• ベストアンサー

南蛮具足について

戦国期の当世具足の形式に南蛮(胴)具足というものがあります。 これは西洋から渡来した甲冑を日本式に改造した事までは間違いないと思いますが、具体的にはどんなものがベースになったのでしょう? よく「ドイツのニュールンブルグ製」といった記述がありますが、根拠はあるのでしょうか? 私にはドイツ製であるようにも、騎士が使うフルプレートアーマーであるとも思えるのですが。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Scull
  • ベストアンサー率26% (248/951)
回答No.2

南蛮胴具足というと、家康の「鉄砲玉を跳ね返したもの」が有名ですね。これは当時のヨーロッパで流行っていた形式の「パートメイル」をベースにしていると思えます。パートメイルはプレートアーマーとは異なり、胴、兜、籠手などの部品だけから構成される「部分鎧」です。その根拠となるのは兜の形状です。ドングリの実のような形状をしている兜ですので、プレートアーマーでよく見られる「サレット」や「アーメット」とはまるで違う形式です。当時のヨーロッパでは既に「騎士の時代」は過ぎており、パートメイルが主流になっていました。 そう言う意味では「南蛮胴はプレートメイルを改造したもの」というのは誤りと言えます。 製造元表記については断言できないのですが、「工房の製造元表記」があった可能性があります。憶測で申し訳ありませんが。 和製南蛮胴は材料を輸入したのではなく、日本の材料で製造された「南蛮胴形式の具足」です。日本の鉄鋼技術は、当時の世界水準から見て決して劣るとは思えませんので、材料を輸入してまで製造する意味があるように思えません。 和製とする本来の目的である「単価を抑える事」が出来ませんから・・・。高級品として輸入するか(外国車のようなものか?)、日本の材料を使って日本で製造する(国産車?)のが普通の感覚のように思います。

VFR
質問者

お礼

パートメイルというんですか。 初めて聞きました。Googleで検索してみましたがあまりひっかかりません。参考になるHPでもありましたら、教えていただけるとありがたいです。 漠然とイスパニアのコンキスタドールが付けていた鎧があんな感じかなとか、当時の西洋の鉄砲足軽?に相当する兵士があんな感じではないかとか思っていましたが、よくわかりません。 それから南蛮鉄(洋鉄)ですが、少なくとも刀剣には使用された物が存在します。美術品としてではなく実用品として見た場合には、この南蛮鉄製の刀の方が玉鋼製の刀より優れていたという話も聞いた事があります。量はともかく一応輸入されていたのは確かなのでしょう。

その他の回答 (2)

  • Scull
  • ベストアンサー率26% (248/951)
回答No.3

パートメイル、部分鎧です。調べてみたところ、コンキスタドールとほぼ同じ時代の物のようです。ただ、兜の形状などで、細かい様式の違いがあるようです。生産された地域の違いでしょうか。 ニュルンベルグ製としている根拠ですが、下記リンクを見つけました。私はよくわからないのですが、専門家の発言ですからそれなりに根拠があるのだとは思いますが盲信は危険ですね。 http://www.hokkoku.co.jp/kagakikou/dorama/drama32.html http://www.hokkoku.co.jp/kagakikou/dorama/index.html 洋鉄について、全く無知で恥ずかしい限りです。ドイツから鎧を輸入していたとすると、刃物を含んだ鉄製品全体が「高性能」だったのかもしれませんね。 ただ、和製の物と南蛮胴の物では真正の南蛮胴の方が全体的に「強固」に見えます。かっちり「硬い」物であろうと想像できますので、やはり「和製に洋鉄は使われていない」様に見えます。 憶測ばかりで申し訳ありません。m(__)m

VFR
質問者

お礼

ありがとうございます。 南蛮具足のルーツとしては「ニュルンベルグ製」とかいてある本はよくあります。甲冑研究者として有名な笹間良彦氏の本にもそのような記述があったと思います。(というよりおそらくは笹間氏の記述が「ニュルンベルグ製」の根拠) しかし、その根拠に関して示した本は見たことがありません。 憶測ですが、西洋の甲冑→騎士のつけるプレートアーマー→ドイツのニュルンベルグ製、といったいわば連想によるもので根拠はないのではないかと思えました。 それならば本当のルーツは何だろうと思ったのが、この質問の根拠です。 Googleのイメージ検索で「ドイツ 甲冑 16世紀」で検索したら、こんなのがありました。 http://images.google.co.jp/images?svnum=10&hl=ja&lr=&rls=GGLJ%2CGGLJ%3A2006-27%2CGGLJ%3Aja&q=%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%80%80%E7%94%B2%E5%86%91%E3%80%8016%E4%B8%96%E7%B4%80 http://members.at.infoseek.co.jp/l_ange_dechu/arms/ 二つ目の胸甲と盾(1580頃 イタリア製)というのがイメージ近いです。

回答No.1

南蛮具足は2通りの意味があったと記憶しています。 1つ目は、南蛮のデザインを取り入れたもの。 質問はこちらかと思いますが、知識が足りないため答えられません。申し訳ありません。 2つ目は、輸入品である南蛮鉄(洋鉄)を用いたもの。 国産品と比較すると微量元素であるリンやチタン、ニッケルの含有量が大きく異なります(当然硬度等が変わります)。 蛇足ですが、こちらは「南蛮鉄を使っていない南蛮具足」といった偽ブランドのようなものもあるそうです。

VFR
質問者

お礼

南蛮具足への私の認識ですが 南蛮具足  ー西洋から輸入された物を改造した物 和様南蛮具足-南蛮具足をデザイン的に真似た物(具体的には一枚物の鉄による胴で中心線部分が高くとがっている物) 材質に関してはよくわかりません。刀では南蛮鉄が利用されていたようですが甲冑に関してそのような事は聞いたことがありません。またそれが南蛮具足と関係があるのかも聞いたことがありません。

VFR
質問者

補足

まず質問自体に誤りがあった事をお詫びします。 1.「ニュールンブルグ」→「ニュールンベルグ」 2.「フルプレートアーマーであるとも思える」→「フルプレートアーマーであるようにも思えない」 酔っていたので日本語が間違っていました。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう