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複素環
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ピロールはN原子上の孤立電子対を使うことによって、6π電子系を形成し、芳香族性による安定化を獲得しています(ヒュッケル則)。つまり、N上の2個のπ電子と炭素上の各1個のπ電子の、合計6個のπ電子によって芳香族化合物となっています。 もしも、N原子がその電子対を使ってアンモニウム塩になったとすると、そのN原子の混成はsp3になってしまい、芳香族になるために提供すべきπ電子が無くなってしまいます。そのため、芳香族性による安定化が無くなり、不安定になります。 したがって、アンモニウム塩になることはエネルギー的に不利になるので、起こりにくくなります。 ピリジンの場合には、N原子が芳香族性のために提供しているπ電子は1個のみであり、孤立電子対を含むsp2混成を形成しています。したがって、アンモニウム塩になるためには、その孤立電子対を提供すれば良いだけですので、π電子には影響が及ばず、芳香族性を損なうことはありません。 要するに、芳香族性をキープできるかどうかが、ご質問のような違いの原因になっています。
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返事が遅れてすいません。回答ありがとうございました。とても役立ちました。今後も分からないことがあったらよろしくお願いします。