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マンションの騒音問題を解決するには。
今住んでいるマンションは建築後20年程度なります。近所の住民から騒音がしてうるさいと管理事務所にしばしば苦情がいっております。こちらでは大きな音を出すような事はやっておらず、普通の生活音です。ですから、そんな苦情は聞く耳は持たぬ、しかしどんな音がうるさいのか具体的に聞きますので、何月何日の夜何時に集まって下さい、と伝えたところケンカになるから集まることは出来ないと返事が来ました。私はケンカにはなるだろうが、それが問題解決の糸口になると思ったのです。みんなで協力してですね。 そこで皆様に教えてもらいたいのですが、新築のマンションが販売される時、コンクリートの床の上にフェルトのような絨毯のような敷物を敷き、壁はコンクリートやブロックの上に紙のようなクロスのような物をはって、出来あがりました、住んで下さいとなっているようですが、コンクリートの厚みをもっと厚くするとか、床や壁を二重にするとかマンションの建築基準法の改正は出来ないものでしょうか。最近は都心ではマンションブームですが、これは事務所ビルに比べマンションは雑な仕様で建築出来、儲かるからだと思っております。そしてそれを買って住む住民が犠牲になっていると思っております。 騒音問題は部屋の大小とか、し切りが多いとか少ないとかも少し関係あるとは思っているのですが。 何かいい知恵はないでしょうか。
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No.3の回答の続きです。(あくまでも賃貸ではなく分譲マンションを想定) 遮音性能を確保するには、(1)どの程度の性能にするか、(2)どのような方法で性能を確保するか、などはその建物によって様々な性能が考えられるしその方法もコンクリートを厚くするとか梁から梁までの距離を短くするとかコンクリート床の上に遮音材を施したりフローリングの性能を上げるなど様々な方法がありますが、それらをどのように組み合せて性能を確保するかということが設計する場合の重要な検討事項です。「コンクリートの厚さは??cm以上にすべき。」とか「フローリングは??以上のものを使うべき。」などということを法律などで決めることは本末転倒の議論です。そのような工法を決めるのではなく,「マンションの遮音性能は??以上の性能とすべきだ。」という性能をそのものを決めることが大切なのです。したがって、質問者の言われるような「床や壁を二重にするとかの法律を作る。」ということは、建物を設計する場合の工法を規定することになるので多くの不合理が起こります。よって、そのような工法を決めるのではなく、性能そのものを規定することが大切なのです。(一定の性能を確保するために様々な工夫をこらした工法を採用してマンションを作ることができることが大切です。) 品確法という法律はありますが、抜け道がいっぱいあって分譲マンションのような売買契約にはほとんど役に立っていません。 分譲マンションを販売する業者に対して、マンションの耐久性や強度・居住性・使用材料(シックハウス問題)などといっしょに遮音性能などの様々な性能を明確に表示して販売させるような法律や制度が必要なのです。しかし、これは不動産業界や建築業界などの反対が圧倒的に大きいので関係官庁が動きません。 事例 ある弁護士さんから「1年程前にマンションの購入契約を結んだ。この度、工事が完成して近日中に入居前の内覧会がある。いっしょに立会ってほしい。」と依頼されて同行しました。私は一級建築士ですから、建物として大切な部分を確認したり、性能についての説明を求めるように助言しました。その中に、(1)シックハウス症候群が心配なので室内の有害物質の検査をしてほしい。(2)実際の遮音性能を測定してほしい。という項目があります。購入者としては当然に心配される項目です。ところが、売主側は「入居されて何か問題が起こったら責任をもって対応するから、--。」などという説明のみで購入者が安心できる資料を出さなかった。私はその購入者(弁護士)に「他の購入者と情報交換しなさい。」と進めて、数名の人がいっしょになって共同して売主にそれらの要求をした。私が建物を確認して疑問があることが解った問題は(1)・(2)の他にも、コンクリートの亀裂や屋上防水など住戸内部以外のところに多くの問題が確認できました。2~3ヵ月の間の交渉の結果、売主側は特に(1)・(2)の測定ができないために、交渉していた数名の購入者に「受取っているお金は全額返還し迷惑料も支払うので契約解除してほしい。」と言ってきました。数名の人らは契約解除して「2度とマンションなど買うべきではないなあ。」と痛感されていました。その後、数ヵ月後に私がそのマンションを訪れたところ、全戸が販売されて入居が完了していました。 (数名の人が契約解除した住戸を購入した人・その他の住戸の人達は内覧会において単にその住戸の中を素人として見ているに過ぎないので、専門的チェックが全くできていないのです。「売主が専門的に確実にチェックしているはず。」と思って安心しているのです。しかし、現実には上記のように弁護士さんが買う場合でもこのような状況であり、売る側の実態は十分に注意すべき状況なのです。) <教訓> 1)マンション購入者は第三者の専門家に依頼して入居前に建物をよく確認すべき 2)入居前(なるべく契約する時)に建物の内容や性能・売買契約の内容などを十分に精査すべき(第三者の専門家(建築)の協力が必要) 3)他の購入者(入居後は他の入居者)との情報交換が極めて大切である。(マンションは近所付合いがいらないなどという考えは全く間違っています。) <入居後の問題解決> (私は、分譲マンションの入居後の問題(欠陥や売買契約・規約・その他)について多くの解決事例を体験しています。) いきなり「みなさん遮音問題について話合いましょう。集まってください。」と言ってもほとんどの場合は無理です。問題意識がなく近所付合いも希薄な特に分譲されて新しいマンションでは不可能に近いのです。そこで、どうするかということですが、この説明はこの掲示板に書き込んでお伝えするのは難しいですが、ポイントだけ言います。 (1)マンションの問題に詳しい第三者の専門家(建物のこと・法律のことの両方について詳しい人であること)の協力が極めて有効。 (2)遮音性能の問題は共有部分の問題であるので管理組合として活動すること。 (3)管理会社(管理人)に協力を求めることはほとんどの場合、逆効果です。 <本当に遮音性能に問題があるなら必ず解決可能です。> 分譲会社の責任において解決させた事例は多くありますが、その全てが上記(1)・(2)・(3)を踏まえた解決方法を採っています。しかし、通常の多くのマンションでは結局、泣寝入りすることも多いと思いますが、私はこのような不合理・不公平な現実の社会を嘆き悔しく思います。
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>今住んでいるマンションは建築後20年程度なります。 1985年頃のマンションと、現在の新築マンションでは、ずいぶんと性能は違ってきて いると思います。 当時は、まだマンション供給事業は、大手デベロッパーの仕事ではなく、大京、藤和 長谷工などの専門デベや、ダイワ、セキスイなどハウスビルダー系のマンションが主体で 三井、三菱、住友、野村などは一部の高級マンションを主体にやっていた時代です。 なぜなら、当時、大規模宅地開発といえば、住宅公団というものがあって、多摩ニュータウン 港北ニュータウン、今大人気の新浦安など何千戸という供給をいってに担ってきたので 民間のマンションは、そのすき間でほそぼそと頑張ってきたというのが実情です。 当時から現在まで、一番供給戸数が多いのは大京さんで、ライオンズマンションといえば マンションの代名詞のように言われた時代もありました。 マンション(学術的には集合住宅といいます)の設計というのは、経験改良主義です。そういう 意味で、大京さんの持つ経験とノウハウは極めて優れているといえます。 一方、住都公団は、大量供給のなかで、官主導の集合住宅性能確保の努力を続けてきていて そのノウハウを一般に開放し続けてきました。 今でも、八王子にある研究所にいけば、集合住宅の遮音性確保についてさまざまな実験設備が あり、実際に見学し体験もできます。 住都公団といえども、経験改良主義のなかで、いくつか失敗を重ねてきています。その代表例が 石膏ボードGL工法。 これは、コンクリートの壁に、樹脂を混入したモルタルだんごで石膏ボードを貼っていくという楽な工法 ですが、実は、この空隙が太鼓の効果で、壁の遮音性のみならず、躯体振動を伝える効果があるという ことに、のちのち気がつくわけです。 いまでは、戸境壁は、コンクリートの直壁にクロス貼りという仕様が多いですが、これは実は型枠大工 泣かせの大仕事なのですね。 だいたいコンクリートの型枠というのは、90センチ幅の合板ですから、目違いや、じゃんかを修正した あとの不陸など、どうしても残ってしまいがち。そこにクロスを貼られた日には、西日が差す北側の壁 など一発で平らでないのがバレます。 大抵は、従来の木下地の工法に逆戻りしたりしたものです。 公団とマンションを比べて、マンションの品質が低いと言っていたのは昔の話です。 公団は、たぬきやカエルの住む山を崩してタダみたいな土地や、埋め立て地の払い下げに、せっせと 大量に建設するわけで、ロットが大きいから戸当たりのコストが下がり、一方で、土地代も極めて 安い。 それに対して、1985年頃の東京の城南地区のマンション価格ときたら、70平米弱で3700万円。 そもそも、建物単価は、今よりも安かっただろうけど、地価がそれまでも右肩あがりで、さらに急騰直前。 マンションデベは、等価交換でなければ幹線道路沿いの好立地の土地取得は困難だった時代です。 それでも、都心部の住宅は供給不足で、とにかく「東京一極集中」など言う言葉が喧伝されて、都心 人口がいっきに増加しはじめた時期です。 まぁ、大変冷たい言い方を申し上げますと、お住まいの1985年新築当時の「騒音問題」と 現在新築のマンションの「遮音環境」とは雲泥の差があるということです。 それと、重要なことは、建築行政は常に「新築建物の指導行政」であって既存建物については 無力という法制度のもとにあります。 「それは、基準を満たしてないぞ。」 「あんた、うちが建てたあとに、そんな基準作ったかて、どうやってそれにあわせたらええの? 知りまへんで、そんな規則。うち関係ないわ。」 その典型が耐震基準。いのちにかかわるものでさえ新耐震の基準にあわせて耐震補強しなさい という制度ができても、「経済的理由」で建物オーナはなかなかお金を出そうとしません。 ちなみに1985年~1990年頃の遮音にかかわる標準仕様はこんなものです。 (1)壁、コンクリート厚さ15センチ。木製下地石膏ボード・ビニールクロス貼り (2)床 コンクリート厚さ15センチ 天井 木製下地石膏ボード ビニールクロス貼り 床 コンパネ(ベニヤ合板 12mm捨て張り、フェルト敷きの上、ウールカーペット仕上げ) 当時まだ、クッションフローリングというものは発明されていなかったです。フローリングといえば ゴムのクッションのついた二重床工法しかなくて、これは階高が2.9mを切るマンションでは、 天井高さを圧迫するから採用できなかったのです。 一方、公団では、二重天井をやめるかわりに、この二重床を大々的に採用してきました。 さて、現在の新築マンションの一般仕様は (1)壁 コンクリート厚さ18センチ クロス直貼り (2)床 コンクリートスラブ 厚さ 18センチ以上 木製下地石膏ボードクロス貼り天井 床 二重床 (パーチクルボード下地 合板12mm下地、フローリング貼り) それと、集合住宅の遮音性確保についての厳密な基準法上の規定がないので、というか 遮音性は、完成後の測定に費用がかかることもあって品確法でも「選択項目」にいれられて いるというのが実態ですね。 そもそも、日本は八っあん 熊公の長屋文化ですから、耳をすませば、となりの睦言が 聞えるどころか、壁をくりぬいて出入りができたくらいの住宅文化。 平成の御世の以前までは、おたがいさま、我慢しあう文化できたのですから、いまでに 「マンションなんかより一戸建て」信仰がすたれていないのはそういう背景もあるのです。 >近所の住民から騒音がしてうるさいと管理事務所にしばしば苦情がいっております。 音というのは、 (1)周辺環境 高速道路や鉄道付近の騒音地区か郊外の閑静な地区か (2)床のコンクリートの薄さ (3)周辺の建物の接近度(壁が近づいていれば、反射音が窓から伝わります。 >こちらでは大きな音を出すような事はやっておらず、普通の生活音です。 床の直達音には、ドスン ドスンと カタカタ コロコロと2種類あります。 オーディオ類の空気伝達音は、マンションではよほどのことがないと問題になり にくいです。そのくらいの遮音性はあるということ。 いわゆるピアノ騒音は、窓からの伝達がほとんど。それも下手な演奏を繰り返し やられるイライラが原因。 >ですから、そんな苦情は聞く耳は持たぬ、しかしどんな音がうるさいのか具体的に聞きますので、 >何月何日の夜何時に集まって下さい、と伝えたところケンカになるから集まることは出来ないと >返事が来ました。 それって、あなたのお立場と、言っている相手が問題ですね。 (1)あなたが区分所有者ならば、相手は管理組合=理事会経由で話を出すべきです。 苦情も管理組合経由でくるとおもいます。 (2)あなたが、賃借人ならば、管理会社(マンションの場合管理員でなく管理会社のフロント マンがよろしい)を経由して問題解決をはかるのが得策です。 >私はケンカにはなるだろうが、それが問題解決の糸口になると思ったのです。 そのお考えは正しいですが、マンションは区分所有法という仕組みの上になりたって います。相隣関係の問題でも、管理組合や委託を受けた管理会社を通じて話し合う のが筋です。 なぜかというと、床は「共有部分」であって、上下の部屋の所有者同士がかってに削ったり 厚くしたりできないからです。 逆に言えば、薄いのはオレのせいではない!!と言っていいです。 >みんなで協力してですね。 だからこそ 管理組合マターなのです。 >そこで皆様に教えてもらいたいのですが、新築のマンションが販売される時、コンクリートの床の >上にフェルトのような絨毯のような敷物を敷き、 いえいえ、絨毯は直に敷けません。コンクリート床を平らにするレべリング材を使うか、コンパネを 捨て張りにしています。フェルトを下地に使うのはおっしゃるとおり。ちなみにそれで遮音等級 L40くらいとれているはずですけど。 >壁はコンクリートやブロックの上に紙のようなクロスのような物をはって、出来あがりました、 ブロックはやめてください(;;) >住んで下さいとなっているようですが、コンクリートの厚みをもっと厚くするとか、床や壁を二重にするとか >マンションの建築基準法の改正は出来ないものでしょうか。 それをおこなったとしても、既存建物であるおたくのおすまいには適応されませんです。 >最近は都心ではマンションブームですが、これは事務所ビルに比べマンションは雑な仕様で >建築出来、儲かるからだと思っております。 大間違いです。 事務所ビルのほうがもうかります。だって、箱作るだけで、内装簡単。それにオーナーが一社だから 引渡しも楽。マンションなんて、買い手が一体何人いますか?アフターの対応だけでも人件費が どれだけかかるか。比べ物にならないです。 それが証拠に、オフィスビルの需要があった時代に、大手デベロッパーもゼネコンもマンションには 手出しはしなかったではないですか。 オフィスビルが2003年問題でもうからなくなったというか供給過剰でしかたなしにマンション建設に 群がっているという構図。 それと、いまはマンションのほうが土地の有効利用ができるのと、オフィス作っても住宅付置義務で マンション作れという行政指導があるくらいです。 >そしてそれを買って住む住民が犠牲になっていると思っております。 1985年のマンションと今の新築をいっしょくたに話をしないでください。 >騒音問題は部屋の大小とか、し切りが多いとか少ないとかも少し関係あるとは思っているのですが。 >何かいい知恵はないでしょうか。 マンションのいいところは簡単に住み替えができるところです。 仮に建築基準法や法規がかわっても、それで、あなたの部屋の遮音性がお金を出さずに向上する 可能性はないです。 それどころか、あなたの床だけ厚くしようと思っても管理組合のなかで、「共有部分の変更」という 3/4の同意だないとできません。 いちばんいいのは、話し合いです。最初にもどって管理組合経由で話をするのが一番。 それと、一旦買ってしまったものを、直すなら自分のコスト負担は覚悟しなくてはなりません。 もしかりに、床に遮音性を上げるため軽量コンクリートを5センチ打ち増しするとしたら 構造計算とか一応したうえで、内装を全部やりかえないとできません。 70平米の規模でも400万円以上はかかります。 だれかのせいにして、誰かの負担で問題解決をはかろうとしているとは思いませんが、 法規で現状の問題は解決できませんし、建築士会にいっても知識がふえるだけです。
>マンションの建築基準法の改正は出来ないものでしょうか。 これは10年程度はまず行われないと思います。 建築基準法には界壁の遮音に関する規定はありますが、床に関してはありません。そのため、基準法を改正してもよいと思いますが、それは行わない方向に進んでいます。というのは建築基準法を改正する代わりに、最近品確法という法律が制定されてそちらで規定したからです。 建築基準法は社会上守らなければならない最低限の基準を決めて、すべての建物(例外的に一時使用の物や小規模の物はあります)に適用するようになっています。このため、強制的に適用されますので、本当に最低限の物を定めています。 逆に建築基準法がただ一つの基準であるため、多くの設計者・施工者・販売会社は建築基準法は守っていること以上の説明はできませんでした。また守っている物でも騒音問題は発生源の特徴により変化する物なので、基準を守っていることで言い逃れることが可能でした。 上記のように建築基準法には問題があります。これがもっともクローズアップされたのが、阪神淡路大震災です。建築基準法による耐震基準はあのような巨大地震がきた際に人命が損なわれるような被害、すなわち倒壊するような被害が生じないように設計しています。これは大地震には被害なし、まずこないような巨大地震には資産価値が0になるような被害があっても倒壊など人命が損なわれないような被害は受けなければよいという考えです。 これは建築設計をしている人なら常識でしたが、一般の人々には知られておらず(巨大地震でも被害ないように設計されていると思っている人が多かった)、このあたりの専門家と一般人の認識の差が阪神淡路大震災では明らかとなりました。 このような点を反省して、法律の改正が考えられましたが、建築基準法のベースとなっている最低限の基準というのを変えるのではなく、最低限の基準は建築基準法で定めて、以前はそれ以上の建物の性能を示すシステムがなかったので、それ以上の建築の性能をグレード分けして任意に選べるような制度として制定されたのが、品確法です。 そして遮音についても建築基準法ではなく、品確法の方に取り入れられました。品確法は運用が開始されて日が浅いため、この法律で十分かまたは大きな問題があるかなど明らかになっていません。そのため、当分は様子見ということになり、その後改正の検討となりるとおもいます。従って、遮音性能については当分建築基法や品確法が改正される可能性は少ないと思います。 品確法は任意規定になっているのは、強制規定としてしまうと、自由が失われるからです。設計思想も、仕様設計といって一律いくら以上という規定では、自由経済・様々な思想を持つ人がいる社会に適用できないと言うことで、性能設計といってどのくらいの性能で契約するか(当然よい物ならコストがかかる)という自由選択肢による、経済性と性能を比較して選べる制度に変えつつあるところです。 実際阪神淡路大震災の後関西地域では免震など耐震性の高い建物がよく造られましたが、数年すると当分大きい地震は来ないだろうから、コストの高い耐震性の優れたものよりも、基準ぎりぎりでよいから安く造りたいという発注者が増えました(最近はまた変わったと思います)。 >何かいい知恵はないでしょうか。 以上述べたように住宅を選ぶ際には、品確法の適用を受けて任意選択できる遮音性能のグレードの高い物を選ぶか、品確法同様のシステムを作っている日本建築学会の遮音性能設計指針でいくつのランクの物にするとかいうことを契約条件に入れ込むのが現在できることでベストだと思います。 ちなみに品確法の適用を選ばないことや契約事項に遮音性能に関する事項を設けないを受けないと言うことは建築基準法による最低限の基準であってもよい(実際は個々の建物の設計者、分譲の場合販売者、賃貸は貸し主の考え次第)ということを選択したことと同じになります。 >これは事務所ビルに比べマンションは雑な仕様で建築出来、儲かるからだと思っております。 これは誤解だと思います。一般に事務所ビルの方が共同住宅に比べて遮音性能が劣りますし、同じ共同住宅でも賃貸の方が分譲に比べて遮音性能が劣る物が多いです。 また、品確法は事務所ビルには適用されませんので、遮音については法的に以前から全く変わっていません。ちなみに日本建築学会の遮音性能設計指針では、事務所の方が共同住宅より遮音性能が低くてよいことになっています。 さらに2005年(ちょっとあやふや)問題といって、都心の事務所ビルが大きく余り、事務所ビル経営が困難になると言われていました。この問題に対して事務所ビルをマンションに改修するという計画がよくされましたが(コンバージョンといいます)、この際に遮音性能不足が大きな問題になっていましたので、事務所ではよくても住宅ではだめというケースは多かったようです。 >床の上にフェルトのような絨毯のような敷物を敷き、 最近のフローリングブームが騒音問題の発生件数を増やしている1つの原因です。 ここからは、余談です。 1)阪神淡路大震災で倒壊した物のほとんどは当時の建築基準法で設計された物ではなく、古い基準で設計された物で、当時(現在は補強されている)の基準で設計された物はおおむね、想定通りといわれています。 なお、建築基準法は改正されても、既にある物に対しては適用されません。造る際に基準を守っていない物を違法建築といい、造った際に基準を守っていたが、基準の改正により基準を守れなくなった物は既存不適格といって、違反建築扱いにはならず、強制的に補強などをさせることはありません。 2)もし基準改正など提言をしたいのなら、建築士会よりも建築学会の方が妥当です。士会はどちらかというと法を造る方ではなく運用の方を行っています。 学会は耐震基準に基づく各種基準や耐震基準に抜けている分野の設計根拠となる指針などを作っている団体です。 また基準など改正をする際の案は主に独立行政法人建築研究所と日本建築学会で行っていますので。
お礼
ご丁寧なご回答有難う御座いました。 遮音問題は建築基準法ではなく、品確法で規定するのですか。しかし未だ十分に運用されていないのでどの程度効力があるかわからないと。 また大地震が来ても人身に損害を与えるような被害がなければ建築基準法違反には問えないのでね。 遮音問題の提言は建築士会より、建築学会に相談した方が良いのですね。 有難う御座いました。
NO.5です。 うちのマンションの場合、歩く音や戸を閉める音などの衝撃音は真上の住民、しゃべる声やテレビの音などは真下の住民からとなんともおかしな音の伝わり?造りです。これは他のいろいろな住民に聞いてわかったことです。うちは遮音フローリングしてあるので真下の方の音は殆ど聞こえません。それとマンションの設計図を見ると場所によってスラブ厚の厚さが違います。 リフォーム前に一度、他のいろいろな住民に聞いたり設計図を見るなりリサーチみてはどうでしょうか、解決の糸口が見つかるかもしれません。
お礼
レフォームに付いては建築士に相談し、すでに見積もりも取りました。 有難う御座いました。
- katyan
- ベストアンサー率9% (201/2029)
こっそりと管理人に騒音の出る時間を教えてもらいましょう。そうすれば何をしているのか?わかりますよね。 あなたの部屋から出している音でなく共鳴している場合もあります。
お礼
なるほど! 何事も皆さんに相談してみることですね。他の住戸から出ている騒音ということも考えられるのですね。No.6ですから、こういう事を6人寄れば文殊の知恵(?)とでも言うのでしょうか(笑)。 有難う御座い舞した。
最新のマンションはスラブ厚20センチ、戸境壁18センチが標準、+二重床二重天井だったり、床がクッションフローリング(遮音フローリング)仕様だったり、小梁があったりします。 (ある営業の方はこれでも施工が悪いと物音が聞こえてしまう物件もあるようです。NO.4さんが仰るように不動産営業の方も言っていたのですが音の感じ方は人によって違うのでコンクリの厚さ等基準はないそうです、法的には最低基準をクリアしていればよいとのこと) 築年数の古いマンションですとおそらくこれの7割~8割くらいの厚みで、直床直天井仕様かと思われますので襖や部屋の扉等の開け閉め時、勢いよくバンッとやると他の住民の部屋にまで響きます。室内を歩くときも同じです。 最近、私は暇なとき、今後の参考のために中古や新築、賃貸物件などいろいろ見てますが物件によっては市営住宅や公団団地のほうが遮音(防音)性能が良かったりします。 質問者さんがこれからも今のマンションにお住みになるのでしたらお金をかけて遮音(防音)リフォームすることをお薦めします。
お礼
最近のマンションは床や壁は厚くなり天井も二重になっているのですか。私のマンションでは床厚は18cmです。 床厚や天井の二重化、床の二重化は建築基準法改正して新築のマンションから実行する必要がありますね。 騒音の苦情に付いては他の住戸の騒音には敏感で、感受性の強い人が確かにいます。しかし自分の住戸から出る音には鈍感な人が多いのです。 私のマンションでは洗面場やトイレ、廊下の下にある上下水道管取り替え工事が数年のうちに行われるものと思われますので、その機会に風呂、トイレ、洗面場、すべての仕切りを取り除きすっぽんっぽんにして全面改装して、遮音、段差なしのリフォームをしようと思っております。100m2近くありますので費用もかなりの金額になる様です。有難う御座いました。
- gugugugugu324
- ベストアンサー率40% (59/146)
こんにちは。 マンションの騒音問題‥。難しい問題ですよね。 私はNo,3の回答者の方と同じように考えています。 上の階の音がうるさい‥。確かに全く気を使わない方も中にはいるでしょうが、 たいていの人は下の階にできるだけ迷惑がかからないように生活をしています。出るのは普通の生活音なんですよね。 なのに下の階の人は神経が逆なでされているように聞こえ、不快に感じる。 これはマンションの遮音性に問題があることが多いと思うんです。 以前、防音のわるい古いマンションに住んでいた頃は、上の階の足音、ケンカの声、ステレオの音楽の音、ドアの開閉音etc‥ものすごく悩まされました。 今、住んでいるマンションは防音がかなりしっかりしているマンションなので、そういった悩みや問題はありません。 フローリングの防音等級も高いので、上の階の方の足音は全く聞こえませんし、話し声も聞こえません。 壁も厚みがあるせいか、お隣の物音は全くしません。 ドアも以前のマンションはバーンと勢いよく閉まっていたのですが、今のマンションはゆっくりと閉まります。 賃貸マンションにお住まいの方は、近所との音に関してのトラブルが多いですよね? これは造りの問題でしょうね。 賃貸用に建てられているマンションは、できるだけコストをおさえて造られていることが多いんです。 なのでちょっとした物音でも、下や隣に響いてしまうんだと思います。 なので次にお住まいを考えられる時に、防音はどの程度の等級なのかを確認されるのがいいと思います。 あとはご近所づきあいをうまくやっておくことも一案かな‥と思います。 No.1の回答者の方も書いておられますが、仲良くやっていれば腹が立たないもんなんです。 上の階の子供が走り回っていても、仲が良い家同志なら「〇〇ちゃん、今日も元気に遊んでるねぇ」と思えるんです。 仲が良くない、もしくは知らない家同志だと「ドタドタ走り回って! 常識のない親だ!」と腹が立っちゃうんですよ。 音って人によって感じ方がいろいろなんですよね。 自分が好きな音楽でも他人には騒音であるかもしれません。 集合住宅ではお互いに気をつけることが大前提です。 そして自分も音を出しているんだ‥という意識も持った方がいいでしょうね。 被害者でもあり、加害者でもある‥。 そういう気持ちでご近所さんとは仲良くやっていきたいものですね。
お礼
新しいマンションは遮音性が良くなっているのですね。今度引っ越すときは少し広い1戸建ちの家に引っ越そうかと思っております。 管理人に聞きますと苦情を言ってくる人は決まっており4,5人いるのだそうです。苦情を言わない人は全然言わないのだそうです。 私の部屋の騒音(?)も誰が苦情を言っているのか管理人が教えてくれないので仲良くすると言ってもそれも相手がわかりません。 苦情を言っている人も、自分達も騒音を出して私も含めて近所に迷惑を掛けているのだと、認識する必要があります。確かに他の住戸が出す音に敏感で感受性の強い人がいます。しかしその人達も自分の住戸が出す音については鈍感な人が多いのです。 有難う御座いました。
一級建築士で建物調査などを多くやっています。マンションの問題についての相談も多いのですが、その中に騒音問題もよく調査します。 一般的に、マンションの騒音は生活の仕方やマナーの問題、あるいは近所付合いの問題と見られ勝ちなのです。しかし、特別に大きな音を出しながら生活している人がいる場合は別ですが、通常の人が通常の自由な生活ができるのが住まいであり、本来のマンションもそのように作られているので、異常な騒音がある場合は建物のそのものの性能が異常であるといわざるを得ません。残念ながら、多くのマンションは売るために作られているので見栄えは素晴らしいのですが建物の性能そのものは非常に悪いものが多いのが実情です。特に騒音問題のように住んでみなければならないような問題については工事が疎かになっていることが多いのです。 マンションを購入する時には、必ず「このマンションは遮音性能をどの程度になるように設計されているのか。」ということを売主に問合せて書面によって回答をもらっておくことが極めて重要です。多くのマンションの場合は設計時に目指した性能を確保できていない場合が多いのが実情です。建物の遮音性能については一定の基準があるのですからその基準に比べてどうであるかが判断基準となるでしょうが、マンションを購入後に売主に申し出しても「遮音性能を数値で表して契約していない。」ということになって結局、購入者が泣き寝入りすることが多いのです。 遮音性能を向上させるための対策は色々な方法があります。
お礼
有難う御座いました。 1級建築士協会(?)で建築基準法を改正してもっと遮音性を高めるような提言を役所に出来ないものでしょうか。 私は騒音の苦情を言う人の意見をまとめて、調査をし、建築した会社に話しを持って行きたかったのですが、その人達の協力が得られませんので、これは出来ません。 マンションの多くの住民が悩んでいるのですから、どうにかしないといけません。
- jet-masa
- ベストアンサー率33% (55/162)
苦情があるのは 貴方の部屋LD側、苦情の家は寝室 あくまで予想ですが。
お礼
私のマンションでは縦に同じタイプの部屋が並んでおりますので、LDの上下はLD,寝室の上下も寝室です。
- googoosos
- ベストアンサー率25% (72/286)
むかし、下の部屋の住民にものすごい剣幕で 「騒音の嫌がらせはやめてくれ」と言われました こちらとしては、音に気をつけ、忍び足で生活してました でも、こちらが気付かない不快な音があるようです。 向こうは最初からこちらに悪意を持っていたため ご近所付き合いは全くありませんでした あるとき、苦情を言われたので、こちらの言い分も言いました。 でもやはり喧嘩になってしまいました。 こっちも腹が立ったのですが、相手にしてみれば被害者意識になっているので、一方通行なんです。 でも最終的には、こちらが謝りました 「無意識とは言え、ご迷惑をかけてごめんなさい。音には注意します」と手みやげを持って挨拶に行きました すると手のひらを返した様に「こちらこそ言い過ぎました」とあっさり和解。 長年の騒音問題も、手みやげ持参の挨拶で終わりました。 それからは会話をする様にしました。 相手の素性が分からないことが関係を悪化させたようです。 相手に対して良い印象を持つことで、多少の音は気にならなくなったようです。 これはうまく行ったケースですが、やはり迷惑をかけた以上、謝罪の気持ちを伝えた方が無難だと思います。
お礼
やはり謝るのが無難な方法ですか。マンション生活に限らず社会生活をする上で、迷惑を掛けたら謝ると言うのは大切なことですね。 しかしマンションの騒音問題の根本的な解決に近づくことにはなりませんね。やはり遮音性を高めるような建築基準法の改正が必要ではないでしょうか。そういう提言があちこちから出される事を期待しております。 有難う御座いました。
お礼
私は区分所有者であり、管理組合の理事、理事長は何回も経験しており、マンションの問題に付いては細かい事まで詳しいのです。 おっしゃる工法や性能は人間が、端的に言えば工事関係者が作るものですから、もっと品質を向上させるように規制を強めるべきです。何故出来ないかここでは議論はやりません。何時かどこかの会議で一緒になるかも知れません。その時にやりましょう。 "事例"は参考になります。私も今まで公団マンションと民間業者のマンション2回、合計3回住み替えております。次に住みかえる時は、緑豊かな1戸立ちの家を考えております。家族も同じ意見です。 今回の騒音問題に付いては、何人かの人が徒党を組んで苦情を言っている様子で、誰が、どの住戸から苦情が出ているかを知るために集合してもらうようにお願いしたのです。どこのマンションでも同じだと思いますが、数人の住人は常に苦情を言っている、近所に住んでいても全く苦情を言わない住人も多いのです。管理人は苦情を言ってきた人の名前は公言しません。これは管理人の職務としてそうなのかなと思っております。 建物に問題があるのに、住民がいがみ合って苦労するのはおかしな話しで、原因の調査もなかなか出来ないのは残念です。貴方のご回答の最後にありますように、この原因の資料を販売会社に持ち込むことが出来れば解決可能だと思っております。事実、今までにいくつかの欠陥個所が見つかり、販売会社負担で数千万円から数億円になる補修工事をマンション全体にわたって行ってもらったことが何回かあるのです。 何所かで、マンション全国大会(?)や地区大会(?)のような集会が開かれ、お会いできれば続きの議論をやりましょう。 どうも有難う御座いました。