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必要条件について

stomachmanの回答

  • stomachman
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回答No.4

●前提、必要条件、十分条件 論理式が P⇒(Q⇒R) という構造をしているとき、「Pである場合にだけ限って考えれば、(Q⇒R)の必要条件はQ、十分条件はR」という解釈をすることができる。このとき、Pを強いて名付ければ「前提」と呼ぶのが分かりやすいだろうと思います。例えば ∀x (xは自然数⇒(x≠0⇒x>0)) なら、「自然数についてだけ考えれば、xが0でないならばxは正である」という読み方ができる。 でも P⇒(Q⇒R)は ¬P∨(¬Q∨R) と等価であり、従って¬(P∧Q)∨Rとも、(P∧Q)⇒Rとも、Q⇒(P⇒R)とも等価です。だから「前提」と「必要条件」を区別するはっきりした根拠はないですね。 ¬(P∧Q)∨R を使って上の例を書くと、 ∀x (¬(xは自然数∧x≠0)∨x>0) :「どんなxも、(0でない自然数)ではないか、あるいは正である」 ということになる。これは「自然数についてだけ考えれば、xが0でないならばxは正である」と読む以上の含蓄があるように思いますが、如何でしょう。 「必要条件・十分条件に注意しろ」というのは、Q⇒Rを証明すべき時に誤ってR⇒Qを証明しちゃうような、そういう誤りを諫めている。でもP⇒(Q⇒R)という読み方に拘らない方が、いろんなアプローチを考える余地ができると思います。 ●","の意味 ANDにもORにも使われることがありますが、 「山田は男, 坂本は女, 柴田は犬だ。」 と言ったらこれ、ANDでしょう?命題を","で繋いだら、大抵の場合ANDの意味です。 問:x=1, y=0のとき、x+y+xyを求めよ を「x=1またはy=0ならx+y+xyが幾らになるか」って考えるのはへそ曲がりでしょう。 問:x(x-1)=0の必要十分条件は? 答1:x=0,x=1 なんていい加減な書き方をしても、(1≠0)が分かっているからこれらは x=0 ∨ x=1 だろうと了解できますが、好ましくはありません。 答2:x=0,1 のように、命題ではなく対象を","で繋ぐのはx∈{0,1}の意味だと思えばまだ許せます。 ●さて、補足なさった問題: 「0,1のいずれとも異なる2整数a,b(a≠b)を考え、f(x)=x(x-1)(x-2)(x-a)(x-b)+1 とおく。g(x),h(x) は整数係数の多項式でf(x)=g(x)h(x) であると仮定する。このとき (1) g(0)=h(0)を示せ (2)g(x),h(x)のどちらも定数でないならば、g(x)=h(x) であることを示せ (3)(2)の場合が起こるようなa,bの例を1つ求めよ。」 これを整理してみましょう。以下でZは整数の集合。Cはxの変域で、複素数とか実数とか、そのへんは曖昧ですが、 命題Pを P = a≠b ∧ a∈Z-{0,1} ∧ b∈Z-{0,1} ∧  ∀x(x∈C⇒f(x)=x(x-1)(x-2)(x-a)(x-b)+1) ∧  g∈整数係数の多項式 ∧ h∈整数係数の多項式 ∧ ∀x(x∈C⇒f(x)=g(x)h(x)) とすると、 (1) ∀a∀b∀f∀g∀h (P⇒g(0)=h(0)) (2) ∀a∀b∀f∀g∀h (P⇒((gは定数関数でない∧hは定数関数でない)⇒∀x(g(x)=h(x)))) (3) ε<a,b>∀f∃g∃h (P∧gは定数でない∧hは定数でない) と書けます。ここにε<a,b>Xは「Xを満たすような<a,b>」と読みます。 (1)(2)の場合、Pを「前提」と考えるのが普通でしょうね。 (1)の命題は真です。 もしPでないならば(g(0)=h(0)であろうとg(0)≠h(0)であろうと)(1)の命題は真です。 またもしPならば、f(0)=1, g(0)∈整数, h(0)∈整数, f(0)=g(0)h(0)です。ゆえに整数の性質から g(0)∈{1,-1}, h(0)∈{1,-1}, g(0)=h(0)です。よって(1)の命題は真である。 いずれにせよ、(1)の命題は真である。 (2)の命題は偽です。 f(x)は5次式ですから、「g(x),h(x) がxの多項式で、∀x(f(x)=g(x)h(x)) であって、しかも∀x(g(x)=h(x))」ということはない。なぜならもし∀x(g(x)=h(x))ならば、∀x(f(x) = (g(x))^2)だからf(x)の次数は偶数の筈です。 (3)も、そのようなa,bはない。

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質問者

お礼

お返事していただいてどうもありがとうございます。前提条件と必要条件と十分条件の違いがよくわかることができました。論理記号を教えてもらったおかげで論理記号にも慣れてきました。うれしいです。どうもありがとうございました。

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