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シリカゲルを用いた薄層クロマトグラフィー

シリカゲルを塗った薄層を用いた薄層クロマトグラフィーは順相である、と言われますが、なぜそう言えるのでしょうか。順相クロマトグラフィーとは固定相(この場合シリカゲル)の極性が移動相の極性より高いクロマトグラフィーですが、シリカゲルSiO2・nH2Oはどのような構造をしていて、極性はどのようになっているのでしょう。

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noname#62864
noname#62864
回答No.1

前回答えた責任上、追加します。 一般に順相とか、逆相といったことが明確に区別できるのは分配クロマトグラフィーであると理解しています。 すなわち、固定相液体と展開溶媒の間での分配平衡によって分離しているわけです。 しかしながら、シリカゲルの場合には吸着クロマトグラフィーということになり、原理が違います。ただ、その場合にも、移動相(展開溶媒)もシリカゲルに吸着されて、固定相に類似した働きを部分的に起こしていることになり、両者を厳密に区別することは難しいようです。 現実には、シリカゲルの酸素原子が部分的な負電荷を有しており、比較的極性が大きい物質と言えるでしょう。そのため、極性の大きい物質を優先的に吸着することになり、展開される順番としては順層と同じになるということだと理解しています。 ただし、シリカゲルの場合でも、仮にシリカゲルに非極性の固定相液体を吸着させた上で、極性溶媒で展開できれば逆相になる可能性があるでしょうが、現実にそのようなことを行うのは困難だと思います。

mikamelon
質問者

お礼

前回に引き続き、ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.2

私は#1様のように厳密にクロマトグラフィーを分類したことはありません。 ですので、流動相の極性が次第に下がるにつれ溶離能が上がるものはみな逆相クロマトグラフィーだと定義しています。 ですので多孔性シリカゲルの表面をC-18で修飾しOH基部分を完全に封鎖したオクタデシルカラムも吸着解離へ以降であると考えています。 また、脂肪鎖の先にシアノ基やアミノ基が付いた充填剤では極性→無極性、無極性→極性の両方の使用が出来ますがこれも「逆相」で使う、「順相」で使うと呼んでいます。 十年以上前からEメルクなどでC18の薄層を売っており時々使いますが、いまだに使用法も製品の形状も「こなれていない」感じです。 m(_ _)m

mikamelon
質問者

お礼

ありがとうございました。

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