審判」によるトロイ戦争で 多くの英雄が死に、伝説になったという神話があります。 ゼウスの加護のおかげでヘレネはもちろん無事生き残ります。 絵の中でレダがうんだ卵は「アトミカ」原子爆弾で 絶世の美女の顔は彼の妻・ガラなのです。 この絵を見たときは、最初あつかましいという気がしましたが もともとの物語の意味や解釈、ダリの生い立ちと 原子爆弾への恐怖とこれからの未来の破滅の暗示など 少しずつわかるようになりました。 私はフェルメールも好きなのですが、 ダリも同じように厭世的そして暗示的な部分を感じます。 ヨーロッパの画家は強い自己主張や自己存在の表現が 一般的ですし、手法もそれぞれが違うからこそ 個性があり、画家として認められると思います。 印象派、キュービスムなどその例です。 ダリの絵の対象物は奇抜ですが 写実的で色も大胆というほどではありません。 でも、自己が強さではなく 自己存在の弱さや文明に対する恐怖など 凡人の私と共通する部分を彼の作品に感じたのです。 だから、それまでにはあまりなかったものを描く画家として 私はダリをとらえています。 質問者様にダリは天才だ!と説得するものではありません。 いろいろなとらえ方、理解の仕方があるから 芸術は価値があるのだと思うからです。 たくさんの芸術に触れて、心を豊かにしていきたいものですね。
ダリ信者ではありませんが、親しみは感じます。 ダリ先生、と冗談半分で呼びます。 本当に独りよがりの世界であれば、飽きられ、廃れると思います。 未だに飾られているということは、何か普遍性があるんじゃないでしょうか。 それこそ、無意識に訴えかけるような。 ある意味、ダリのような世界は“素人”に受けやすいのかもしれません。絵をそれほど見ない人も楽しめる。 セザンヌは絵を好きな人・・・・もっと玄人好みなのかも。 一見地味なリンゴの絵より、燃えるキリンや群がるアリやポップな唇に好奇心を惹かれる人が多いでしょう。 セザンヌも素敵なんですけどね。その重要さは私もよく分かっていません。今、ウィキペディアを読んで「そうかなるほど」と思った次第。 天才と言われる人は、従来とは違う新しい世界を創り出す人だと私は思います。 壁を破る人、扉を開く人。誰も描かなかったものを描き出してそれをきちんとした作品として成立させられる人。 ものすごい天才かどうかはともかく、ダリの作品は作品として成立していると思います。 『窓辺の人』には不思議な独特の雰囲気がありますし、『瞑想的なバラ』は美しい。 それと・・・あの人は画家というだけではなかったでしょう。 彫刻やオブジェもありますし、今で言うインスタレーションもありますし。 パフォーマンスも含め、人生全体が作品とも言えるのでは? 絵自体にもパワーはあると思いますけどね。 ええと、『内乱の予感』とか。 もちろん好みがあるので、嫌いな人もいれば興味が湧かない人もいると思います。 ピカソだってそうですよね。印象派も然り。 そもそもシュルレアリスムを好むかどうかというところもあると思いますが・・・・(^^) 質問者さんはマグリットとかお好きですか? 私はシュールは大好きなんですが(ピカソはまぁそこそこ→失礼ね 笑)、薄っぺらいと言えば薄っぺらい感じもあるかもしれません。 画調がいわゆる油彩っぽくないし、イラストレーション的に綺麗でしょう。 つるつるしているというか、軽いというか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%A0 絵は「上手い」ですよね、写実的で。 それとまとめかた。構成とか。 美術館全体「世界」を作り上げられれば、少なくとも才能はあると思います。 このサイト面白いですよ。 http://barcelona.s28.xrea.com/?sightseeing/shorttrip/dali.htm
お礼
おぉ!!凄い分かりやすいご回答有り難うございますm(_)m 大変興味深く拝見しました。 私はマグリットも好ましくないです。 しかし、マグリットは「天才」と言われていないだけ、私の中の評価はただ単に暗い性格の絵の上手な人レベルです(笑) 私は「天才」と言う言葉に凄い憧れがあって、ちょっとやそっとの人じゃ「こんな人は天才なんかと呼ばないわ!」って抗議したくなってしまうのですが(笑)(ちなみに私が認めている天才は三島由紀夫です) ダリは確かに認知されている。しかし認知されているのは彼の「絵」ないしは「彫刻」が優れているのでは無く、人間ダリがとっても奇抜だったからと思う訳でして、 そーゆー人が「天才だ」と言われてしまうと「ちょっと待て!」と抗議したくなります(笑)(心が狭いと言われればそれまでなんですが) ちなみにマティスは天才とは言われていませんが、彼の絵画はとても評価出来ます。ダリは上手し、力強いし、独特の世界感があるのは凄い分かります。(もし独特の世界観がある人間が天才なんだといわれてしまえば、それまでなんですけど) でもafter_8さんのご回答を拝見して、確かに「新しい世界を作り上げた」って意味ではやはりダリは天才なのかもと思いました。 そうですよね、でも天才と言うより、奇才って方がダリにはあっていますよね?(爆) 沢山の情報有り難うございましたm(_)m とても参考になりました。
- gungnir7
- ベストアンサー率43% (1124/2579)
ダリと聞くとプリンスを思い出してしまいます。 なんとなく似てますでしょう。 将棋界では升田幸三先生といったところでしょうか。 天才は天才なんですが、奇才、鬼才といった方がピッタリな感じです。 自分を認めてもらいたいという葛藤はどなたにもあると思いますが、 彼らは周囲をもの凄く意識するのだと思います。 ですからサービス精神旺盛なところが奇抜さで表現され、人気も出る。 しかし、本物には間違いないのです。 多分に美術界に身をおいている人もおいそれと真似できないはずです。 ですからプロも認め、目が肥えた人もしっかりついていくのでしょう。 後世でも人気があるというのはそんなところだと思います。
お礼
gungnir7さんご回答有り難うございますm(_)m すいません、こちらの勉強不足なのですが、ダリを評価しているプロの方っていうのはどなたなのでしょうか?? 私の知っている限り美術の本中ではダリの絵は「ダリ自身」が解説をしていて、ダリを好きって言う有名は絵画の人は紹介されていなかったので、良かったら教えて下さいm(_)m 私もダリはどっちかと言うと「天才」より「奇才」だと思っています
- smahiro
- ベストアンサー率28% (19/67)
回答になるかどうかわかりませんが、私はダリの絵は好きです。 けれど、モネのような印象派の絵も好きです。 (ここ数年一番好きなのはアルフォンス・ミュシャですが) 私は「ダリは、自分をプロデュースする天才だったんだな」という意味 では「ダリは天才だ!」と言えるかもしれないと思います。 あの独特の世界観、奇抜な行動、トレードマークのピンと跳ね上がった髭 全てをひっくるめて感じるものが「天才」なのかも。 はじめて彼の絵を観る人は、少なからずインパクトを受けると思います。 私も小学校の時に見て「うわ~なんだかよくわかんないけど、すごい」 と思ったものです。 評価しろ!と考えていたかどうかはわかりませんが、自分が何かをする 事、それにみんなが何かしらの反応(良くも悪くも)する事に対しては 貪欲な人だったのではないでしょうか。 人と違う事をやってのける人というのは、「変人」ととられるか「天才」 ととられるか、どっちかのような気もしますし…。 ダリの場合、それが上手いこと「天才」と呼ばれるようになったという事 ではないでしょうか。
補足
smahiroさん、ご回答有り難うございますm(_)m 確かにダリの絵は良い意味でも悪い意味でも驚きますね(笑) 私には彼の奇抜な行動は「天才じゃない故に天才ぶって奇抜になる」様にしか思えないんですよね。その第一の理由はダリはダリの絵ではなく、ダリ自身に話題が多い事です。 「絵」としての話題よりダリの奇抜な行動の方が有名なのは、やはりダリの「絵」ではなく、エンターテインメントの人として「ダリ」は天才だと言われているのではないかと思うようになりました。 例えば近代絵画の巨匠と言われているセザンヌは人嫌いで有名でしたが、彼の日常などは全く知らせれていないけど、セザンヌの絵は凄く評価されていますよね?セザンヌの顔を知らない人でもセザンヌの絵は観たことあると思います。 絵画の中で評価されるべきは「作り上げた人間」ではく「作り出された絵」だと私は思います。 よってエンターテインメントの才能はあるとしても、絵画の中で彼の「絵」は天才的だとは言えないと思うのです。
お礼
after_8さん何度もご回答頂きまして有り難うございましたm(_)m 皆さんの回答を拝見していく内にダリについて大分理解出来ました。 大変感謝しています(^^) どうも有り難うございました!! 私もafter_8さんのように早くダリとかミロに興味がわけばいいなと思う今日この頃です(笑) そうですね、平面の中で無限を表現出来るのだから、やはりダリは天才なんですね。