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アープが見つけた赤方偏移値が全く違う銀河とクエーサーの間の橋について

 明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。  この間、クェーサーの謎(ブルーバックス)を購入して読んだのですが、アープが見つけた赤方偏移値が全く違う銀河とクエーサーの間のガス状の「橋」について、現在の観測でどのような結論が出たのか書いてありませんでした。 これは現在の距離測定ではとんでもない距離間をガスの橋がまたいでいることになりますが、仮に距離測定が間違っていればごく近い距離の間にガスの橋があることになります。 (この映像はコンピュータ解析されてやはり橋であるとのことです。) 現在の観測でも、この結論ははっきりしないのでしょうか?

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  • ベストアンサー
  • goleopon
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回答No.6

アープカタログはここです。全部で338個 http://www.corvus.com/arp/ ここもアープカタログ Arp220の写真はここにあります。 http://nedwww.ipac.caltech.edu/level5/Arp/Arp_contents.html アープは今も同じ主張をしていますよ。 彼は「準定常宇宙論」の擁護者ですから、その証拠を 見つけようとして、活動しているのです。 例えばArp220はICカタログでいうと453です。 UGCカタログなら9913です。 有名な3C273は第3ケンブリッジカタログのNo.です。 その他NGCカタログ、M(メシエ)カタログはご存知でしょう。 それぞれ公開されていますから、興味があればそのアルファベットで検索してください。すぐ見つかるはずです。 ちなみに3C273は電波ジェットを出す、活動銀河核と言われています。 ただ一般の方が、そのデータを見ても何のことだか分からないと思いますよ。Right Ascension Declination は何を意味するか、おわかりですか? アインシュタインが一旦否定した宇宙定数が、暗黒エネルギーの存在により復活しました。やはりアインシュタインは偉大だと思いますね。ただ彼は静的宇宙の保持のために、宇宙定数を導入したが、現在は加速膨張のために、宇宙定数が導入されている。 この暗黒エネルギーを提唱したのは、パールミッターです。 1988でした。そのちょうど10年後に超新星による加速膨張が、 2つの別のチームから報告されたのです。 ダークマターに関してはさらに古く、ツヴィッキーが主張しています。1933年です。一般の天文学者が問題にしだしたのは、1970年代に入ってからですね。 平坦の宇宙は、フリードマンモデルの3つある1つの解ですが、 密度パラメーターΩ=1が平坦の宇宙です。 WMAPでの観測ではΩ=1.04+-0.04だったのです。 インフレーションモデルの予測する温度揺らぎは n~1なのですが、観測ではn=0.99+-0.04でした。 理論家も驚くほどの一致だったのです。

oshiete-na
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 >アインシュタインが一旦否定した宇宙定数が、暗黒エネ >ルギーの存在により復活しました。やはりアインシュタ >インは偉大だと思いますね。ただ彼は静的宇宙の保持の >ために、宇宙定数を導入したが、現在は加速膨張のため >に、宇宙定数が導入されている。 私の理解していた通りです。安心しました。 >この暗黒エネルギーを提唱したのは、パールミッターで >す。1988でした。そのちょうど10年後に超新星に>よる加速膨張が、2つの別のチームから報告されたので>す。 そうなんですか。NHKスペシャルではパールミュッターという人が加速膨張を発見したのは伝えていましてが、その10年前に、提唱していたのですね。それは知りませんでした。 >ダークマターに関してはさらに古く、ツヴィッキーが主張しています。1933年です。 >一般の天文学者が問題にしだしたのは、1970年代に入ってからですね。 その当時は、後で、見つかるだろうとあまり問題にしてなかったのですね。確か。 >平坦の宇宙は、フリードマンモデルの3つある1つの解ですが、 >密度パラメーターΩ=1が平坦の宇宙です。 >WMAPでの観測ではΩ=1.04+-0.04だったのです。 宇宙は、平坦なのですね。 >インフレーションモデルの予測する温度揺らぎは >n~1なのですが、観測ではn=0.99+-0.04でした。 >理論家も驚くほどの一致だったのです。 このあたりになりますと、難しいのでよく理解できませんが、 理論の予言が、観測で実証されたのですね。 >ただ一般の方が、そのデータを見ても何のことだか分からないと思いますよ。Right >Ascension Declination は何を意味するか、おわかりですか? いえ、全くわかりません。そんな難しいことは、勘弁願います。 追伸 田舎なもんで、下記を購入しようと近くの本屋に行ったのですが、 売ってませんでした。 『銀河もウルトラをめざす』 ー赤外線銀河の謎を追うー 塩谷・谷口(東北大助教授) 裳華房 代わりに、 『生まれたての銀河を探して』を購入しました。明後日の出張の際、ゆっくり電車の中で読むつもりです。

その他の回答 (6)

noname#108554
noname#108554
回答No.7

では、この問題に対する私見を述べます。 横軸:クエーサーの赤方偏移、縦軸:その見かけの等級 というグラフを書くと直線の上に乗らないようです。 銀河なら乗るんですけど。 そこで、解決策は、 1.クエーサーの赤方偏移は宇宙膨張によるものが主要な項ではない。 例えば、重力赤方偏移。 クエーサーの中心部はブラックホールという最近の説が正しければ、 その重力井戸を脱出するときに赤方偏移しているのかも。 あるいはアープが言うようにまったく未知の機構? (ただし、アープがわざわざ未知の機構を主張するということは 重力赤方偏移による影響は無視できるかも) 2.宇宙そのものの進化、特に基礎定数の時間変化の可能性 これは最近精力的に研究されてるようですが、 観測からの積極的な支持はいまのところなさそう。 ビッグバン理論そのものは、大成功している理論です。 アープのようにビッグバンを否定するのではなく、 この成果を壊さないように考えるべきかもしれません。 >実は、アープさんがアメリカから追放されたという話を >読んだときは、今の民主主義の世の中で、 >そんなことありえない。 今の世の中、観測装置は非常に高価で、 使える時間も限られる(地上だと、晴れた夜のみ、とか)なので、 分野に貢献できる研究を選択することになります。 発言力、分野への貢献、政治力がある人でないと、 選ばれにくくなるのはある意味仕方の無いことかもしれません。 クエーサーの一覧表については、 sdssで今作っているところ(もう終了した?)です。 http://skyserver.nao.ac.jp/jp/sdss/ 10万個ぐらいのクエーサーを見つける予定です。 一般公開されるのは観測終了後、1年後だったはず。

oshiete-na
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 >1.クエーサーの赤方偏移は宇宙膨張によるものが主要な項ではない。 >例えば、重力赤方偏移。 面白そうですね。でも天体の重力によって赤方偏移が起きるのは、その天体は 相当重たいんでしょうね。 >2.宇宙そのものの進化、特に基礎定数の時間変化の可能性 >これは最近精力的に研究されてるようですが、 >観測からの積極的な支持はいまのところなさそう。 基礎定数の時間変化というのは、例えば、Dirac先生が提唱されている「巨大数仮説」の ようなものでしょうか?この予言では、「ニュートンの重力定数が時間に反比例する。」 らしいですね。 >ビッグバン理論そのものは、大成功している理論です。 >アープのようにビッグバンを否定するのではなく、 >この成果を壊さないように考えるべきかもしれません。 そうかもしれません。

noname#108554
noname#108554
回答No.5

アープは最近も同じような主張をしているみたいです。 Further Evidence that Some Quasars Originate in Nearby Galaxies: NGC3628 という論文(1999)を見つけました。 X線でみてもつながってるように見えるぞ、というような主張みたいです。 >『クエーサーの謎』p24には、銀河の名前、 >銀河中心領域の質量、測定領域のサイズ、 >銀河の形態が記載されているのですが、 >クエーサーに対して、これらを知りたいのですが、 >何を参考にすればわかるでしょうか? クエーサーは基本的に謎の天体なので サイズ 太陽系以下(?) ぐらいしか分かってないはずです。 最近、ブラックホール+降着円盤だと言われてますが。 ということで、 >現在の観測でも、この結論ははっきりしないのでしょうか? 現在も未解決です。(つまり、アープは納得してないし、体制側は無視している。)

oshiete-na
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 >アープは最近も同じような主張をしているみたいです。 >Further Evidence that Some Quasars Originate in Nearby Galaxies: NGC3628 >という論文(1999)を見つけました。 >X線でみてもつながってるように見えるぞ、というような主張みたいです。 実は、アープさんがアメリカから追放されたという話を読んだときは、今の民主主義の世の中で、そんなことありえない。従って、大昔の人で、もう亡くなってられるのかな。って思っていました。(名前も西部劇のワイアット・アープとイメージが重なってました。)でも、今でもバリバリ現役で、ご活躍(?)されているのですね。 >現在も未解決です。(つまり、アープは納得してないし、体制側は無視している。) 個人的には、アープさんの主張が正しければ、いまの宇宙論がどんでん返しになって面白くなりそうなのですが、でも、その可能性は低いでしょうね。クエーサーの本を読んだりしますと、まずアープさんの主張は、どうなったんやろか?と気にかかります。 >クエーサーは基本的に謎の天体なので >サイズ 太陽系以下(?) >ぐらいしか分かってないはずです。 >最近、ブラックホール+降着円盤だと言われてますが。 そうなんですか。 (1)クエーサーの赤方偏移の値と地球からの距離は、わかっているのですね。その一覧表みたいなものはないでしょうか? (2)クエーサーは、ハッブル定数 70km/s/Mpc に沿って、遠ざかっていないようなことを読んだ気がしますが、クエーサーが遠ざかっていく規則性はあるのでしょうか? (3)普通の銀河の名前、銀河中心領域の質量、測定領域のサイズ、銀河の形態+「地球からの距離」が記載されている一覧表みたいなものはないでしょうか?

  • eria77
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回答No.4

>宇宙の加速膨張は、多分、発見されるまで、上記の理論で、予言してなかったと思うのですが、如何でしょうか? アインシュタインが自分の計算式を計算したら、 宇宙が膨張してしまうので「宇宙定数」 を計算式に入れて 「宇宙が不変になるように訂正した」 その後バッフルが膨張している事を発見しました。 アインシュタインは、 「生涯唯一の汚点(大きな間違い)」 であると認めています。 自分に自信を持っていれば、 「天才は天才らしく宇宙膨張を予言出来た」 のです。 残念!斬!! 的な的な過ちでしょう。

oshiete-na
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 少し混乱してます。アインシュタイン先生は、 (1)宇宙が不変になるように → 宇宙定数 を入れた。 しかし、宇宙が膨張していると聞いて (2)宇宙が膨張するように → 宇宙定数 を外した。 しかし、また最近、宇宙が加速膨張していると聞いて(アインシュタイン先生ではありませんが) (3)宇宙が加速膨張するように → 宇宙定数 を入れた。 で、良いのでしょうか?

  • goleopon
  • ベストアンサー率24% (19/79)
回答No.3

アープ博士はアメリカでは受け入れられませんでしたが、 今はドイツのマックス・プランク天体物理学研究所で活躍しているはずです。 『銀河もウルトラをめざす』 ー赤外線銀河の謎を追うー 塩谷・谷口(東北大助教授) 裳華房 に、アープ博士のことが書かれています。 東北に来たとき、一緒にプリクラを撮ったことから、 博士の名前にもなった「アープ220」 2億4000万光年のクエーサー。 これを著者らは、4個の多重合体銀河だと論文で発表しました。 それらのことが書かれています。面白いですよ。 『世界の論争 ビッグバンはあったか』 これ本当に読まれましたか?忘れちゃったのかな? これはまともな天文学者が、ビッグバンの批判的な主張を主にまとめた著書です。実際そういう国際会議も行われた。それを元に書かれている。 ただWMAP観測以前の内容です。 光の疲労説も、観測的事実はないと書かれています。 WMAPは宇宙背景放射を精密に観測したので、クエーサーは観測していません。もっと遠方で宇宙初期の、宇宙誕生後38万年の姿です。 これによりビッグバン説と、インフレーション理論、ゆらぎ理論はほぼ磐石となった。あまりにも理論値と一致していたのです。 詳しくは『宇宙を見る新しい目』日本物理学会編 日本評論社 初歩的な解説は『図解雑学 宇宙137億年の謎』二間瀬敏史著 ナツメ社が参考になるでしょう。

oshiete-na
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 『世界の論争 ビッグバンはあったか』は、購入していますので読み返しました。 おっしゃってられます通りP107にアープの事が書かれてました。 >初歩的な解説は『図解雑学 宇宙137億年の謎』二間瀬敏史著  >ナツメ社が参考になるでしょう 二間瀬敏史先生の本は、よく読ませて頂いております。 『なっとくする相対性理論』、『なっとくする宇宙論』、『重力と一般相対性理論』『宇宙論』他です。 素人にも理解できるように書かれていて、非常に助かります。特に『なっとくする宇宙論』 は素晴らしい本だと思います。P102のコラム ボロいかな、ああ、あまりにボロかな は、 カチカチの普通の教科書には、絶対載ってない話ですし、アープの事もこの本のP59で知りました。また、数式も、非常に理解しやすいです。 >『銀河もウルトラをめざす』 >ー赤外線銀河の謎を追うー >塩谷・谷口(東北大助教授) >裳華房 是非読んでみたいと思います。『クエーサーの謎』を読んだ際、面白かったので、他の本も読みたかったのですが、著者の紹介欄に他の本の紹介がなかったのでわかりませんでした。 >これによりビッグバン説と、インフレーション理論、ゆらぎ理論はほぼ磐石となった。 >あまりにも理論値と一致していたのです。 宇宙の加速膨張は、多分、発見されるまで、上記の理論で、予言してなかったと思うのですが、如何でしょうか?私には、観測結果に合わせて、理論のパラメータを調整して整合させて、理論値と一致している。と言っているような気もします。(もちろん素人なので詳細はわかりませんが、、) 『クエーサーの謎』p24には、銀河の名前、銀河中心領域の質量、測定領域のサイズ、銀河の形態が記載されているのですが、クエーサーに対して、これらを知りたいのですが、何を参考にすればわかるでしょうか?

  • goleopon
  • ベストアンサー率24% (19/79)
回答No.2

アープは異端の天文学者です。 1970年代から親銀河から、クエーサーは飛びだしたものであり、 遠方の初期の銀河ではないと主張しています。 銀河から飛びだしたものであると主張しているのは、 アープだけだと思います。 これが事実なら、「準定常宇宙論」の証拠ともなるのですが、 昨年のWMAP(宇宙背景放射観測衛星)などの観測結果から、 そういう可能性は、ほぼ否定されました。 圧倒的に観測結果が少ないし、それ自体の信憑性も怪しい。 ブルーバックスなら『世界の論争 ビッグバンはあったか』 この著書にも、それらの経過が書かれています。 お薦めの著書です。

oshiete-na
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 >アープは異端の天文学者です。 どの本にも書いてますね。でも、そのような人も排除せずに意見を聞くべきだと思います。アープは実績のある天文学者なのに、アメリカから追い出されたそうですね。 >これが事実なら、「準定常宇宙論」の証拠ともなるの >ですが、昨年のWMAP(宇宙背景放射観測衛星)などの >観測結果から、そういう可能性は、ほぼ否定されました。 そうなんですか。橋のように見えたのは、繋がっているのではなく、別ものだったのですね。少し残念な気もします。 >ブルーバックスなら『世界の論争 ビッグバンはあった>か』この著書にも、それらの経過が書かれています。 >お薦めの著書です。 実は、読んだのですが、忘れていました。専門家の方は、全てがビッグバンがあったと考えておられるのでしょうか?

  • eria77
  • ベストアンサー率25% (49/196)
回答No.1

距離が遠いか近いかは赤方偏移で判別しています。 宇宙膨張に伴うドップラー効果を利用したものです。 高速で離れて行く光は赤く、近づくと青くなる。 光のドップラー効果を利用しています。 アープが見つけたのは、 赤方偏移値が全く違う銀河(距離が遠い銀河)ととクエーサーの間にガス状の「橋」がかかっているものです。 >これは現在の距離測定ではとんでもない距離間をガスの橋がまたいでいることになります。 アインシュタインが正しければこう言う事になります。 >仮に距離測定が間違っていればごく近い距離の間にガスの橋があることになります。 測定方法に問題があったか 相対性理論に欠陥が有ればこうなり、 相対性理論に欠陥が有る証拠になります。 (実験的証明) 私的に、元々は干渉する程近い距離にあった銀河とクエーサーが、膨張に伴い距離が離れた。 その結果そのガスが干渉を受けなくなって置いてきぼりになってしまった。 または、2点間力によりガスが捕らわれている。 こう考えています。 巨大ブラックホールである。 と言う説が正しいようですが、とても納得出来ません。 引力でも論文的に説明してくれる方が居ますので、 もう少し締め切らずにアドバイスを待ってはいかがでしょうか?

oshiete-na
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 >測定方法に問題があったか >相対性理論に欠陥が有ればこうなり、 >相対性理論に欠陥が有る証拠になります。 >(実験的証明) んー、相対論は関係ないと思います。赤方偏移が別の原因で起こっているためだと思います。例えば、光の波長が遠距離を走る間に、疲れて、伸びているとか、、、(でも、そんな事ありえないですね、、) >引力でも論文的に説明してくれる方が居ますので、 >もう少し締め切らずにアドバイスを待ってはいかがでし>ょうか? わかりました。でも、私は相対論は正しいと信じる方の人間です。でも巨大ブラックホール、ビッグバンは半信半疑です。

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