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臨床と研究をする医師
私は国立大医学部を目指している一浪の女子です。昔からずっと臨床医希望だったのですが、最近癌など難病の研究(新たな治療法の確立など)もしてみたいと思うようになりました。研究と臨床の両方をこなす医師になることは可能でしょうか?また、そんな医師にはどんな方法でなることが出来るのでしょうか?(以前テレビでそういう医師の方のインタビューを見た気がするんですが、その方は確か大学病院に所属されていたような・・・) あと、研究をする場合に出身大学は関係あるのでしょうか?旧帝大が研究は強いっていいますよね??あれは研究室の話なんでしょうか?
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たいしたものではありませんが、研究も行っている内科医です。 今の日本には、なかなか臨床と研究の双方をやっていこうとする若い医師が減っておりますので、odenkun-lilyさんのような若い方がいらっしゃることは非常にうれしいことです。 こうした方がいらっしゃらなくては「医学」は進歩しませんから。 さて本題です。 おっしゃっている「研究」というものの性質にもよると思います。いわゆる実験室などで行わなければならないような、遺伝子・蛋白・細胞などを扱うような実験を行っていくというのであれば、実験室を有しているところ、大学や研究所(公立以外に企業立というのもあります)でなくては出来ないでしょう。 統計や臨床データのみでの研究・検討というのであれば、一般病院でも可能でしょう。 ただ最初はどのような研究が意味があるのか、どの程度医学が進んでいるのかすらわからないと思います。 ちなみに私は大学院に進んだ後、現在は大学日をもらいながら、臨床での疑問を基礎研究にぶつけております(もちろん論文・学会発表も行っております)。なお私が大学院に進んだ理由は、博士号がほしかったから(もちろん取りましたが)でも、教授になりたいからでもありません。ひとつは臨床を行っている中で、病気にならない工夫はできないものかと考え、医学に興味をもったからです。二つ目は、論理的思考力を高めたいと考えたから、三つ目は、将来臨床に戻ったときに自分の経験・考えなどをまとめ、医学に貢献したいと考え、そうした手法などを学びたいと考えたからです。 ぜひ入学されてから、基礎・臨床どちらでも構いませんから、あなたの質問を教室の先生方にぶつけてみてください。 また、ずっと臨床をやってきた先生でも、やる気があれば研究を始めることは可能です。私の先輩も30台後半から研究をはじめ、留学し立派な研究者になっています。彼は企業立研究所と大学の研究室の双方を利用していました。 また研究においては、国内では旧帝大卒がやはり有利と思われます。ただ論文は英語で、全世界に発表するものです。研究内容・成果がもっとも重要であり、海外では卒業大学はまったく関係ありません。 答えになったか判りませんが、とにかく受験勉強がんばってください。
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- blastma
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歯科医師ですのが、医学部でも似たことです。 卒業後大学に残る場合次のコースがあります。 1.臨床研修医として2年間程度研修する。 将来的には臨床医をめざす。 2.大学院へ進学する。 この場合最終目的として2つあり、 一つは教授をめざす場合と、もう一つは開業する際に「医学博士」という名称が欲しい場合。 3.各研究室に残る これは大学によるんですが、研修医を終了してから採用になる場合や、大学院卒業が条件になっている場合や、 医学部卒業後に採用になる場合があるようです。 で、大学に残るということは(研修医ではなく)、基本理念としては「教育」、「研究」、「臨床」の3本柱をこなす必要があります。 (もっともいわゆる基礎医学の分野では「臨床」はありませんが。) この割合は立場により多少は変りますがおおむね、1:1:1だと思って下さい。 つまり大学に残ることになれば、必然的に「研究」をしなくてはなりません。 特に国立大学(私立大学でも導入されつつあります)では、ある意味ノルマが科せられ、 例えば「助手」であれば5年間に論文2編以上、学会発表5回以上という規則があったり、 「教授」ともなれば論文10編(ただし部下の論文も含む)学会発表20回などのしばりがあったりします。 ですから、「大学に残る」という立場になれば、「臨床」、「研究」はこなさなくてはならず、さらには「教育」も携わります。 研究内容についてはどんな研究をしたいかによって、大学が変る可能性があります。 医学部のことはあまり詳しくありませんので、具体的にはかけません。 ここらへんは関連学会でのポジションや発表状況で判断すべきかと思います。
お礼
回答が遅れてすみませんでした。詳しい回答ありがとうございます。大学に残る必要があるのですね。ただやはりかなりハードなようですね・・・大変参考になりました。
お礼
回答ありがとうございました。