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バイオリンのギコギコの奏法?
クラシックの管弦楽曲に良く出てくるバイオリンの奏法についてなんですが、 長い音符を弾く時に4連符とか6連符とかに区切ってレガートでギコギコとボウイングを繰り返し長い音符(タイ)に見せかける、あの奏法に名称はあるのでしょうか?
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連符のように拍の中に入る音符の数が決まっているものではなく, 音を細かく刻むことを意味されているのかと思いますが, その奏法はトレモロといいます。 ブルックナーの交響曲の冒頭部でのヴァイオリンのような弾き方ですね。 下記サイトのキーワード入力で「トレモロ」で調べると,意味や楽譜での表示の仕方が出てきます。 http://imion.jp/ ベートーヴェンの交響曲では,細かく刻まれている音でもトレモロではなく, 16分音符や3連符などで,音符の数が指定されています。 交響曲第8番の第4楽章はテンポが速くて,聴いているだけならトレモロかと思うほど 細かく刻まれていますが,弾く音符の数は決まっています。 それに対してトレモロは刻む音符の数が決まっていません。 オーケストラでは複数のヴァイオリンで弾きますから,奏者によって刻む音符の数がバラバラで, その結果,全員の刻んだ音が揃わなくて,16分音符や3連符などのようなリズム感が出なくて, 全体的にはレガートな感じに聞こえます。
- 参考URL:
- http://imion.jp/
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#1です。補足で意味がわかりました。 奏法としては特別なものではありません。細かな音符に分割して弾いているだけなので, 奏法としての特別な名前はないと思います。 オーケストラでの練習の時は,十六分音符の刻みとか,八分音符の刻みというように呼んでいました。 記譜としては,同じ音をいくつも書くのが面倒ですし,見る側も見辛いですし, また,音の動きを明確に表すために,細かく分割した音符では書きません。 音符の上にスラッシュのような斜めの線を入れて記譜します。 その線の本数で,八分音符,十六分音符,三十二分音符というように分割していきます。 連符に分割する場合は,斜めの線と6というように数字で示されます。 同じ音を刻む場合もありますし,二音を交互に刻む場合もあります。 下記はピアノ譜ですが,その例です。始めの左手の部分です。 http://everynote.com/piano.show/5277.note 「新世界より」には,この刻み方の記譜がいろいろ出てきます。 機会があればスコアを見てください。面白いです。 細かく刻むことで躍動感が出ます。
お礼
お手数おかけして申し訳ありません。 まさにその弾き方のことです。 確かに「刻みを揃えて」って感じで言いますね。 特に名称はないというこで了解しました。 素人ながら曲解説を書いてるのですが、 この弾き方を端的に言い表せる言い方がないかと思って 今回の質問をさせていただいた次第です。 新世界の例まで教えていただきありがとうございます。 曲を聴いてる限りですが確かにこの奏法多そうです。 指揮にも興味があるので一度スコアを買ってみてみようと思います。 大変勉強になりました。ありがとうございました。
- ADEMU
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われわれは通常それを単に「刻み」として処理しております。 弦楽器ではどうしてもボウイングの関係で長い音を安定して持続するには向いていませんし、表現も貧弱になります。 刻みはリズムをとりながら音を持続(といっていいのかわかりませんが)する技です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 関係者の方とお見受けし、大変信頼出来るご回答で非常に参考になりました。 確かに音を持続するというだけでなく、力感を持たせたり色々な表現効果がありますね。
補足
早速の回答ありがとうございます。 すみません、説明不足だったかも知れません。 >ベートーヴェンの交響曲では,細かく刻まれている音でもトレモロではなく, >16分音符や3連符などで,音符の数が指定されています。 多分これのことです。 ドレドレドレドレみたいな異音のトレモロや ブルックナー開始のような不揃いな物ではなくて、 運指はそのままでボウイングだけでドドドドドドと 同音を繰り返して長い音に見せかける奴のことです。 第1バイオリンなら全体でボウイングは同じになります。 意味音のトレモロの項で言うと擦弦楽器の一番左の奴に当たると思います。 (これは16分音符?に分解して弾きなさいという意味ですよね?) その意味音のページの説明では同音でもトレモロと言うそうですが、 この奏法もトレモロで良いのでしょうか?