• ベストアンサー

アリルグリニャール試薬とアリールグリニャール試薬

英語の文献に下記の2つのグリニャール試薬が出てきました。 allyl Grignard reagent aryl Grignard reagent "allyl(アリル)"は脂肪族基名、"aryl(アリール)"は芳香族基の総称で、二つは全く別物だと思うのですが、そもそも"allyl Grignard reagent(アリルグリニャール試薬)"というものはあるのでしょうか? web上で検索すると、"allyl Grignard" が少なからずありますが、"aryl Grignard"の方が圧倒的に多く、 化学の知識が乏しいため、"allyl"が"aryl"のミススペリングなのかどうかというところで迷っています。 検討違いの質問かもしれませんが、お力をお借りできないでしょうか。よろしくお願いいたします。

noname#44828
noname#44828
  • 化学
  • 回答数3
  • ありがとう数6

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Kemi33
  • ベストアンサー率58% (243/417)
回答No.1

「アリル基 (aryl group)」は次のものです。   CH2=CH-CH2- 「アリール基 (aryl group)」とは芳香環の水素原子が取れた形の置換基です。一番簡単なものはフェニール基。      _     / \   HC ○ C一     \_/  したがって,「アリルグリニャール試薬」はアリル基の付いたグリニャール試薬(下記のAなど)であり,「アリールグリニャール試薬」はアリール基の付いたグリニャール試薬(下記のBなど)です。  A: CH2=CH-CH2-MgX        _       / \  B: HC ○ C一MgX       \_/  どちらもありえますから,御覧になったものがミススペリングかどうかは内容で判断するしかありません。ただ,「aryl」と「allyl」を間違える事はあっても,ミススペルスルとは考え難いですが・・・

noname#44828
質問者

お礼

Kemi33さん、ご回答ありがとうございました。大変参考になりました。

その他の回答 (2)

noname#62864
noname#62864
回答No.3

日本人がアリルとアリールを混同することはあるかもしれませんが、少なくとも英語で論文を書く人が、allylとarylを間違えることはあり得ないでしょう。 ただ、arylと言う言葉は総称ですので、特定の基を表すものではありません。それに対してallylというのは、CH2=CHCH2-という特定の基を表す言葉です(ただし、広義でallylという言葉を用いる場合には、置換基を有するallyl基を指す場合もあります)。 したがって、allyl Grignardといえば、基本的にCH2=CHCH2MgX(Xはハロゲンであり、有機合成化学において、多くの場合、その種類は重要ではない)であることが特定されています。 aryl Grignard と言った場合には芳香族基がフェニルなのか、ナフチルなのか、はたまたそれ以外のものなのかということはわかりませんし、芳香環上の置換基の種類、あるいは有無すら特定されません。 いずれにせよ、いずれの場合もミスタイプではないと考えるのが適当でしょう。また、反応に用いた試薬や生成物が書かれていれば、話の流れから容易に判別できると思います。

noname#44828
質問者

お礼

w-palaceさん、ご回答ありがとうございました。大変参考になりました。

回答No.2

allyl(アリル)グリニャール試薬は調製がやや難しいグリニャール試薬ですが、別におかしな化合物ではありません。 調製が難しい理由は、ベンジルグリニャール試薬と同じで、 R-X (X = ハロゲン)とMgを反応させる際にWultzカップリングが起こりやすいためですが、きちんと条件を守れば容易に発生させ合成に用いることができます。 日本人が勘違いしてミススペルすることはあるかもしれませんが、欧米の人の論文なら考えにくいでしょう。 反応の前後の化合物を良く見てみれば、確認することは簡単でしょう。

noname#44828
質問者

お礼

anthraceneさん、ご回答ありがとうございました。大変参考になりました。

関連するQ&A

  • 水素化アルミニウムリチウムによるニトロ基還元について

    水素化アルミニウムリチウムによるニトロ基還元について 実験化学講座の項目に脂肪族ニトロ化合物はアミノ基に還元しているのですが、ニトロベンゼンはアゾベンゼン、アゾキシベンゼンを生成するとしか書かれていません。 これは、芳香環についたニトロ基はアミノ基に還元できないということなのでしょうか? また、可能ならば詳しい方法などを教えていただきたいと思います。 宜しくお願いします。

  • グリニャール反応について

    以前、学生実験でトリフェニルカルビノールの合成実験を行いました。 その後、いくつか質問をされました。以下に記します。 (1)グリニャール試薬は通常やや過剰に使用する必要がある。実際、丁度等量だけ用いると収率が減少する。その理由は。 (2)ブロモベンゼンをあまり速く滴下しすぎると副生物であるビフェニルがグリニャール試薬よりも優先して生成してしまうのは何故か。 (3)トリフェニルカルビノールの結晶片を硫酸に加えると色の変化が見られるがこれはどのような反応によるものか。 (4)トリフェニルカルビノールの定性実験(バイルシュタイン)の化学変化について反応機構は。 と、言ったものです。 (1)については、反応の進行性をあげるためであり、実験値と計算値では収率に差がでるから。 (2)については、ホモカップリングがおこるため (3)-OH基と硫酸の反応 (4)不明 といった具合の自己回答になりました。どなたか、詳しい方、アドバイス等をしてください。

  • オキセタン樹脂を作りたいので

    結構難しい テーマなのか 希望する文献がほとんど有りません。  以前はメーカーから中間製品を供給していただけたので オキセタンの樹脂作れました。 最近になり メーカーから一切の原料供給を断ると連絡が来ました。 そこで自前で材料を作る必要が出来てきました。 オキセタンアルコールや オキセタンクロライド辺りを 反応させて  アリル基の付いたオキセタンを作りたいのです。  最終的には完成した物にさらにアルコキシシランを合体した物を作りたいと思います。 アドバイス願います。 特に第1段階の反応が判りません。 どうしても欲しいのですが 試薬等も無いようです。 不明点が有れば 補足します。 実験道具はすべて 完備しておりますので、製法が判ればt 対応できます。  

  • 公害防止管理者(水質)・活性炭吸着とベンゼンの関係

    はじめまして 公害防止管理者(水質)の勉強をしています。 有害物の処理、 ベンゼンの処理には活性炭が使用できるとの事、 ただし「吸着はあまり多くない」というのが 私の頭を悩ませています。 そのそも活性炭吸着の吸着は 脂肪族より芳香族が吸着しやすい 親水性より疎水性 分子量の大きなものなど特徴があります。 ベンゼンといえば「芳香化合物」の「芳香」の元? 有機溶媒で水に溶けにくいはず (そもそもベンゼンは芳香族化合物でも他の化合物と はまったく別物性質があるとか) なのに吸着量が少ないのは疑問 そこで推測を立ててみました。 1、ベンゼンは他の芳香化合物とくらべると水に溶けやすい(だとしたら何故) 2、吸着という現象が起こるので、置換反応、   酸化還元反応しにくいしやすいという概念が当てはまらない 3、あのC6H6の世にも奇妙なケクレを悩ませた形に秘密がある   薬の合成になくてはならないものだとか 私の化学の知識なんて、無いも同然 どなたかその素晴らしい知識を私にご披露ください^^; よろしくお願いいたします。

  • 燃料電池用触媒について

    今、燃料電池が注目されていますよね。 昨年のモーターショーでは、各社燃料電池車を展示していました。車に搭載されている燃料電池は、固体高分子型と呼ばれる型だと思うのですが、 その燃料電池に使われている触媒は、カーボンブラックという活性炭に似た比表面積の大きな炭素にPt等の貴金属をつけたものだと聞きました。 このPtは、カーボンブラックにどのような力で付着しているのでしょうか? ミクロ孔などの穴にはまる物理吸着? それともカーボン表面上にあるカルボキシル基やカルボニル基に化学吸着? その両方? お詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。 また、カーボンブラックに関する情報は活性炭よりも少ないです。 カーボンブラックについてもっと詳しくなりたいので、本、文献等紹介していただけますとうれしいです。 (ライオンのHPは見ました) 以上、よろしくお願いします。

  • 試薬

    試薬をmsdsで調べると、含有量99%以上などと書いてありますが、この場合は、残りの1%以下の成分は水と考えてよろしいのですか?

  • 試薬の作り方

    シュウ酸アンモニウム0.1Mとシュウ酸0.1Mを溶解して1Lにするものとシュウ酸0.2Mとアンモニア0.2Mを溶解して1Lにするものと最終的に違いがあるのでしょうか?

  • 試薬

    バルビタール緩衝液(PH8,6)の組成についてご存知の方がいらっしゃったら教えていただけないでしょうか?

  • この試薬は??

    アセトンを分別蒸留してその本留に2,4-ジニトロフェニルヒドラジン試液をいれました。この2,4-ジニトロフェニルヒドラジン試液はどんな性質をもっているのですか??

  • 高校 有機化学 芳香族化合物の酸化

    高校の有機化学において、芳香族化合物の酸化について、細かい内容ですが教えて下さい。 ①私が使用しているテキストでは、ベンゼンやナフタレンを酸化するときに、加熱しながら酸化バナジウム(Ⅴ)存在下で空気酸化すると酸無水物が生じ、ここで酸化バナジウム(Ⅴ)の代わりに酸性条件下の過マンガン酸カリウムを使用すると、π結合3つ分、全て酸化開裂が進行するとあります。使う試薬の強さの関係でそうなるのかと事実として暗記しておりますが、ここには何らかの理屈は付けられますでしょうか? ②アルキルベンゼンの酸化では、中性条件下の過マンガン酸カリウムを加えて加熱すると、アルキル基が酸化され、ベンゼンに直結しているC原子が酸化されてカルボキシ基に変化する。これは理屈は分かりませんが、そういうものとして覚えておりますが、中性条件下はなぜなのでしょうか。酸性条件下では、①にある「π結合3つ分、全て酸化開裂が進行する」からなのでしょうか。 ①、②について、確認したかったのは、大学入試の問題で、 「分子式C8H10で表され、ベンゼン環を含む有機化合物について、数種類の構造異性体がある。そのうちの構造異性体Aを硫酸酸性の過マンガン酸カリウム水溶液を用いて酸化すると、化合物Bができる。また、ナフタレンを酸化バナジウム(Ⅴ)を触媒として高温で酸化してできる酸無水物Cの加水分解でも、化合物Bが生成する。」とあります。 Bはフタル酸となっているのですが、ナフタレンからの合成ではわかるのですが、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム水溶液を用いて酸化すると、①の考えからするとフタル酸にならないのではと考えております。 アドバイス頂けると大変助かります。