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ウエスタンブロット法によるアクチンの検出
ウエスタンブロット法ではタンパク質のサブユニットが検出される。タンパク質がユニットに解離しているのは、どういう理由ですか? 試薬の作用も含めて説明していただけると嬉しいです。
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- Dr_Hyper
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回答No.2
タンパク質のサブユニットと,タンパク質のドメインの違いは大丈夫でしょうか? どちらもそのタンパク質の機能を担うアミノ酸領域のことですよね。 酵素活性サブユニットと,その活性制御ユニットのような感じと,酵素活性ドメインと,制御ドメイン。サブユニットは異なったプリペプチドがフォールディングといって独自に高次構造を形成して会合した物。つまり元々は別の遺伝子等から作られた別々のポリペプチドです。一方ドメインは,一本のプリペプチドが折りたたみの課程で,それぞれの機能をもつ領域に分かれて,見かけ上機能のことなる領域を持っているように見えている状態です。 今回の場合はサブユニット構造ですので,SDS PAGEに泳動する前に熱をかけて,しかも還元剤(DTTなど)でS-Sの結合も解いてますので,殆ど一本の構造をなくしたポリペプチド鎖になっています。つまりもうそれでは構造をとっていないので,紐のようなものですから,サブユニットどうしが結合する事もありませんので,泳動すればバンドが別れてしまいます。
- Mr_Spock
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回答No.1
サンプルのタンパク質はSDS(陰イオン性界面活性剤)と還元剤(DTTや2-ME)と一緒に加熱されるんですぜ。タンパク質複合体のような高次構造どころか、二次構造だって解けてる。 還元剤はジスルフィド結合(S-S結合)を切る。多くのタンパク質でジスルフィド結合は高次構造を形成する重要な要因。 タンパク質分子はSDSと抱合し分子内の疎水結合、水素結合などが解かれるので高次構造が解除される。