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細胞の死に方

細胞の死に方について今のところだいたい理解しているのは、ネクローシス、アポトーシス、アポビオーシスについてです。免疫細胞がガンを殺傷するときこれは、がん細胞にアポトーシスを促しているとどこかに書いてありましたが、ほんとうですか?しかし、がん細胞は正常細胞に比べアポトーシスを起こしにくいのではないですか?そして、免疫細胞のなかでもキラーT細胞、NK細胞ががん細胞を攻撃する仕組みを知りたいです。そしてそれらによって殺傷されて起こる細胞の死はアポトーシスに関係していますか?

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noname#24872
noname#24872
回答No.3

No.2です。 キラーT細胞やNK細胞がガン細胞を攻撃する仕組みは基本的に同一で、2つの経路があります。 1.Fasを介する経路 キラーT細胞やNK細胞の細胞表面には、Fasリガンドが発現しています。これがガン細胞表面に発現しているFasと結合すると、ガン細胞内でFAS、FADD、カスパーゼ8の複合体が形成されます。この過程でカスパーゼ8が活性化され、この活性化されたカスパーゼ8がカスパーゼカスケードと呼ばれる一連の分解酵素を活性化し、標的細胞にアポトーシスを誘導します。 2.パーフォリンとグランザイムを介する経路 キラーT細胞やNK細胞は、パーフォリンとグランザイムBを分泌します。パーフォリンは標的細胞の細胞膜に穴をあけ、通常ならば細胞膜を通過しないグランザイムBを標的細胞に送り込みます。グランザイムBはセリンプロテアーゼの一種で、標的細胞内部を破壊するとともにカスパーゼカスケードを活性化し、標的細胞にアポトーシスやネクローシスを誘導します。

ravender
質問者

お礼

まとまっていてすんなり頭に入りました。また質問投稿すると思うので宜しくおねがいします。ありがとうございました。

その他の回答 (2)

noname#24872
noname#24872
回答No.2

>免疫細胞がガンを殺傷するときこれは、がん細胞にアポトーシスを促しているとどこかに書いてありましたが、ほんとうですか? 間違いではありません。ただ、ガン細胞がネクローシスに近い死に方をする場合もあります。 >がん細胞は正常細胞に比べアポトーシスを起こしにくいのではないですか? 確かに、ガン細胞を「正常細胞ならアポトーシスで除かれるはずの条件下で増殖を続ける細胞」と見ることもできますが、アポトーシスに至る経路が全てブロックされているわけではありません。 細胞がダメージを負った場合、正常細胞では細胞周期を停止してダメージを回復させる状況でも、ガン細胞は増殖を続けます。このため、むしろガン細胞の方がアポトーシスを起こしやすい場合もあります。 長くなりますので、免疫細胞による細胞障害活性については、別回答にします。

  • charco-y
  • ベストアンサー率37% (6/16)
回答No.1

あまり深いところまでは分からないのですが…。 がん細胞がアポトーシスを起こさないのはp53という遺伝子が欠けているからというケースが多いようです。このp53から作られるタンパク質が、細胞中のミトコンドリアに作用し、ミトコンドリアからCytochromeCというまた別のタンパク質が出され、そのタンパク質が更に他のタンパク質を活性し… という具合に、アポトーシスはたくさんのカスケード反応を経て行われます。p53が欠けているとそれがスタートされないわけですね。 免疫細胞の場合は、Death-Receptor Induced Pathwayではありますが、やはりCaspaseを使ったカスケード反応を起こして、アポトーシスを起こしているのだと思います。 バイオレベルの勉強しかしていないのであまり免疫機能については分からないのですが… オンラインのサイエンスジャーナルなんか読んでも結構いろいろ書いてあると思います。

ravender
質問者

お礼

なるほど、多くのがん細胞がp53という遺伝子が欠けているのですね。それがないとカスケード反応が起こらない→アポトーシスが起こらないのですね。まだ学生で勉強し始めたばかりです、これからも頑張ります。ありがとうございました★