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鋳造、鍛造の材質はどうなるのでしょうか?
- 鋳造と鍛造の材質について、質問者は疑問を持っています。鋳造では鉄を使った製品はFC材と呼ばれ、硬さによって分類されることを知りたいようです。鉄以外の鋳造品は成分の近い金属呼称で呼ばれるのでしょうか?また、鍛造においては既存の金属を熱によって加工しやすい状態にし、材質は既存のものを指すのかも知りたいようです。
- 鋳造と鍛造の材質についての質問です。鋳造では鉄製品がFC材と呼ばれ、硬さによって分類されると思っていたが、鉄鋳物はFC○○で分類されるだけであり、SS400の鋳物などは存在しないのか知りたいです。また、鉄以外の鋳造品は成分の近い金属呼称で呼ばれるのでしょうか?鍛造の場合も同様に、既存の材料を熱によって加工しやすい状態にして型加工するものなのか知りたいです。
- 質問者は鋳造と鍛造の材質について疑問を持っています。鋳造では鉄製品はFC材と呼ばれており、硬さによって分類されることを知りたいようです。鉄以外の鋳造品は成分の近い金属呼称で呼ばれるのか疑問に思っています。同様に、鍛造の場合も既存の材料を熱によって加工しやすい状態にして型加工するものですが、材質は既存のものを指すのか疑問に思っています。
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まず、鋳鉄=FC材、FCD材は鋳造専用の素材で、他の鋼材とは金属組織がまったく 違います。単に引っ張り強さだけで分類しているのではありません。「鋳鉄」という名前の材質だと 思ってください。 で、FC,FCDでは性能に不足がある場合は鋼を鋳造する・・鋳鋼ということに なります。これは既にお調べになったとおり、規格化された鋳鋼品と、各種合金鋼の 鋳造品です。 SS400等、SS材は鋼の中でもリムド鋼と呼ばれ、精錬の際に発生したガスを大量に 含んだままの材料ですので、熱処理などはしない建前です。多分再溶解も×だと思います。 合金鋼などは「キルド鋼」と言って、脱ガスをして組織を均一にしたものです。 鍛造ですが、○○鋼の鍛造品、で結構です。ただし「鍛鋼」(SF材) という場合は鍛錬成型比が3S以上、つまり、断面積で3分の1以下に 潰していなければならない、という風に鍛錬の度合いが規定されています。 (形状により細かい規定がある) これは材質というより、十分鍛えが入っている、組織が緻密になっていることを保証するものです。 これを満たさないものは「鍛鋼」と表示してはいけません。単なる鍛造品、あるいは 火造り成型品です。
なるほど! SS400を熔かして鋳造することもありそうですね。 材料の指定は工程投入前の材質です。鋳造の素材は解けていますから、これを試験片に鋳造して試験しないとわからないので、熔かす前というよりは溶けたあと、型に入れる寸前の湯を、ためしに鋳造した時の性質で規定しているのかと思います。 鍛造は投入材料の形があり、 S25C(線材)からボルトを作ることなどもあります。このときに熱を加える条件にもいろいろありますが、これは材料指定ではなくて、加工工程の指定になりますね。つまりこちらは型に入れる寸前の指定ではないですね。 考えたことありませんでした。 鋳造時は冷え方によっても組織が違いますので、型に入れる前ではなくて、ためしに鋳造して切り出した試験片で材料規定していたりしますから、 半分工程の規定ですね。
お礼
そうなんです。 今も調べていますが、やはり鋳造品にはSS材とかは無いようですね。 鋳鋼品と鋳鉄品でいくつかの種類がある感じなんですね。 鋳造品は製作中に試験片を作って、その材質を確認してるんですね。 勉強になります。 あと、鍛造品もSFって呼称があるんですね。 やっぱり熱を加えるので熱処理+鍛造による精錬で別の材質になるんでしょうかね・・? 鋳造ではJISにはFC350くらいまでしか記載がないのでSS400相当と言うと FCD400以上って考えでいいのでしょうか?
お礼
御回答ありがとうございます。 お礼が遅くなって申し訳有りません。 非常に分かり易い説明でしたので、ニュアンスとして理解できたと思います。 鋳鉄は、鋳造専用の1つの材質分類と理解すればいいんですね。 機械的性質(引っ張り強さ、硬さ)で同等金属はあれど別物と考えないといけないんですね「。 あと、SS400が再溶解出来ないものであると言うのは始めて知りました。 鍛造についても3Sと言う表記も始めてでした。鍛鋼と鍛造品の区別も 非常に分かり易かったです。 掴みにくかった部分がハッキリして非常にすっきりしました。 本当にありがとうございます。