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哲学者の定義

taleの回答

  • tale
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回答No.7

補足をしておきたいと思います。 よく学問としての哲学と、個人一般の哲学はちがうという意見が ありますが、その区別はあまり役にたちません。そればかりか 「哲学者」とはなにかと考えるときの、まちがった偏見になります。 もし哲学に学者の哲学というものがあるのなら、哲学という知の 本質を大きく取り違えているということになるでしょう。 なぜなら哲学の問題とはつねに、一般的な問題であり、具体性を 伴うものでなくてはなりません。たとえばフッサールのような厳密な 概念規定をする人でさえ、学というものが「生活世界」で適応できる ようなものでなくては、哲学の力を失うのだということを述べているほど です。 ただし「私の経営哲学」とか「社長の人生哲学」などというように 流布されているような使用法における哲学とは峻別すべきです。 なぜならそこには概念がなく、思いこみやイメージだけがあふれて 問題に対する紋切り型の意見が繰り返されている危険もあるからです。 哲学者とは、良識によってうまれる一般的な意見をいうことではないから です。ときにはそれが非常識であり、ときにはそれが通念を破壊しかね ないものです。スピノザは共通感覚=良識というものの脆さを 概念によって証明しました。 すべての人が哲学者になる可能性があるというのは、すべての人が 概念で問題を解決できる可能性があるのだということです。 西周が哲くという言葉を、その訳語にこめたのは、広く一般に おいてこの学が光を与えるのだということを意味しています。物事が 解決できないような暗闇にとざされときに、ささやかな 光をあたえるものが、我々のあたえられた「哲学」であるからです。 以上、補足をのべさせていただきました。

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