ﾌﾟﾗｽﾁｯｸ成形品の肉厚差の低減

質問

射出成形にてﾌﾟﾚﾊﾟﾗｰﾄｻｲｽﾞ(76mm×26mm×1mm)の成形品を作製しています。
材質は、非晶性材料のPS,PMMA,PC,COP等を使用しています。
その際、成形品にはゲート側と反ゲート側での肉厚差が発生します。
ｹﾞｰﾄ側の方が、反ｹﾞｰﾄ側より0.05mm程度肉厚が増加します。
成形条件や金型構造によりこの肉厚差を低減する手法はありませんか。
また、この肉厚差の要因は何でしょうか。
初心者ですので、出来る限り簡単な言葉でご回答願います。
よろしくお願い致します。

回答No.1

noname#230359

ご承知のように、射出成形品は材料グレード固有の収縮率に応じて収縮します。成形収縮率(線収縮率)=線膨張係数X温度差（収縮)+分子配向ひずみの緩和収縮ー成形圧力(溶融圧縮)からの弾性回復(膨張)
つまり、ゲート近傍は内圧が高く弾性回復による膨張分が寄与して大きくなっている、一方最終充填箇所は内圧がゼロ近くで弾性回復の膨張がないので小さくなっている。通常の成形でその差は1～2/1000されているから、0.05mm/1mmはまずいですね。ゲートの厚みを2/3mm以上にして、金型温度を高く、保圧時間を長くして、とにかくゲートオフ側にもしっかり内圧がかかるような成形状態にすることです。
成形品の比重は樹脂メーカーのカタログ値を再現できていますか？
比重測定液を調整して浮沈法で成形品の小片の比重を小数点以下２桁まで精確に測定するとよくわかります。