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0.2%耐力って?
- 0.2%耐力とは、引張試験において0.2%のひずみが生じた時の材料の耐力を測定することを指します。
- 耐力測定は検査部隊によって行われ、その結果をもとに材料の品質を評価します。
- 耐力測定が必要な理由や0.2%耐力が必要な理由についても説明します。
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引張り強さの事が分っていらっしゃるようでもしかしたら分りきっていることかもしれませんが念のため確認しておきます 学校で習う応力歪み線図で良く上降伏点とか下降伏点とかが出てきますが実際の引張試験ではああいう概念図程綺麗に降伏点がでませんよね あれは焼鈍された軟鋼の理想形です つまり応力がいくらになるまでは弾性変形範囲にあるかという限界が他の鋼では分りにくいのです そこで永久歪みが0.2%残るまでの応力を近似的弾性限度と見なして測定しているのです 鋼でも種類によってこの弾性限度が引張り強さの何割か?という傾向が違ってきます ボルトの頭に4.6と刻印されているのは引張り強さ400MPaでその6割が弾性限度であるという意味です しかし他のボルトであ8.8やら10.9,12.9といったものも見かけると思います 設計上塑性変形域までボルトを使うことはないので弾性変形域を知ることも必要になります
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SRさんの答えで合っていますが、初心者の方には解り難い点もあるかと思いますので補足しておきます。 ?耐力や降伏応力が必要な理由 その物体が壊れるかどうかを基準に設計する場合は引張強さで考えればよいのですが、実際には眼に見えて変形するようでは困るような部品が多いですよね。この場合には、力が加えられても元の形状へ戻る限界の応力(弾性限界応力)を基準に設計することになります。この基準として用いられている値が耐力あるいは降伏応力です。 ※正確にいえば耐力あるいは降伏応力まで加工すると少しは塑性変形するのですが、微小で無視できるとして扱われています。 ?耐力と降伏応力の違いについて SRさんの回答のとおりで、降伏点現象を示す材料であれば、簡単に降伏応力(降伏点現象を示す応力値)を決めることができるのですが、実際には降伏点現象を示さずだらだらと変形します。そこで、これらの材料の降伏応力の代用として耐力を定義しています。なお、耐力の定義は世界共通ではないため、わざわざ0.2%耐力という風に、どのような値でその耐力を決めたかを併記しているのです。(日本国内では耐力といえば、0.2%が通常ですが...)
お礼
お世話様です。 お礼のお返事遅くなりすみません。 非常にわかりやすく改めて勉強になりました。