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酵素活性の測定条件
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酵素反応と言えども反応そのものは化学反応ですから温度が高くなればなるほど反応性は上がっていきます。ところがこの反応を触媒するものは熱に弱い酵素なもんですから、ある温度まで上昇すると今度は熱で変性していき、反応性は下降に転じます。これを全体的に見るとよく教科書にあるような釣鐘状の曲線になるわけです。この釣鐘のてっぺん部分に相当する温度を一般に「至適温度」と呼ぶことがありますが、実は酵素にしてみれば失活との狭間にあるわけで、「至適pH」とはちょっと意味合いが違うのです。 酵素活性の単位は条件によっていくらでも変わります。温度やpHをいくら「至適」にしても緩衝液の種類や共存する界面活性剤などで活性は倍や半分になることはザラです。ですから目的にもよりますが、その酵素の濃度を単に活性を利用して測定する、と言うのであれば、測定条件を常に一定にしさえすればそれでいいのです。またそのことが最も大切なことなのです。例えば反応温度を37℃という条件を使用すれば、40℃や50℃にしたときより活性は低いですが、それはそれでいいのです。「この条件でこういう活性が出たときを1単位とする」と定義すればあとは常にその条件で活性を測定してやればいつも同じ次元で酵素量を表現することができます。活性は多くの場合、濃度を知るための手段にすぎないのです。
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- myahmyah
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素人の意見ですので、参考程度になればと思いますが、 結果を見るほうの立場からすると、至適条件で実験してある方が分かりやすい気がします。 至適条件でタイムコースをとるのがいいでしょうか? 酵素自体がin vivoで機能する条件でするのがいいのではないかとも思います。 いくつかの条件でできるなら、他の条件での結果も見てみたいですね。 自信がないのでこのへんで。
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お礼
判りました。 説明ありがとうございます!