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『マシニスト』について
今更ながら、『マシニスト』のビデオを借りて観ました。 面白いですね。何がどうなってるんだろう?っていう展開から、最後の'オチ'で納得がいくと同時に、少し悲しい、でもすっきりとした気分になりました。 ところで、ひとつ気になることが。 主人公の、ブリーチ(漂白剤)へのこだわりって何なんでしょうね? 手を洗うときは必要以上にバサバサかけてるし、ブリーチが無いと生きていけないみたいな勢いなんですが、いまいちストーリーとの関連性が分からないんです。 「事故の忌まわしい記憶を汚れとともに洗い流してしまいたい」という無意識の欲求の表れだと、僕は考えてみたんですが、なんだか不十分な気がします。 みなさんならどう考えますか?教えてください。
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- kyo005
- ベストアンサー率26% (5/19)
『マシニスト』の小説版にこう書かれています。 ~出勤時間までの数時間をどう過ごそうか考えたとき、トイレタンクの上に載っている漂白剤のボトルが目に入った。 トレバーは物入れから使い古しの歯ブラシを取り出すと、バスルームの床に屈み込み、タイル目地の掃除を始めた。 漂白剤をたらし、埃汚れと黒カビをブラシで丹念に落としていく。 別に清潔を保ちたいというわけではない。 白くあるべき物をとことんまで白くしたいという、強迫観念があるだけだ。~ この「強迫観念」というのがポイントなんでしょうね。 あの事故を忘れたいという無意識が働いたのではないかと私も思います。 機会があれば小説版もオススメです! 謎が解けますよ!
- 4by4-ko
- ベストアンサー率45% (86/190)
#1です。だいぶ、私の記憶も戻りました。 もう一度、回答させて下さい。 もしかしたら、ずっと単純かも。 ただ単にもともと異常な程の潔癖症なだけで、その異常さが主人公「トレバー」の「激ヤセ」や「超時間不眠」で「記憶の捏造」をする「トレバー」の精神状態を説明しているのでは? つまり、事故を起こす前から「トレバー」の精神は不安定だったと。 遊園地のシーンで子供と一緒にお化け屋敷?に入りましたよね。(妄想ですが) 天国と地獄の分岐する所の先(地獄方面)で性的な描写の場面がありましたが、あれは、「トレバー」の過去の体験で、幼い頃に性的虐待をうけたことを示唆しているのではと思います。 性的虐待された子供は、自分が汚れたと思い潔癖症(重度の)になったり、辛い記憶を消したり変えたり(多重人格など)すると聞きます。 また、「トレバー」の母親の話は出てきますが、父親の話が出てきません。(ちょっと自信なし) これは、虐待をしていたのが父親だと示唆しています。 ですから、頻繁に「手を洗う行為」が映像で出てくるのは、「トレバーは幼い頃から精神を病んでいますよ」「~だから、激ヤセしたり、超時間不眠だったり、記憶を捏造したりするのですよ」という制作側のメッセージだと思っています。 分岐の所はラストの伏線なので、そのイメージが強すぎて今まで思い出せませんでした。 しかし、こうして「マシニスト」という映画を振り返ると、伏線が至る所に散りばめられた良くできた映画だと今更ですが感心しています。(噛めば噛むほど味がある映画と表します) まだ、鮮明には思い出していないので所々間違っているかもしれませんが、前の回答よりは自信があります。
- 4by4-ko
- ベストアンサー率45% (86/190)
「マシニスト」は怖かった。 私は工場勤めなので、工場現場のシーンは恐怖以外の何者でも無かった。 あの事故?後も工場現場のシーンが何度かでるので、その度に恐怖してました。 ある意味、ホラー映画より怖い映画が私の感想です。 >「事故の忌まわしい記憶を汚れとともに洗い流してしまいたい」という無意識の欲求の表れ 私も、そう理解してましたが…。 >なんだか不十分な気がします。 こんな考えはどうでしょうか。 一心不乱に「手を洗う行為」で「忌まわしい記憶」を封印して、その後に都合の良い妄想で上書きしていた。 しかし、「忌まわしい記憶」は徐々に断片的に蘇るので、その度に無意識的に「手を洗う行為」で封印していた。 まったく自信なしですが、どうでしょう…。
お礼
封印、ですか。 手を洗う行為をきっかけに、現実世界から離れていったということですね。 なるほど、なるほど。だいぶ腑に落ちました。 てことは手を洗う前後で、主人公の主観の描かれ方が違っていたのかな。 >ある意味、ホラー映画より怖い映画が私の感想です。 勤務先が工場とは・・・。生々しいですね。 僕の場合、あの手が挟まれる場面は、グロさと痛ましさで見るに耐えなかったですが、恐怖はそれほど感じなかったです。 むしろ主人公が鏡をのぞいてる時に、「振り返ったら何かがでる」パターンを想像して勝手にびくびくしてました。w
お礼
度々ありがとうございます。 物語全体が、幼い頃の性的虐待を前提に作られていたということですね。 うーむ、これはもう一度作品を見てみる必要アリですね。