SKD11材料で金型の硬度に問題がある場合、高温焼き戻しが良いのか?他の材料はあるのか?

このQ&Aのポイント
  • 珪素鋼板を打ち抜く金型で、低温焼き戻しで、SKD11の硬度をHRC60~62にてダイスをワイヤーカットにて製作しプレスを行っていたら、ダイスが割れてしまいました。やはりSKD11だと、高温焼き戻しの方が良いのでしょうか?
  • SKD11以外で金型材料を探している場合、何か良い材料はあるのでしょうか?
  • 質問者は金型の硬度に問題があり、SKD11の低温焼き戻し後の硬度では不十分であり、高温焼き戻しの方が良いか知りたいとしています。また、SKD11以外の材料についても知見を求めています。
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  • 締切済み

SKD11

珪素鋼板を打ち抜く金型で、低温焼き戻しで、SKD11の硬度をHRC60~62にてダイスをワイヤーカットにて製作しプレスを行っていたら、ダイスが割れてしまいました。 やはりSKD11だと、高温焼き戻しの方が良いのでしょうか? 又、SKD11以外で何か良い材料は有りますでしょうか。お知恵お願いします。

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.2

古い質問ですが、基本的な事項が回答されていないため投稿します。 ワイヤカット後に、あるいはワイヤカット型が使用中にワイヤカツト面から割れる原因から考える必要があります。 ワイヤカット面には、文献(1)にあるように高い引張残留応力が発生します。ワイヤカット前の型材(通常は焼入焼戻状態)に高い残留応力(通常は焼入による残留応力)を持っている場合、二つの残留応力が重畳して、カット面から割れます。 割れを防止するには、カット前の型材の残留焼入応力を小さくしておくことが重要です(文献(2)参照)。そのためには、焼戻温度を高くする方が有効です(文献(2)参照)。但しSKD11を高温焼戻すると硬さが犠牲になります(60HRC未満になる)。 高温焼戻をしても60HRC以上の硬さを示す冷間ダイス鋼は、JIS鋼種にはありませんが、メーカー独自鋼種の中にはあり、通常8Cr系と言われています。 ワイヤカット面以外から割れている場合は、ワイヤカットが原因ではない可能性が高くなり、別の原因対策を検討することが必要です。 回答(1)のハイスはもともと高温焼戻であり、SKD11よりも硬さも靱性も高く、上記の問題の対策になります。但し焼入性がSKD11よりも低いため、大きい(例えば厚さ50mm以上)金型への適用は難しくなります。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe1986/57/1/57_1_144/_pdf https://www.jstage.jst.go.jp/article/denkiseiko1925/64
noname#230359
noname#230359
回答No.1

HRC40前後の板材にブランクピアス加工用の金型をSKD11ではなくハイス鋼で加工してます。参考になりますか。

noname#230358
質問者

お礼

ご解答有難う御座います。 トライしてみます。

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