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スター結線とデルタ結線についての理由は?
- モータの結線方法には、低圧モータではデルタ結線、高圧モータではスター結線が一般的である理由があります。
- 低圧モータではデルタ結線が使用される理由は、電流が短絡せずに流れ、高いトルクを発生させることができるからです。
- 一方、高圧モータではスター結線が使用される理由は、電圧が低下しにくく、より安定した動作をすることができるからです。
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>「スター結線の高圧電動機について、デルタ結線にすれば同じ出力を得るための印加電圧は大幅に下げられるのに・・・・・ 3φ200V10kWのスター結線のモータがあったとします。普通の誘導電動機とすると定格時の電流は40A程度と思います。このモータをスター結線につなぎ変えれば,定格電圧は1/√3の115Vに下がります。これと同時に,定格出力時の入力電流は√3倍の69Aほどに上昇します。(3相分総合しての容量です) インバータを使えば,200Vの電圧を115Vに低下させることはできますが,200Vで10kW用のインバータに69Aの負荷を掛けたら過電流になって連続動作させることはできません。√3倍の17kW以上のインバータが必要です。 200V定格出力のインバータは,出力電圧200V付近が最も効率がよく,115Vまで電圧を下げたら効率低下します。 スター結線の電動機をデルタ結線に変更して,デルタ結線の定格に適合したインバータで電圧を下げて運転しても,メリットは何もありません。 結線を変更しても,電圧×電流に対応する容量は減らすことできません。
・スター結線は,デルタ結線にくらべ接続点が1点多いので,他に制約がなければ,デルタ結線が有利 ・スター結線とデルタ結線を比べたとき,各巻線にかかる電圧はスター結線が低く,デルタ結線の方が高い。このため,電源電圧が高いときは,スター結線が有利 ・同じ電源電圧,同じ容量のモータの場合,各巻線の電流はスター結線の方が大きく,デルタ結線の方が少ない。電流が大きいと,巻線の線径を大きくしなければならないので,巻線の作業性等が悪化する 以上のような得失を勘案すると,低圧の場合はデルタ結線の方が有利と言うことになると思います。 発送変電用の変圧器では,中性点接地と巻線の電圧負担の関係が重要と思いますが,電動機の場合は高圧といっても6.6kVまでと思いますので,上に示した得失で判断すれば宜しいかと思います。 考え違いや,考慮が足りない点などあれば,追加のコメント頂けると有難く思います。
お礼
早々の回答ありがとうございます。 貴殿回答よく分かりましたが、私の質問の真意は、「スター結線の高圧電動機について、デルタ結線にすれば同じ出力を得るための印加電圧は大幅に下げられるのに、なぜスター結線にするのか?」ということです。 電源電圧が高圧であっても、インバータ制御を行うのであれば印加電圧は下げられるので、デルタ結線でも同じことではないのでしょうか? (この場合、出力は同じであるので、スター結線でもデルタ結線でも各巻線の電流、電圧は同じになるので、スター結線の優位性がよく分かりません。) かなり素人的な質問ですが、更なる回答を頂ければ幸甚です。
お礼
回答頂き、幸甚です。 具体的な説明を頂き、よく理解できました。 ありがとうございました。