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Copyright(C) 表記の謎
著作権表示のため「Copyright(C) 」って表記しますね。これって「株式会社(株)」みたいに、ダブっているように感じるのですが、なぜこんな事になっているんでしょう。
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>質問の趣旨は「なぜ”copyright”と”(C)”を重複させるのか?」です。 はい,それは承知しています。 たぶん,私の回答はずれているとお感じなのだと思いますが,本当の理由は重複させて書いている人に聞かないと分かりません。 もしかしたら,何も考えずに,何となくそう書いているだけかも知れません。 図書などの出版物では,最低限必要な「(C) 著作権者 発行年」しか書かれていないことも多いので,ウェブ上で流行りだした書き方かも知れません。 >(puni2様は気持ち悪くないですか?) 申し訳ないけれど,私はあんまりこういうのは気にならないんですよ。 道路標識で「多摩川 Tamagawa River」と書かれていると,「多摩川川になるからおかしい」と声を大にして指摘したがる人がいますが,「地元でタマガワと呼ばれている川」という意味の英語と考えれば,別に矛盾はありません。 実際,地元の人で「多摩川にかかる橋」のことを「多摩にかかる橋」と呼ぶ人はいないわけですから。 一方,「富士山 Mt. Fuji」の場合は,山を指して「富士に登る」「富士の頂」などという言い方もありますので,それでいいと思います。 詳しくは,こちらの「利根川は「TONE RIVER」なのに、荒川は「ARAKAWA RIVER」だぞ!?」という質問に対する,一番最後の回答をご覧下さい。 http://homepage1.nifty.com/tadahiko/GIMON/QA/QA303.HTML というわけで,もとの話に戻すと,(c)の部分は,もうそういう記号だと割り切って受け止めていますので,その直前にcopyrightと書かれていても,別にそんなに重複感はありません。 一連の記述を文章に直すと,「この文書には著作権があるので,著作権マークを書きます。書いた人はだれそれで,発行年は何年です。」ということですよね。 文中に「著作権」という言葉が2か所あります。 もちろん「この文書には著作権があるので,それを示すマークを書きます。…」と直しても構いません。でも,2回出てきたとしても,そんなに目くじらを立てるようなことではないと思います。それと同じ程度の重複感です。 また,それを言い出したら,「大スキ」のあとにハートマークを書くのはダブっているから変なのか,という話にもなってきます。 「馬から落馬」はほとんどの人が冗語表現と受け止めるでしょうが(私もそう思います),それに比べれば違和感は小さいのではないでしょうか。 もちろん個人差はあるでしょう。 質問者様はたぶん納得されないと思いますが,それぞれの感じ方の違いなので,どちらが正しいとは必ずしもいえないように思います。
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- puni2
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最初のCopyrightは別になくても構わないのですが,「この図書(でも雑誌記事でもウェブサイトの内容でも)には,ちゃんと著作権がありますよ」ということを分かりやすく表記するための,いってみれば見出しと考えてください。 本当に必要なのは,その後の部分,つまり,例えば「(C) 鈴木一朗,2005」と書かれている部分です。 ちょっと詳しく説明しましょう。 著作権が守られるやり方には,「無方式主義」と「方式主義」があります。 「無方式主義」とは,その著作物が公表されれば,自動的に著作権が生まれるというもので,特に手続きを必要としません。 「ベルヌ条約」という国際条約に入っている国がこの方式になります。 日本を始め,大部分の国がこちらの方式で著作権を保護しています。 一方,「方式主義」とは,著作物を公表しただけではダメで,それを国の機関に登録したり,図書なら国立図書館に納入したり,といった一定の手続きを取って,はじめて著作物として保護されます。アメリカは長いことこちらでした(1989年に無方式主義になりました)。 従って,たとえば日本で出た本を,日本国内で無許可でコピーして海賊版を作れば違法ですが,1989年以前のアメリカに持って行って,あちらで海賊版を作って販売しても違法ではない,ということになってしまいます(ました)。 かといって,いちいち本の著者や出版社がアメリカの政府に届け出をするのも大変です。 そこで,「万国著作権条約」というのが1952年にできました。 この条約に入っている国(アメリカも昔から入っています)では,たとえ方式主義を採用していても,著作物に次の3つが表示されていたら,届け出られた著作物と同様に著作権を保護しなくてはいけない,ということになっています。 1.○の中にCを書いたマーク(いわゆるマルシー) 2.著作権者名 3.最初の発行年 ウェブサイトなどでは,マルシーを表示するとフォントによっては化けてしまうので,(C)で代用することも広く行なわれています。 というわけで,「Copyright (C) 鈴木一朗,2005」の先頭にあるCopyrightは書いてなくても良いのですが,「この(C)マークは著作権のことなんですよ」という意味をハッキリさせるためにつけられているのでしょう。 したがって,copyrightの部分は省いてもいいですし,また日本語で「著作権あります」でもいいのです。 さすがに「著作権あります」だと定食屋のメニューみたいですが,少し前の本では「版権所有」といった表記をしばしば見かけました。 なお,現在ではアメリカを初めとして多くの国が方式主義になりましたので,このマルシー表示はなくてもそんなに問題はないのですが,著作者が誰で,著作権がいつから発効しているか,という情報を分かりやすく示す手段として,今でも広く使われていると言っていいでしょう。
お礼
puni2様、詳細な説明ありがとうございます。 ベルヌ条約については私も少しは検索したのですが、質問の趣旨は「なぜ”copyright”と”(C)”を重複させるのか?」です。「この(C)マークは著作権のことなんですよとはっきりさせるため」とのことですが、やっぱりその程度の事で「株式会社(株)」みたいな変な書き方を採用していると言うことでしょうか。みんな気持ち悪くないんでしょうか?(puni2様は気持ち悪くないですか?)
お礼
すごく説得力のある文章で、その内容に納得しました。たしかに、私のはじめの質問の趣旨への直接回答ではないのですが、脱帽です。特に”「大スキ」のあとにハートマークを書くのはダブっているから変なのか”のくだりには感銘すら覚えました。 丁寧なご説明ありがとうございました。