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細胞内Caイオン濃度の上昇活性を指標としてグレリンを発見??

○グレリン(Ghrelin)の発見とその新しい機能の解明 http://www.ncvc.go.jp/restopics/ghrelin.html 上記URLのグレリンの発見の項に以下の一文があります。 「GHS-Rの安定発現細胞系を用い、細胞内Caイオン濃度の上昇活性を指標として、GHS-Rに特異的な内在性リガンドを胃組織から精製、構造決定することに成功した。」 ここでなぜ,細胞内Caイオン濃度の上昇活性がGHS-Rのリガンドの指標になるのか解りません。ご教示ください。

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  • ベストアンサー
  • dadachan
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回答No.1

グレリンは、3量体G蛋白結合受容体のリガンドです。 つまり、グレリンの受容体には、3量体のG蛋白が結合しています。 グレリンに結合しているG蛋白のα、β、γという3量体の中で、α-subunitにはqというシグナルがついています。 Gαqというシグナルは、受容体にリガンド(ここではグレリン)が結合すると細胞内のカルシウムを上昇させる作用を持ちます。 そこで、Caイオンの上昇を指標としたんですね。 Gαには他にもGαs、Gαiなどいくつかの種類があり、Gαsに結合した受容体にリガンドが結合すると、細胞内のサイクリックAMPを上昇させますし、Gαiの場合には逆にサイクリックAMPを減少させます。 そういう特徴を利用した実験系を組み、特異的なリガンドを見つけ出したんです。

suiran2
質問者

お礼

dadachan さん有り難うございます。HNは,ダダチャマメではないですよね。ダダチャマメの季節なのですが,今年は出ない。なぜか?失礼しました。本題に… G蛋白のGαqにGTPが結合し,活性化されたGαqは,一連のカスケードを進行させ,その結果小胞体や細胞膜のカルシウムチャネルを開き,細胞質内のCa++濃度が上昇する。 このような理解でよいのでしょうか。なるほど,それでオーファンレセプターのペプチド系リガンド探しに細胞内のCa++濃度を利用するのですね。有り難うございました。

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