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日本におけるショスタコーヴィチ受容について

今ショスタコーヴィチをとりあげて論文を書いております。 まだ資料を集めていない段階なのですが、ショスタコーヴィチの受容に関するデータ(演奏回数など)が載っている書誌やサイトはありませんでしょうか。 ついでに、ショスタコーヴィチの音楽を(1.聴いたことがない。2.聴いたが嫌い。3.聴いた上で好き。)、みなさんはどの手の人ですか? また、その理由ももらえると嬉しいです。 アンケートの方だけでもいいので、ふるって参加をお待ちしております。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kaiso2
  • ベストアンサー率38% (20/52)
回答No.5

先に回答したものです。9番は結果的に不評でしたが、無駄の無さはダントツです。5番は、ベートヴェンの第5と比較され、20世紀の運命とか言われたことがありましたが、そういうものを書いてしまったために、9番に寄せる期待はさぞ大きかったことでしょう。5番を書いたときのソビエトの政局と9番を書いた当時の ショスタコーヴィチに対する政府の扱いは、歴史を探るしかありませんが、依然に出版された<証言>(死人に口無しですが、)、ドキュメンタリーなどを観ると、殺されかねない圧力が芸術家にまで及んでいたようです。曲が長すぎるとか、暗すぎるとか。想像ですが、ショスタコーヴィチの曲に出てくるアイロニーは、すべて、こういう政府への憤りかもしれません。曲が長いというなら短くしよう。暗いというなら、滑稽なものを書こう。5番では、自分を抑えて政府受けのするものを書いてしまったけれど、9番では開き直りが感じられます。一般人には、天才の考えることはわかりませんが、マーラーが長大な2番、3番を書いた後に、かわいらしい4番を書いたのや、ベートーヴェンの4番や8番のようなものを大作の前後に時折仕上げたくなるのかも知れません。7番、8番を仕上げた後、その反動が、次の9番という聖なる番号を持つシンフォニーで行われたのは、ショスタコーヴィチらしい気がします。9番への批判は、想像していたでしょうがうまくかわせるだけの強さ(憤り、覚悟)をその時持てていたためと思います。長くなりましたが、最後に、日本映画、松田優作主演の角川映画<野獣死すべし>のなかで主人公が、自宅のステレオで5番を聴いていたのが印象的でした。神経質な主人公の性格をうまく捉えた、選曲だと思いました。

nabayosh
質問者

お礼

お礼が遅くなりました。実は一般人といいながら、kaiso2さんはショスタコーヴィチに詳しいですね。9番についても、よくわかってきました。どうもありがとうございます。

その他の回答 (4)

  • touch32
  • ベストアンサー率40% (12/30)
回答No.4

回答に質問を混ぜてしまい、申し訳ございません(^^; 前にも書いた通り、私はクラシックをほとんど聞かないので、 専らクラシック好きの友人から、CMで流れたような有名な曲の CDを借りるだけです。 というわけで、正直に言えば、アンケートの答えは 4.聴いたことはあるけど、好き嫌い以前によくわからない、です。 チャイコフスキーぐらい分かりやすかったら好きか嫌いか言える のですが、ショスタコーヴィチは難しい感じがして………。 初心者が聞いてもいい作品は何でしょうか? あ、また質問をして しまいました………すいません(^^;

nabayosh
質問者

お礼

今日ある本を読んで知ったのですが、第7交響曲の1楽章に出てくる部分が、アリナミンVの古いCMで、「ちーちーんぷいぷい」というのと重なるというのがありました。 そんなわけで、7番はおすすめしてもいいかなと。 割と聴きやすいんですよ。 で、一番演奏される5番ですが、これも割とよい作品ではあります。 が、聴きなれないと3楽章などには面喰らってしまうことでしょう。 どうしてこんな薄暗くておそろしく寒々しい音色をしているんだろうと。 楽章で4、2、1、3の順で理解していくことをおすすめします。 ショスタコーヴィチ自身はチャイコフスキーの叙情的な音楽はあまり好きではなかったようですね。 どうも補足(!)ありがとうございました。

  • kaiso2
  • ベストアンサー率38% (20/52)
回答No.3

こんにちは。アンケートだけです。同じころ活躍していたプロコフィエフよりは、好きです。プロコフィエフは、別の世界の人間(宇宙人)のようで、いくらかの作品以外は嫌いです。ショスタコーヴィチでも、好きな曲と嫌いな曲が、わかれます。マーラーのように、好きになると全部許せるというようなものではないですね。ショスタコーヴィチは政治色が強いので、本人もチャイコフスキーが嫌いと言っているように、ロシアの叙情性は、欠落しております。ちなみに、シンフォニーでは、4番と13番がお気に入りですが、1番、5番、9番、15番は結構好きな方が多いと思います。逆に2番、3番、12番あたりは聴いたが嫌いもしくは、聴いたことがない部類でしょうか。日本では、5番が圧倒的に上演回数が多いと思いますが、森の歌などと同様、政府のショスタコーヴィチへの圧力が、皮肉にも節度を持たせ、簡潔な作品となったのは興味深いと思います。

nabayosh
質問者

お礼

そうですか。僕もプロコフィエフはあまり聴きません。 「曲による」というのもアリですね。確かに。 さて、 >政府のショスタコーヴィチへの圧力が、皮肉にも節度を持たせ、簡潔な作品となった というのがちょっと考えてしまいました。 では9番の交響曲はどうでしょう。政府としては大々的な賛歌を期待していたのでは。そういう政府の期待という圧力に対してこういう作品を出したことで、ものすごく批判されたんでしたよね。 少し考察のテーマにしてみたいと思います。 ありがとうございました。

  • touch32
  • ベストアンサー率40% (12/30)
回答No.2

クラシックは素人なのですが。 6~7年前にクルマのCMで「レニングラード」(?) とかいう交響曲の盛り上がる部分が使われていたと 思います。 ということは、ほんの一部分ですが「あー、この曲 聴いたことある」という反応がけっこうあるのかも。 ところで、 ムラヴィンスキーの好きな人は、ショスタコーヴィチも 好きなんでしょうかね? 

nabayosh
質問者

お礼

へえ。レニングラードがCMに使われていたとは。著作権料も馬鹿にならんだろうに…… 一楽章のあれですかね? よくわからないんですが。 この交響曲は第二次世界大戦のさなかに書かれ、初演されたといいます。 次の交響曲(8番)ほどではないんですが、反戦的な意味が強いです。 で、そういうものを車のCMに? なんか、大胆ですね。 「聴いたことある」という反応で言えば、上に言った著作権料の問題から、そんなに多くは出ていないかもしれませんね。 ショスタコを振ってこそのムラヴィンスキーですから、多分そういう人は多いと思いますね。 でも、全員がってことはないかと思います。 それに、実はショスタコーヴィチによると、ムラヴィンスキーの解釈を完全には認めていなかったような言い方をしていますし。 なんか、逆教えて!gooになってきていますね(笑) でもOKです! で、補足要求(!)なんですが、聴いたことがある上で、touch32さんはお好きですか? お嫌いですか? どうもありがとうございました。

  • mitchel
  • ベストアンサー率33% (96/286)
回答No.1

専門的なことは知らないのでアンケートのほうだけ・・・ 私は「聴いた上で好き」です。 私はオーケストラをやっていて、以前「交響曲第5番」を演奏しました。 日本では「革命」というサブタイトルもつけられていますが、その時の指揮者の先生が、「5番」が作曲された時代背景などについて説明されて、「2楽章のコミカルなフレーズは、独裁者に表面上は従いながらも背中で『あかんべえ』をしているような民衆を表している」というようなことを言われました。 それから「5番」を聴くと、1楽章冒頭の荒涼とした雪原のようなイメージ、4楽章最後の勇壮かつ悲壮感漂うような雰囲気が、当時の時代背景をほうふつとさせます。 今でもこの曲が演奏される演奏会はほとんど聴きに行きます。 その他も、あまりたくさんは聴いていないですが、作風が気に入っています。 (短い曲ですが、「5つの断章」など)。 以上、参考になるかどうかわかりませんが・・・。

nabayosh
質問者

お礼

ありがとうございます。アンケートだけでも助かります。 そうか、演奏した上で好き、というのもあったんですね(笑) 5番は僕も4楽章だけやりました。トランペットのトップを。 ラッパはじめて2年目にこの曲は相当無理がありましたが、初見大会で一回の余興演奏ということで。 それ以来ショスタコにはハマりましてね。 5番から聴きはじめて、1番、7番、2、3、4、8と来たんです。 これからどんどんと聴いていくつもりですが、ここ最近、聴いていてどうもわからないことが多すぎて困っております。 5番の2楽章はコミカルですが、マーラーのレントラーの影響が非常にありますね。 舞踏ですから、やはり民衆的、そして、どこか馬鹿にしたような感じをもっているというのはあるんでしょうね。 5番に関しては「ムツェンスク郡のマクベス夫人」というオペラが批判されたことで、交響曲第4番の初演を見送るなど、彼独自の自由な表現を奪われた上で作ったものですから、意外にこれをショスタコーヴィチの代表作だ、と思ってしまうと違ったりするんですよね。 参考になりました。どうもありがとうございました。 後続の方も、演奏経験など問いませんので、どしどし回答ください。

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