• ベストアンサー

絶対零度

hogehogeninjaの回答

回答No.15

PokaQ さんへ わかりやすい説明を。 物理的に、絶対零度の状態は可能です。 しかし、それははじめから存在していればそういう状態が可能である、というわけで、絶対零度でない状態から、厳密な絶対零度の状態をつくることはできないです。 どうしてかというと、もし仮に絶対零度を保っていられるものがあるとして、そこにじゃぶんと絶対零度でないものをつけたとします。するとその物体はどんどん冷やされますが、冷えれば冷えるほど冷えにくくなります。そのために、絶対零度に近づくにつれて冷えなくなるので、時間をかければいくらでも絶対零度に近づきはするが、厳密な絶対零度にすることはできないです。 「Nernstの定理」なるものが出ていますが、これが「冷えれば冷えるほど冷えにくくなる」ということと関係している定理です(この定理の副産物として、熱容量が絶対零度に近づくと0に近づかなければならないことがわかります。絶対零度にならないことを示すのには必ずしも必要ではありませんが、意訳するとここがポイントです)。 もちろん実際は上のようなやり方以外にだって方法はあるでしょうが(というか上のようなやり方は実際はできないですが)、どんなやりかたをしても、絶対零度に近づけば近づくほど絶対零度になりにくくなって、いつまでも到達できないわけです。 jun1038 さんへ 絶対零度の定義ですが、「物理的に可能な状態で、『熱エネルギー』が最も小さい状態」です。 で、熱エネルギーの担い手はjun1038 さんの考えてらっしゃるように、(普通は)振動などの運動エネルギーです。最もエネルギーが小さくなるのは、振動が止まったときだろうと思えますが、実は量子力学が支配している世界なので、量子力学によると、振動のエネルギーが最も小さい状態でも振動の振幅は0になれないことがわかっています。 絶対零度は、「熱運動のエネルギー(など全ての熱エネルギー)が最も小さい温度」で、「一番動きを小さくした状態でも動きがある」ということが別の理由である、ということを踏まえれば jun1038 さんのイメージで大きく間違っていないです。 ただ、もっと広く考えれば熱エネルギーの担い手は原子の振動だけでなく、光(電磁波のエネルギー)、原子の準位(特に高温の時)などもあります。

PokaQ
質問者

お礼

いろいろとご意見ありがとうございます。 >物理的に、絶対零度の状態は可能です。 >しかし、それははじめから存在していればそういう状態が可能である、というわ>けで、絶対零度でない状態から、厳密な絶対零度の状態をつくることはできない>です。 ・・・つまり・・・絶対零度を人工的には作れないんですね。なんとなくイメージがつかめてきたような、、、。 私が理解するにはもう少し勉強が必要なようですね。 URLを参考に見てみます。 ここはもう少しあけたままにしておこうと思います。 皆さんありがとうございました。

関連するQ&A

  • 絶対零度って作れるんですか?

    絶対零度って、摂氏でいうところの-273.15℃ですが、この温度を実際に作り出して確認したことってあるんでしょうか? それとも、あくまで机上で導き出される数値でしょうか? 絶対零度が-273.15℃なのは間違いないでしょうが、実験装置か何かでこの温度を作ってみたりできるのでしょうか? また、-273.15℃より低い温度というのはこの世に存在しないという見解で正しいでしょうか? この広い大宇宙から粒子にいたるまで、”-274℃”というのは存在しないということでしょうか?

  • 絶対零度

    絶対零度というのは、分子の振動が止まるはずと言う理論上の値と聞きました。 そして、音や熱などは振動の伝播だとも聞きました。 そしたらなぜ、地球には宇宙線が降り注いでいるのですか? また、宇宙空間である限られた空間ないに物質が0になった時、その場所の温度は、絶対零度と考えてもよいのでしょうか?

  • 原子は絶対零度?

    熱とは分子の振動だとすれば、温度とは分子の運動量を測っているわけであり原子そのものに温度は無く、絶対零度のままである?1000℃の鉄でも原子自体の温度は絶対零度?

  • 絶対零度とは?

     絶対零度とは何ですか? いまいちイメージがつかめません。また、絶対零度になると物質は体積が無くなるとお聞きしたのですが、それはなぜですか?  よろしくお願いします。

  • 絶対零度について

    絶対零度-273.15℃だそうですが、今現在全ての物質(元素)が見つかっているわけでは無いのに何故絶対零度と言い切れるのでしょうか?。 物凄く重い元素が発見されて絶対零度でも熱運動している可能性は無いのでしょうか?。

  • 絶対零度

    絶対零度に到達不可能なことをトムソンの原理を用いて証明せよという問題が解けません。おそらく背理法で証明できるのでは…と考えてみたのですがなかなかこれといった解法が思いつきません。不可能なのは絶対零度にするためには絶対零度より低温の物体と接触させる必要があるが、それは不可能だからだと言えます。トムソンの原理を使うと分かりません。だれかアドバイスをお願いします。

  • 絶対零度での動作は可能ですか?

    ROBO-ONE宇宙大会を開きたいと聞いたことがあるのですが、 特に温度に対策をとられていない、普通のコンピューターは宇宙の気温、絶対零度では動くのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたらご教授お願いいたします。 何卒よろしくお願いいたします。

  • 絶対零度

    不可能なことは分かっているのですが、仮に物質が絶対零度に到達するとどのようなことが起こるのでしょうか?

  • 絶対零度がよくわかりません

    絶対零度のことがよくわかりません。 「なぜ0K(-273.15℃)より低温にならないのか?これは熱気球のように、温度が高くなると膨張して体積が増え、逆に冷やすと体積が減ることに由来する。1℃下がるごとに、0℃時のおよそ273分の1ずつ小さくなっていくので、-273℃では体積がゼロとなる計算だ」 という風に書いてあったんですが、なぜ-273℃では体積がゼロになるんでしょうか? どういう風な計算をしたのでしょうか? 解説お願いします。

  • 化学で絶対零度以下の場合について

    現在、化学II(高校の課程)を学習している者ですが、「絶対温度T(K)」と言うものを勉強しました。 絶対温度は『T(K)=t(℃)+273)』と言う関係にある様ですがふと疑問に思ったことがあります。 それは絶対温度が「0」となった時の絶対零度の状態までは分かるが、「それ以下の絶対温度(0ケルビン未満)、セルシウス温度(-274℃以下)」の存在はあるのか、と言う事です。高校の範囲の説明では、「気体分子の熱運動が完全停止する為に、温度(セルシウス温度)は-273℃を下回らず、絶対温度は絶対零度(0ケルビン)までしかない」みたいに書いてありました。 それで自分はtをセルシウス温度、Tを絶対温度として、「t≧-273」で「T≧0」であると勝手に考えていたのですが、どうやら絶対零度以下も作れる(?)様で、「断熱消磁」と言う現象を利用して「t<-273」、「T<0」の状況を作り出す(?)様なのですが詳しくはどうなのでしょうか?ただ断熱消磁では極端に「T=-1」とかではなく、かなり極端な低い温度の時の操作らしいです。単に、「t<-273」で「T<0」すなわち「t=-1」と言った極端でない絶対零度以下を作り出す操作も教えて頂きたいです。それとも断熱消磁を利用するのは極端に低い極低温の時が多いだけで別にマイナス何度でも利用できるのでしょうか? 化学には少なからず関心があり、その操作手順や理論的な理由について教えて頂きたいです。また、マイナスの温度の限界云々があるのであれば、プラスの温度にも気体分子の熱運動が完全停止やらで限界云々は存在するのでしょうか?つまり絶対温度に「正の値」で限界はあるのでしょうか?こちらも可能であれば詳しくお教え頂けると幸いで御座います。 大変長い乱文となってしまい専門的、もしくは大学で学ぶ様な内容かも知れませんが、ご回答宜しくお願い致します。