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鉄系材料選定のポイントは?
- 部品メーカーにおける鉄系材料選定について、皆様の意見を聞かせてください。
- 質問者の基準には『SS400<<<鉄なら何でもいいや。ORタフトライドかけたい。』などがあります。
- 鉄系材料の選定はどのようなポイントで行っていますか?
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おおよそ回答の方や 質問者さんに考えに近いのですが 客先から図面を 提出の依頼がある場合、客先の仕様に準じます。 おおよその切り分け 内部で使う→ 近隣で入手に有利な選定を 優先。 外販で図面提出→ 客先指定を 優先。 ただし入手が出来ないものは事前承認。 ちなみに 金型製作部門と一緒だった時期は プリハードン鋼を 多用して いました。
ステンレスですが、 さびないでね→ SUS304 機械加工があるのよね → SUS303 薬品に浸かるのよね(304では腐食が・・)→SUS316L 高温で使用するのよ → SUS310S 板しか手に入らないので私は使いませんが 屋内なら→SUS430
小生は、 * SS400材が使用材の基本です。溶接も可能ですから。 高炭素鋼は溶接に難があり、硬度を確保したい場合に、タフトライド等 を使用します。 * S45C生材は引張強さが560N/mm2程度で、SS400より若干強度がある位で 生材での使用はあまりしません。調質材で販売されているS45C丸H材 は、引張強さが735N/mm2(硬度;約HRC20~25)で、超鋼バイト等で 簡単に加工が可能。しかも、高周波焼き入れや局焼きするとHRC40程度 (引張強さ;1200N/mm2)になり、丸材ではパイプ効果で強度がSS400 の3倍程度となり、ストッパー金具としても使用できる。 基本的には丸材として使用して、角材はS55Cを使用する。 * S55Cは焼き入れ焼き戻しでHRC25~30程度、高周波焼き入れや局焼きでは HRC50程度となり、硬度と引張強さは比例関係にあるので、その強度に なります。硬度と引張強さの比例関係(硬度換算表)URLは以下を確認 http://www.khkgears.co.jp/gear_technology/gear_reference/img/KHK486_table_1.gif * SCM435も調質材で販売しているSCM435丸Hをよく使用して、硬度はS55C と同等の焼き入れ焼き戻しでHRC25~30、高周波焼き入れでHRC50程度 です。S45Cで強度不足とか耐摩耗性を向上したい場合に使用します。 * SK、SKD、SKS等は硬度も引張強さも上がりますが、耐摩耗性向上(硬度) 重視で使用します。 * SCM415は浸炭(深さ0.8程度)して、焼き入れ焼き戻し(HRC58~63)の 様な使用法をします。丸材での使用が主で、表面が硬く内部が軟らかい 刀剣の様な靱性がでます。 * 焼き入れ焼き戻しの様な、高温での調質を嫌う(できない形状)物は 窒化処理等で硬度を上げて使用する材料を用いる。 等々です。 機械工学便覧や設計便覧で、前述の様な物性を確認して、 ? 入手し易い材料を選択する(材料屋に確認) ? 調質し易い調質方法を選択する(熱処理業者に確認する) で、幾パターンかを決めて、通常はそのパターン内で使用します。
SS400 と S45C ぐらいしかつかいません SKやSCM なんか、加工者のレベルが低く加工できない (硬いから文句言われるかもしれません) 変ったところでは17Sなんぞ使いましたが