• ベストアンサー

オペアンプのばらつきでおきる発振理由について

dojusticeの回答

  • dojustice
  • ベストアンサー率61% (140/226)
回答No.4

>これは、オペアンプのどの特性のばらつきが影響しているのでしょうか? 関連データを一つ見つけました。 AD社のOP90のデータシートです。 http://www.analog.com/jp/prod/0%2C2877%2COP90%2C00.html 詳細データシートを開いて、2ページの表の下から4段目「CAPACITIVE LOAD STABILITY」を見てください。 これは「利得1で使ったとき、標準で650pFまで発振しない、最悪でも250pFまでは発振しない」という意味です。 これだけのバラツキがあると考えてよいのではないでしょうか? ただし申し訳ないですが、これは、ご質問の「どの数値が影響する」(原因)ではなく「・・・関係する」(結果)です。 (ご質問の趣旨とちょっと違うので、お断りしておきます) しかし、このデータを記載したオペアンプも極めて稀れです。 その他いろいろ調べましたが、「数値のバラツキが発振原因」となるようなデータはありませんでした。 わたしが探した限りでは見つかりませんでしたが、もし入力容量or出力容量のデータがあれば、これが発振原因と結びつく可能性はあります。 しかし、デバイス自体の容量は一般にそんなに問題になるほど大きくなく、大半は外部に接続する容量の方がはるかに大きい問題で、デバイス自体の入出力容量ははあまり影響しないと思います。 蛇足かもしれませんが、発振を「予見」するデータはいくつかあります。 mAXIM社のMAX4236/4237のデータシートです。 http://pdfserv.maxim-ic.com/en/ds/MAX4236-MAX4237.pdf トップページ右側に、「200pF Capacitive Load Handling Capability」とあります。 これは200pF負荷での安定動作を保証していると考えられます。 7ページの図の下から二段目、一番右の図を見てください。(MAX4237 open-loop gain/phase vs frequency) 利得が1になるとき(約4MHz)の位相余裕は約40度です。 これはかなり厳しい値です。 一般には60度くらいに抑えます。 このように、「周波数が高くなるほど利得は小さくなり、位相回転も大きくなる。従ってオペアンプにとって、利得1での動作(電圧フォロワー)は最も厳しい条件」ということになります。 逆に言えば、「利得1で使えるか否かはオペアンプの使いやすさの目安(発振させないで使える)」、とも言えます。 MAXIM社のMAX4238のデータシートです。 http://pdfserv.maxim-ic.com/en/ds/MAX4238-MAX4239.pdf 5ページの下から二段目、一番右側の図をみてください。 利得1のところ(約2MHz)では位相余裕が0度です。 このオペアンプは利得1では使えません。 質問者さんが提示しておられる回路は、ほとんど「利得1」で、オペアンプにとっては大変厳しい条件です。 お使いになっておられるオペアンプは、利得1での動作が保証されているものでしょうか? 最初の方のデバイスは本当に「安定した動作」をしていたのでしょうか? オペアンプの特性ギリギリでの使い方は一般にはしません。 「安定に動作している」と思っていても、実際は発振ぎりぎりで動作していることもあります。 安定に動作しているかどうかを見分けるには、  (1)矩形波を入れてみて、そのオーバーシュートをオシロで観測する。  (2)周波数ー利得特性をプロットして、高域でのピークをみる。 の方法があります。        矩形波観測         f特における高域ピーク  オーバーシュート率  位相余裕     ピーク値   位相余裕        0%      90度        0 dB     90度       10       60          0.2      60       20       45          2.4      45 >オペアンプのばらつきにより発振の有無が発生する理由・・・ 製造工程の違いにより、内部デバイスのストレーキャパシティの違いなどが影響していると思われます。 しかし、これらはデータシートでは表現されないので、評価データとすることは困難です。 以上、ご質問の趣旨から外れたことばかり、書き込んで申し訳ありません。 発振防止のご参考になれば幸いです。

参考URL:
http://www.analog.com/jp/prod/0%2C2877%2COP90%2C00.html

関連するQ&A

  • 差動増幅回路の出力電圧オフセットについて

    お世話になります。添付回路に関してご回答お願いします。 電流を検出抵抗(R5)で電圧に変換して、オペアンプにて増幅する回路です。 この回路でオペアンプの出力電圧をADCで検出して電流計測を行う場合、オペアンプ特性、抵抗バラツを考慮すると計測電流値にはどの程度のバラツキがでますでしょうか? 抵抗のバラツキ、オペアンプのオフセット電圧のほか、入力バイアス電流、オフセット電流は影響してきますでしょうか?

  • オペアンプを使用したフィルタが発振してしまいます

    オペアンプを使用して画像のような回路を作りました。 回路の左半分はトランジスタの増幅回路で、右半分が中心周波数40[kHz]のバンドパスフィルタです。 回路はブレッドボード上に作製しています。 この回路にオペアンプの電源±15[V]を加えただけで出力が発振してしまいました。出力をスペクトルアナライザで見ると、40[kHz]付近に強いピークが現れてしまいます。オペアンプ用の直流電源以外の信号は入力していません。使用しているオペアンプはNE5534AP、トランジスタは2SC1815GRです。 この発振の原因や対策について教えていただけるとありがたいです。 よろしくお願いします。

  • オペアンプの発振

    オペアンプの負帰還回路で出力にトランジスタを 接続して定電流回路を組んでいますが、出力が 発振してしまいます。 文章ですが、出来る限り条件を記載しますので 何故発振しているのかについて、ヒントだけでも 頂けませんでしょうか?(当方初心者です。) ・オペアンプはNJU7042F(JRC)、 ・1ピン(+入力)に0~0.5Vを入力、出力は1KΩを介して  トランジスタ2SD2212(ROHM)のベースに接続。 ・オペアンプの電源は5V  トランジスタのコレクタは負荷(LED)を接続  トランジスタのエミッタは分岐しており、  一方は1KΩを介してオペアンプの3ピン(-入力)に接続  もう一方は1Ωを介してGNDに接続。 試した事 1:オペアンプの出力抵抗は0~2.4KΩの範囲で取り替えて   みましたが、改善みられず。 2:オペアンプの+入力が低い領域(0~0.1V程度)では発振しない。 過去ログその他等でいろいろ調べましたが、位相が云々等書かれて いますが基本的知識が乏しいので理解できていません。 オペアンプ及びトランジスタの仕様はアドレスを記載します。 http://semicon.njr.co.jp/njr/hp/productDetail.do?_isTopPage=false&_productId =203&_moveKbn=PRODUCT_DETAIL_MOVE_SPEC http://www.rohm.co.jp/products/discrete/transistor/bipolar/2sd2212/

  • オペアンプ ミキサー回路

    オペアンプを使用した2入力ミキサー回路を作りたいのですが、 入力と出力の振幅を合わせたいと思っています。 プリアンプとして1段目でオペアンプの利得を1/2で使用して、 その後反転増幅回路(利得1)で加算して位相を戻すという回路 で実現できないかと思っているのですが、オペアンプの利得を1/2 で使用することは可能なのでしょうか。 反転増幅回路で抵抗値を入力側22k、フィードバック側11kとすると実現 できそうな気がしますが、何か不都合は起こらないでしょうか。 宜しくお願い致します。

  • オペアンプを用いた発振回路で質問

     ±1Vの発振器にオペアンプで増幅をかけて±2.5Vの出力を出す回路を作ったんです。  これを+0V~+5Vの出力を得られるように改造したいんですが、どうしたらいいのか分からず……。  ご存知の方、是非教えて下さい。

  • オペアンプの発振止め

    フォトダイオード用のプリアンプ基板を作成しました。 ・初段のI/V変換回路の抵抗は100kとしました。 ・位相補償用コンデンサを抵抗にパラに入れています。 ・2段目の増幅回路は非反転入力で、帰還抵抗は100kです。 ・増幅回路は1.6kHzのローパスフィルタを形成しております。 上記回路基板にPDを実装し、光量を測定するのですが、 たまに発振が起こってしまいます。プリアンプ基板-次段のインターフェース基板間の配線長が3m程度となります。 これも発振の原因のひとつなのでしょうか。 情報少なくわかりにくいかと思いますが、 発振対策のアドバイスをいただけませんでしょうか。 よろしくお願いいたします。

  • オペアンプの選定について

    オペアンプの選定について 増幅回路を作っているのですが、200kHzの高周波なので増幅率がよくありません。 恥ずかしながら、最近まで高周波だとゲインが落ちるということを忘れていました。 出力で動作しないわけではないのですが、動作が不安定です。 そこで、現在使用しているLM358から広帯域のオペアンプに変えようと思ったのですが、あまり時間がなく、作った回路をあまり変更したくありません。 回路上では、40dBの増幅(入力1kΩ、フィードバック100kΩ)と、最大40dBの増幅(入力1kΩ、フィードバック可変)を直列につないでます。 2回路、単電源(5V)で、358よりある程度増幅できるオペアンプはありませんでしょうか? 調べたところ、NJM2717というのが良さそうなのですが、購入方法が分かりませんでした。 また、JFETとかMOSとかもよく分からない(トランジスタぐらいなら分かりますが)のですが、何か違いがあるのでしょうか? ちなみに、私は仙台に住んでおり、マルツか梅澤無線で購入したいです(ネット購入は不可)。

  • オペアンプについて

    オペアンプについて 最近、大学の授業でオペアンプをつかった増幅回路の実験を行いました。そして増幅された電圧はほぼ理論値どおりになりました。この正確さがオペアンプのよいところなんでしょうか?? また、トランジスタを増幅器として使うとオペアンプのようには電圧の出力特性はオペアンプとはどのように違ってくるのでしょうか??

  • 発振条件

    CR発振回路を勉強しています。 ある教科書に 発信条件として Av(増幅度)≧29 とありました。 しかし、そのページには、CR移相型発振回路とオペアンプを用いた発振回路があります。どちらの回路にかんする条件なのでしょうか? また、この29とは、dBのことでしょうか? 回答のほど宜しくお願い致します。

  • オペアンプの入力オフセット電圧

    オペアンプにて差動増幅回路を作っています。 通常の差動増幅回路と異なる点は、入力部には反転、非反転入力端子ともにLCフィルタ(LPF)を作っています。 回路チェックのため、回路入力部(LCフィルタ入力端子)をショートしたところ、入力オフセット電圧が差動増幅回路により増幅されアウトプットされます。 ここで問題が発生しました。このアウトプットと増幅率から逆算した入力オフセット電圧がオペアンプの入力オフセット電圧のMaxよりも数倍大きいので。 原因が分からず、会社先輩に確認したところ、LCフィルタの実装のバランス(出来ぐあい)により、オフセットが発生し、それを増幅したためと言っています。 LCフィルタ部分には、パッシブなLCRしかなく、ここでオフセットが発生するとはその原因が理解できません。先輩も良く分かっていません。 本当にこのようなことがあるのでしょうか? どのような理由でこのような現象が発生しているか、教えていただけないでしょうか?