トーレスについて

質問

私は、独学でPCの絵の勉強していますがいまひとつ、
デッサンが上達しません。
トレースでデッサンが上手になるのでしょうか？
よろしくお願いします。

回答No.4

d-drop · ベストアンサー

こんにちは。
　もうだいぶいいアドバイスが出ているようですけど、私が聞いたことも参考になれば。
　友人に画家（造形大中退、若手）がいます。彼は普段は抽象だけど、具象を描かすと、ハイパーリアルな絵を描きます（彼によると、フェルメールはデッサンが今一つ、ピカソは完璧に近いデッサン力を持っているのだそうな）。その彼に、私がデッサン力をつける早道を聞いたら、言下に「写真を敷き写しにすればいい！」と教えてくれました。
　彼によれば、デッサンは、三次元のものを二次元にするのだから、どこか仕掛けをかまさなきゃならない、それが、石膏デッサンばっかりやっているとなかなか気がつかない、その点、写真などは、もうその仕掛けがかましてあるから、ここの奥行きは、こう描けば（仕掛ければ）いいのかがすぐわかるから、とのことです。
　ただ、やっぱり立体デッサンは必要だといっていました。つまり、無駄な努力はしないということですね。
　じゃあなぜそれでも立体デッサンが必要か。
　これも知人の写真家に聞いた話なんだけど、たとえば風景画をみて、これは実景を目前にして描いたのか、写真を撮ってアトリエで描いたのか、写真をやる人にはすぐわかるそうです。で、実景組の方がやっぱりいきいきとしてるんだって。これは、普通の人でも、なんとなく感じると思います。なぜかというと、カメラは、川が林の中に入ったら、もう映らなくなるけど、人の目は、左目が見えないものを右目で見ることができるし、なにより、脳があって、その川が林の中を流れている様子をイメージできる、だから同じ林を描くにしても、なかに川がある林か、そうでないかを描き分けられるから、だそうです。それは、写真の敷き写しだってできそうだけど、やっぱり写真という二次元を写すことになっちゃって、想像力は働きにくいんだそうです。
　その点、日本画なんかは、まず絵手本があって、それをひたすら写すことから始めたんだそうですね。朝顔は、正面はこう描く、斜めはこう描く、地上の鳥はこう、上昇する鳥はこう、降下する鳥はこう、岩肌は春のはこう、秋のはこう……そうしていろいろなもののいろいろな姿を腕に叩きこんでいったそうです。だから、「記号化」に終始している人は多いけど、一方で、現物との繋がりをイメージできていた人は、すさまじい想像力を発揮しますね（西洋画だって、古いほうは、神様の姿なんて、記号化されてると思います）。
　少し話しがそれたけど、前述した画家の彼はいっていました「結局三次元を二次元に変換させるのだから、そのまま、なんてのは無理に決っている、だったら、それらしく見える誤魔化し方（と彼はいった）を習得すればいい訳で、それは敷き写しでも石膏デッサンでもいつも心がけなければいけないことだ」と。
　いろいろわき道それたけど、結論としては、トレースでデッサン力はつきます。でもその向こうにある立体をいつもイメージしていないと、トレースで終わってしまうということなんでしょうか。
　でも、（自慢じゃないけど）彼がある時、僕の絵を「デッサンがなっちゃないね……でも、とてもいい絵だ」といってくれたことがありました。「絵」って、そういうものですよね。
　参考になりましたら幸いです。

お礼

大変参考になりました。ありがとうございました。
向こうにある立体感をいつもイメージしつつデッサンなり
着色をしていくのは、結構難しい課題ですがなんとか
頑張っていけそうです。

回答No.3

noname#107878

デッサンとトレース、これはまったく逆の位置にあるワークですから、簡単にお答えしてしまえば、トレースでデッサンが上手になるとは言い難いものがあります。

　しかし、実際には、気に入ったモチーフをベースにしてトレースを繰り返すというワークも、将来の絵の技巧上達にとってけっして無意味だとは思いません。

　とにかく「描く」ということに慣れる、線の引き方に慣れる、パースの概念に自然に慣れる、こうした意味を考えたら、やはりそれなりの意味はあると思います。

　それよりは、デッサンとトレース、この二つを切り離して考えないで、まず気に入ったモチーフがあったら、ごく大まかなところだけトレースをして、あとは原画を参考にしながらご自分の手で描き込んでいく、こういうプロセスを経ると楽しいし、描きこみの手法も自然に覚えるし、仕上がった絵がとても上手く描けて嬉しくなりますよ。

　慣れるにしたがって、次第にトレースの割合を減らして行けば、やがては立派にご自分の筆致にむけて「離陸」できるものとも思いますし。。。

　わたしなんかも、本来の絵画ではなく、仕事としてのイラストを描く場合には、時として実際にこのような手段を使うことすらあります。

お礼

大変ありがとうございました。
依存性のある素人絵描きすとには、なりたくないし
傾向性というか自分では全く違う感じの絵を描いていても
描けば描くほどどれも傾向性が同じ絵になってしまいます。それも個性と言えるのでしょうが・・・・

回答No.2

Rafi

トレースでデッサンがうまくなるか？

なるような、ならないような（笑）。
トレースというと形を輪郭でとっていらっしゃるのですよね？
形を追うのは大事ですが、デッサンは実は形だけではなかったりします。

例えばりんごを描く時、目の前に写真があるとすると写真のりんごと背景との境界線を追うことになりますが、すると線の微細な意味が理解出来なかったりします。
実際にあるりんごを観察すると、床との接地面と境界線の関係や丸っぽいと思っていたりんごが実は上から見ると5角形であることなど輪郭線だけでは気づきにくい点が見えてきます。

質問者様がデッサンがうまくならないとおっしゃっている要因は普段何をされているのかわからないので何とも言えませんが、線で追うことに慣れているなら物質を面で捉えて描くことを心がけることをお勧めします。

お礼

ご回答大変ありがとうございました。
たしかにご指摘どおり線を追っているところがあります。
主に写真を元にデッサンをしていますので真実の線に
気づいていないところがあると思います。

補足

ご回答大変ありがとうございました。
たしかにご指摘どおり線を追っているところがあります。
主に写真を元にデッサンをしていますので真実の線に
気づいていないところがあると思います。

回答No.1

fitzandnao

トレースすることで、線で描いた場合のポイントがみつけやすくなる場合があります。
距離感・パース・全体の比率などの構成が理解できるのでは。
トレースしてみて、自分のものの見方の弱点をみつけるつもりで描けばいいと思いますよ。

お礼

何度もすみません。大変ありがとうございました。
試行錯誤しながらスキルアップを目指していきます。

補足

大変ありがとうございます。
距離感・パースなど超初心者向けの解説本で
勉強をしていますが理解できないでいます。
トレースをすることによって依存性のある絵しか
描けなくなるのではと、思っています。
確かに弱点に気づかないのが最大の欠点であると思います。