- ベストアンサー
【東証が上場企業に対してPBR(株価純資産倍率)を
【東証が上場企業に対してPBR(株価純資産倍率)を1倍以上にするように勧告しており、自社株買いが進んでいますが、自社株買いで企業体質を筋肉化出来るのはなぜですか?】 昔はPBR(株価純資産倍率)が1倍以下だと投資しろと株主に怒られていたそうですが、なぜ自社株買いが投資という名目に繋がるのですか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
企業体質の筋肉化とは、活用できていない余分な人員、物資、設備、お金といった「ぜい肉」を削ぎ落として、より少ない人員、物資、設備、お金で効率よく売上や利益を生み出せるようにすることを言います。 自社株買いは、企業の余剰資金を減らし、自己資本を減らすことになります。 企業の筋肉質の度合いを表す代表的な指標ROE(自己資本利益率)は、当期純利益÷自己資本×100(%)で計算されます。 自社株買いで自己資本が減ることにより、ROEが高まって、より筋肉質になったと評価されます。 東証が今年3月31日に公表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願いについて」でも、PBR1倍割れとともにROE8%未満を「課題がある状況」と位置づけ、改善に向けた取組みを求めています。 なお、低すぎるPBRやROEは問題ですが、これらは高ければ良いというものではありません。自己資本が少ないほど高くなる指標ですから、借金まみれで債務超過寸前の企業などは非常に高い数値になります。 質問者さまのおっしゃる通り、自社株買いを投資とは言いません。企業が余剰資金を投資に回すというのは、基本的には、設備投資や企業買収、資本提携などに活用することを言います。 ただ、投資が実を結んで企業の成長につながるとは限らず、失敗して倒産の危機をもたらすことも少なくありません。自社株買いは企業の成長にはつながりませんが、需給バランスを引き締めるなど株価を上昇させる効果があり、株主に対する利益還元策になりますから、リスクを避けつつ余剰資金を活用する手段として選ばれています。 「自社株買いの目的とは?メリット・デメリットから株主への影響を解説!」 https://fundbook.co.jp/column/business/share-buyback-purpose/ 「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願いについて」 https://www.jpx.co.jp/news/1020/cg27su000000427f-att/cg27su00000042a2.pdf
その他の回答 (1)
- iyonohanamuko
- ベストアンサー率54% (6741/12374)
自社株買いを行うことにより、市場に出回っている株式数が減ることになります。そうすると1株あたりの利益も増え、価値が高まりが期待できます。それが投資として繋がるのではないでしょうか。 あとは自社株買いをすればB/S上の自己資本が増加することになり、自己資本比率も相対的に上がってきます。筋肉化というのがそういうことではないでしょうか? また、その自己資本は株主へ配当に回ることも期待されます。言うなれば「将来への投資」といったところでしょうか。
お礼
みんなありがとうございます