SUS310SからCO2発生の問題:原因と対策

このQ&Aのポイント
  • SUS310S製ボックス内でのCO2発生に困っています。ボックス内の酸素濃度を100ppmに保持したいのですが、温度が200~600℃の範囲でCO2が発生します。
  • ボックス表面の黒色化から粒界腐食が進行し、クロム炭化物の生成が推測されますが、クロム炭化物は熱的に安定なので、CO2発生のメカニズムがわかりません。
  • 解決策を教えてください。CO2発生を抑制する方法や、ボックス内の酸素濃度を安定させる方法など。
回答を見る
  • 締切済み

SUS310SからCO2発生

外部に加熱装置のあるSUS310S製ボックス内で微量のCO2が発生して、困っています。ボックス内は100ppm程度の酸素濃度に保持したいのですが、何度空焼きしてもCO2発生に消費されて狙いの酸素濃度に保持できません。ボックスの温度は、900℃程度まで温度を上昇させるのですが、200~600℃くらいでCO2が発生します。表面が黒色化しているので、粒界腐食が進行し、クロム炭化物が生成されていることまでは推測しているのですが、クロム炭化物は熱的に安定ということなので、CO2発生のメカニズムがわかりません。教えてください。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数3
  • ありがとう数3

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.3

原因の究明(真理の追求)に、世の中の常識的内容が邪魔をする事が多々あります。 「江崎ダイオード」「島津製作所の田中耕一博士の…」「テフロンの発明」等々 考える内容を消去法で、調査・確認する事も、また大切です。 機械屋なので、考えるプロセスしかアドバイスできません。

noname#230358
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 常識を払拭することはなかなか難しいものです。 このような障壁も技術者の道を歩むものにとって醍醐味なのかもしれません。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

容器内は加熱前に一度真空排気してから 100ppmのO2雰囲気にするのでしょうか? 容器内圧力は大気圧ですか? 大気圧に対しての100ppm酸素濃度ならば 310Sと言えど容器内部に鉄とクロムの 外部酸化層が生成してもおかしくありません。 SUS内のCが脱炭してOとCOなりCO2なりを生成するとしても 外部酸化層があるのならばバリアとなりそうな気がします。 低温でもCO2が発生していることから、 固溶C+O2=CO2 の反応は少々考えづらいように思います。 鋼からの脱炭は200度や300度くらいまでは起こりづらいものです。 ということで私は1さんとは立場が異なります。(ごめんなさい) 炭素源がないのにCO2が発生するのは不可解ですが、 チャンバは焼きだしをどのような温度でされていますか? 焼き出し後黒色皮膜が消えていないでしょうか? ようするに固溶化熱処理と同じようなことをしているのでしょうか? CO2と断定しているのは分析された結果でしょうか? O2が消費されていることからCO2しかないとの判断ですか? 密閉されたチャンバ内で起きていると勝手に仮定すると 毎回光輝焼鈍された状態のチャンバ内で酸素が消費されてしまうのは きわめて明快に説明がつきますがいかがですか?

noname#230358
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。  ボックスは、大気圧であり、ボックスにはその100ppmガスが供給し続けてあり、ボックス内ある別の小さい穴から供給されたガスが自然掃気されている構造をイメージください。 真空排気はしていません。  使用状況として、温度の上げ下げを繰り返しているので、外部酸化層が剥がれ落ちています。そうなると、Cが脱炭して反応している可能性もあるということでしょうか?その酸化皮膜は反応する可能性はありませんか? というのは、不定期に異常に酸素濃度が下がり、CO2が反応するときがあって、酸化皮膜も反応しているのではないか?と思う節があるのです。  黒色皮膜が消えていないので、固溶化処理的なことはできていないとおもっています。1の方に回答したように、CO2は、赤外線式のCO/CO2計で測定して判断しています。1では、COは発生していません。つまり、その計測器では検出していませんという意味で記述いたしましたが、実はCOが微量過ぎて測れないだけなのですかねぇ?

noname#230359
noname#230359
回答No.1

化け学屋でないので、正確性は欠きますが、 『面が黒色化しているので、粒界腐食が進行し、クロム炭化物が生成され…推測している』 なら、 SUS310内成分であるカーボン(C)と100ppmの酸素が、200~600℃の熱で反応して、CO2に なったと推測もできますよね。 100ppmの酸素(O)が、減り、CO2が発生した。 その濃度比較(酸素のモル数と、CO2濃度からOのモル数を割り出す)をすれば判るのかな? 簡単な方法は、知り合いの化け学屋に、前述内容を問い合わせ、証明方法も教授すれば、 信頼性が増します。<後で、結果を教えて下さいな!、小生の後学の為にも…>

noname#230358
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。 おっしゃるとおり、モル数の比較でできると思ったので、CO2濃度も測っていました。およそ100ppmの酸素が90ppm程度になり、CO2が10ppm程度発生してるのが現状です。赤外線式のCO2濃度計で測っているので、数ppmオーダーは誤差レベルと紙一重ですが・・・。CO2が発生してるのは事実であり、そのように思っているのですが、なにぶん金属中の固溶Cが反応しているとは考えにくくて・・・。このあたりは2の方と同様の考えです。ちなみにCOは発生していません。よろしくお願いします。

関連するQ&A

  • CO2濃度と気温の関係

    地球温暖化の主犯はCO2を中心とする温室効果ガスだとするのが主流ですが、現在のCO2濃度である約400ppmと同濃度であった500万年前(プディコ 1980 による)の気温はどのくらいだったのでしょうか。 CO2が主犯だというのであれば、現在と同程度の温度でなければおかしいですよね。 もし異なるのであれば、ほかに大きな要因があったのでしょうか。

  • SUS430の変色について。

       SUS430を真空焼鈍炉を用いて磁気焼鈍を行なったところ、処理後の製品は黒のような青に変色してしまいました。下記に条件・状況を記します。  ・ 熱サイクルは850℃1h保持後、5hかけて冷却。  ・ 真空ポンプはメカニカルブースターで、D.Pは無し。  ・ 高温でN2パーシャルを行なっている。  ・ SK4材は同じ炉で処理しても変色無し。  自分なりに考察をしたところ、下記の3つの可能性があると思います。 1)炉内の酸素残存による酸化。 2)フェライト系ステンレスの粒界腐食。 3)窒化クロム発生による耐食性低下。  上記3つの可能性を上げましたが、2)、3)の原理がいまいち分かりません。なぜ、炭素量の少ないSUS430(0.015%)でも粒界腐食が起こるのでしょうか?また、N2パーシャルでも窒化クロムは発生するのでしょうか。 そしてなぜ、変色が発生してしまったのはなぜでしょうか。  新米ですので、状況説明に不十分な点があるとは思いますが、どなたか 御教授願います。

  • SUS420Fの粒界腐食について

    下記の件につきましてご教授頂けますでしょうか。 小径シャフト(形状3φ×21 材質SUS420F)の真空焼き入れ(加熱1030℃窒素ガス中冷却 焼き入れ硬度HV700程度)を行っています。 焼き入れ後は、荒バレル(一日)→研削→仕上げバレル(一日)→研削ですがその後ピンホールが発見されました。 材料メーカーの調査結果では粒界腐食と言われました。 (以下調査結果) 調査結果 ピンホール部の断面を観察したところ粒界腐食状を呈している。 ピンホール近傍は正常な組織で粒界腐食等の異常は認められない。 メーカー考察 断面観察よりピンホール部は粒界腐食と考える。 粒界腐食の発生原因は焼き入れ時に粒界クロム炭化物析出によりマトリックスのクロムが欠乏して耐食性を損なったことによる。 シャフト焼き入れ時の異物付着やシャフトの重なり等により、その部分の冷却が遅くなり粒界に炭化物を析出させ、この析出度合とその後の環境によって粒界腐食が発生したとの回答でした。 今ひとつ納得できなくご相談させていただきました。 以下に疑問点上げます。 1.粒界腐食の現象としてこのような1mm(径1mm深さ1mm程度)程度のピンホールとして現れるものか。 2.ピンホール近傍は正常な組織で粒界腐食等の異常は認められないのにすぐ近くでは起きるのか。などなど。 何か他に考えられる物、経験などあればご教授下さい。 よろしくお願いいたします。

  • 二酸化炭素が出来ますか?

    炭素原子が全然ない化学物質を 溶融点以下の(溶ける温度は炭化より低い) 温度で酸素ガスを入れながら加熱すれば二酸化炭素が発生出来ますか? 私の考えはCと呼ばれる炭素原子がないので CO2は絶対出来ないと思いますが、 もし溶融点温度より高めて炭化させるような温度でも炭素原子がなければCO2は出来ないと思っていますが、どうですか? 教えてほしいです、

  • 自宅居室内のCO2吸収装置

    なんか簡単に作れませんか? 水槽にアルカリ性の液体いれて、魚飼育用のポンプで空気突っ込むのが一番早いですかね? 水取ゾウさんみたいにおいときゃいいのがあれば楽です。 CO2濃度測ってみると部屋を数時間閉め切っても1000ppm程度上昇するだけなので、それはO2濃度が0.1%下がったことを意味します。つまり酸欠にはならず、CO2による汚染が進んでいるだけです。つまりCO2さえ除去できれば、はるかに長く窓を閉め切っておけるという事になります。もう一つVOCの問題もありますが、あまり新しい家ではないので問題ないでしょう。 最近の高湿の気候に辟易としています。湿度70%を超えるとダニが湧くので湿度をそれ以下に保ちたいです。しかし電力不足もあり、エアコンかけっぱなしもできるだけ控えたいです。せっかく一度除湿した空気を大事にしたいです。 そこで、1時間だけ強冷房をかけて除湿をし、半日閉め切って暮らしています。そうすれば半日くらいなら部屋の湿度を65%以下に保てます。しかしCO2濃度が1500ppmに達するとさすがに換気せざるを得ず、部屋の湿度が75%になるので、もう一度エアコンかけ直しです。これを何とかしたいです。

  • ステンレス鋼の鋭敏化について

    素人な質問でなんですが、オーステナイト系ステンレス鋼の問題点として必ず鋭敏化の話が出てきます。 600度くらいで徐冷した際に粒界近傍のCrが炭化物となり、粒界付近のCr濃度が下がって腐食してしまうとの話ですが、 その理屈でしたらマルテンサイト系やフェライト系でも(たとえ温度は違えど)Cr欠乏層ができる鋭敏化は起こると思うのですが ステンレスや熱処理の本を見てもオーステナイト系の話しか出てきません。 マルテンサイト系やフェライト系では鋭敏化のような現象(Cr炭化物生成→粒界付近のCr欠乏層生成→腐食)は 起こるのでしょうか?

  • 温暖化とCO2

    何やら最近TVで色々騒がれておりますが、 CO2はどの程度怖がれば良いんでしょうか? ・海水面の高さは歴史上常に変動している。  温暖化で氷が溶けたからだと言い切れるか疑問? ・CO2濃度は5億年前に高かったが当時赤道まで凍っていた。  でも大気成分が今と違って比較できない。  (生命もあまり陸上に進出してなかったんでしたっけ?) ・CO2濃度が急上昇した1940~1980年に気温があまり上がってない。 ・CO2の温室効果の実験どおりの事が自然界で起きてるのか? ・地球の気温はここ数千年でも寒くなったり暑くなったり  繰り返し続けている。 ・太陽活動で温度がかなりかわる。 ・雲の量で反射される太陽からの熱量が変わる。  電離層に当たる放射線の量で雲の生成量が変わる。 ・湖が枯れたり川幅が激減している水の消費の影響の話。 結局専門家がお互いに自分の主張の根拠が正しいと言い、 それは間違ってると根底から覆す疑問を提起し、 素人は置いてけぼりで。 結局現実は相当ややこしい事になってはいるんでしょうけれど、 素人としてはCO2に対してどんな認識をするのが妥当なのですか? 中には CO2が増えれば植物は光合成しやすくなり栽培しやすくなるー とか 温暖化するなら北半球の陸地で育つ作物が増えるー とか 温暖化すれば氷河期の突入の引き金になり大惨事にー とか 色々な余計な事まで言われていて何が何やら。 とりあえず、 CO2はどの程度怖がれば良いんでしょうか?

  • 一酸化炭素の発生について

    一酸化炭素による中毒について疑問があります。新聞などの報道では 不完全燃焼だけが原因のように記載されていますが、次の反応でも 発生は可能です。特にLPGなどでは、一端完全燃焼したものが炭化した すすと反応して次のようになっているのではないですか。    CO2+C=2CO 特にLPG,LNGは酸素が十分あれば完全燃焼まではすると思いますが。

  • CO2削減について

    環境問題に興味をもって、これからいろいろと学んでいこうと思っています。 それで、たとえば夏の間に一つの家庭でクーラーの温度設定を28度にしたら、どの程度CO2の削減ができるのか・日本人全員がもし28度設定にしたらどの程度削減具体的な数字を知りたいのですが。。。 あと、1990年のCO2排出量も知りたいです。 よろしくおねがいします。

  • 熱電対のクロメル線の脱クロ―ム現象の詳細説明が欲…

    熱電対のクロメル線の脱クロ―ム現象の詳細説明が欲しい k熱電対の温度異常(正しい温度が出ない)が発生し、メーカーからの説明で素線が部分的に磁化しており組織もおかしい事から部分的に脱クローム現象が発生していると言う事が判りました。脱クローム現象の発生条件で還元性の雰囲気(特にH2)または『保護管内の酸素分圧の低下状態』と言う項目があり、素線メーカーでの熱処理でH2を使用している事からおそらく素線不良だと言う結論には現在なっています。しかしながら気になる点=今回の質問2点なのですが、『酸素分圧の低下状態』とは具体的にどの様な状態なのかご教授戴きたい。もう1点は還元性の雰囲気にH2以外で一酸化炭素(CO)が多い雰囲気と有りました。実際のCO量を測定した事は有りませんが、油煙(焼入れ油)が炉内に入り不完全燃焼してCOが発生している可能性を疑っています。現在、炉内へは窒素ガス(N2)を常時入れて、炉内の酸素濃度は常時測定しており300ppm以下で推移し、炉内温度は850℃で稼働しています。(その雰囲気内にk熱電対はさらされています)この程度の雰囲気で脱クローム現象は発生しますでしょうか。