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ギターのトラストロッドの余裕について
ギターのネックの反りなどを調整するときに回すトラストロッドについて教えてください。 よくオークションなどで「トラストロッドに余裕あり」というのを見かけるのですがこれはどういう意味なのでしょうか? また自分のギターのトラストロッドに余裕があるかどうか知るにはどうすればよいのでしょうか?
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トラストロッドではなく、トラスロッドですね。 アジャスタブル・トラスロッドについては、ネックの中に湾曲した形で入れられています。アジャスタブル・トラスロッドを締めると、湾曲しているロッドが真っ直ぐになろうとし、それに伴ってネックに逆反り方向に力を加えることになります。逆にロッドを緩めれば、ロッドの真っ直ぐになろうとする力が弱まり、ネックが弦に引っ張られると順反りの方向に追従する形になります。基本的なトラスロッドについては、こうした原理でネックの反りの状況を補正します。 (最近では、2ウェイ・トラスロッドという、順反り・逆反り2方向に力を積極的に加えられるタイプのトラスロッドもあります) トラスロッドの構造などについては、下記のページなどが参考になると思います。 http://www.player.jp/pol/lab/maint_neck1.html 通常のアジャスタブル・トラスロッドは、上記の通りに締めると真っ直ぐになろうとするような構造になっています。ただ、締め上げる限界まで絞ってあると、トラスロッドはそれ以上に真っ直ぐになろうとする力を加えることができなくなります。その状態が、トラスロッドが回りきった状態です。そうなると、トラスロッドでネックの状態をそれ以上に補正することはできなくなります。 トラスロッドに余裕があるというのは、トラスロッドがまだ回せる状態にある、締め上げる限界まではまだ余裕がある状態のことを表現しているのだと思います。ネックに反りが現れた場合でも、トラスロッドで補正する余地がまだ残っているということになります。 トラスロッドの余裕がどれくらいあるかについては、実際にロッドを回してみて、どれだけ回るかで判断することになるかと思います。ただし、ロッドを回すとネックの状態が変化しますし、下手なことをしてしまうと致命的なダメージを及ぼす可能性もあります。ロッドの余裕を確認するためだけにロッドを大きく回すことは、あまりお勧めしません。 とりあえず、ネックの反りの調整をするときに、トラスロッドを回して補正が利くようであれば、トラスロッドはまだ余裕があると判断するので良いのではないでしょうか。ロッドを回そうとしても回らない、逆にロッドを回しても空回りしているように手ごたえがない、あるいはロッドを回してもネックの状態に影響が見られないなどの場合は、ロッドが売り切れたと判断しても良いでしょう。 参考まで。
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 名前まで間違っていたとはお恥ずかしい限りです。 とりあえず私のような素人が気軽にいじるのはやめたほうが良さそうな場所ですね。 余裕を確認するためだけに回して元通りに出来なくなっても困りますし、最悪ネックが折れたりもするとか・・・ 大変勉強になりました。