電解メッキと無電解メッキの長所と短所

このQ&Aのポイント
  • 電解メッキと無電解メッキは金属表面を保護・装飾するための方法です。電解メッキは電気化学的なプロセスで金属を被覆し、耐食性や硬度を向上させます。一方、無電解メッキは電気化学的なプロセスを使わずに金属を被覆する方法で、短時間で施工できる利点があります。
  • 電解メッキの長所は、被覆層が均一で密着しており、耐食性や腐食防止効果が高いことです。また、被覆の厚みや硬度を調整することができ、さまざまな用途に対応できます。一方、電解メッキの短所は、プロセスが複雑でコストがかかること、環境負荷や廃液処理が課題となることです。
  • 無電解メッキの長所は、施工が短時間で行えることや、被覆層の厚さを均一に制御できることです。また、プロセスが簡単でコストが比較的低く抑えられる利点もあります。一方、無電解メッキの短所は、被覆層の密着性や耐食性が電解メッキに比べて劣ることや、耐腐食性が低いことが挙げられます。
回答を見る
  • 締切済み

電解メッキと無電解メッキ

まじめまして、まったくの素人質問で申し訳ないのですが、「電解メッキ」と「無電解メッキ」の長所と短所をそれぞれ教えてください。

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.2

まず、「チップLED」とは、チップコンデンサとかチップ抵抗のようなリード線のついていないLEDのことですね。それだと、まずめっきの手法がバレルめっきになります。まあ、リード線があっても、こうした小物の場合はバレルめっきになりますが。 電気めっきの問題として、 ・製品の端子部分の電気伝導性  一般の金属に匹敵するような電気伝導性がない場合には、まず下地めっきとして無電解めっきが必要になります。 ・膜厚のばらつき  バレルめっきと電気めっきの組み合わせにより、個々の製品での膜厚のばらつきが非常に大きくなります。 ・メディアが必要  電気接点として金属製の球(形状はいろいろですが)が必要になります。めっき後にこのメディア選別の作業が、けっこう手間がかかります。またメディアに析出した金の回収も重要でしょう。 無電解めっきの問題として、 ・密着性  最終的にはんだの溶融温度にさらされるわけですから、それ相応の密着力が必要です。特に金の無電解めっきの場合、置換反応による析出もかなりあるので、一般に密着力が低くなります。 ・端子部分の材質  無電解めっきに適した材質でない場合には、触媒性を付与する必要があります。この場合、特定の領域だけに施す手法を考慮しなければなりません。 ・コスト  めっき液が使い捨てであるため、必然的に高コストになります。 めっき加工側から言わせてもらうと、密着性をクリアした上で無電解めっきになるでしょう。ただ、コスト面では金の回収や排水処理を含めて考えると即答できません。 0.3μmにならない理由は、作業ミスとかは除外して、電気めっきでのばらつきか、無電解めっきの上限(前述の置換析出が原因で素材が被覆されてしまうと析出反応が停止する)が考えられます。

noname#230358
質問者

お礼

ぶしつけな質問にもかかわらず、こんなに詳しいご返答くださいまして、ありがとうございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

まず、無電解めっきの特徴として、 形状に関わらず、均一な厚さの膜になる。 プラスチックなど不導体へもめっきが可能である。 還元剤成分由来の元素が取り込まれることで、電気めっきでは得られない物性を持つ(こともある)。それが良いか悪いかは別として。 薬品で補充するので一般に使い捨てである。 電気めっきでは、 一般にめっき速度が速い。 形状によって電流分布が異なり、厚さが変化する。 めっき液はほとんど更新しない。 条件変更で、物性を変えることができる。 電解と無電解を厳密に対比するならこんなところでしょうか。 ニッケルとか、銅とかに限って対比するともっとでてくるでしょうが。

noname#230358
質問者

補足

早速のご返答ありがとうございます。 例えば、「チップLED」をAu0.3μmの膜厚にしたいときは、 「電解めっき」「無電解めっき」それぞれどういう利点と 問題点があるのですか?(お薦めはどちらですか?) また、Au膜厚0.3μmにならなかった時はどのような理由が考えられるの でしょうか? お時間ありましたら教えてください。お願いします。

関連するQ&A

  • 電解メッキと無電解メッキ

    電気メッキと無電解メッキということを聞きましたがよくわかりません。それぞれの長所と短所を教えてください。

  • 無電解メッキについて

    素人質問で申し訳ないんですが、無電解のメッキ方法について質問させてください! 働いている会社で無電解の複合メッキ(SIC)をやっているんですが、その複合メッキをつける前に 下地として無電解メッキを付けるのはなんでなんでしょう? そのまま直に複合メッキだと何か不都合があるのでしょうか。 よろしくお願いします!

  • 無電解ニッケルメッキ

    メッキの素人です よく図面で表面処理にKNと書かれていますが これは「カニゼン」の略という話を聞いていたのですが 「化学ニッケル」の略という話も耳にしました 少し調べてみたところ、どちらも無電解ニッケルメッキの別称で同じものという話もあったのですが、 カニゼンメッキと化学ニッケルメッキは違うものなのでしょうか? それとも、これらは両方とも結局無電解ニッケルメッキで同じものなのでしょうか? もしそれぞれ違うものであるのなら、どのような違いがあるのかも教えていただけると幸いです 基本的過ぎる質問で申し訳ありませんが よろしくお願いいたします

  • クロムめっき液の隔膜電解装置について

    当社はクロムめっき加工をしています。 めっき作業を続けると鉄分等の不純物が蓄積されるので、 隔膜電解装置の導入を考えています。 しかし、果たしてどれほどの効果があるのかわかりません。 現在、そのような装置を使ったことがある方に長所や短所等を 伺いたいです。また、隔膜法以外にもよい方法や管理法などあれば 教えて欲しいです。よろしくお願いします。

  • 電解ニッケルメッキと無電解ニッケルメッキの価格に…

    電解ニッケルメッキと無電解ニッケルメッキの価格について 初めて投稿します。 電解ニッケルと無電解ニッケルとの価格差について調べているのですが、 例えば、50mm角のアルミに電解ニッケルメッキをした価格と無電解ニッケルメッキをした時の価格はどれくらいなのでしょうか? 教えて下さい。 宜しくお願い致します。

  • 無電解Niメッキと電解Niメッキについて

    無電解Niメッキと電解Niメッキの違いを 教えてください。 腐食性等わかるHPを ご存知であればご教授願います。 耐防錆を考えた時にどちらのメッキが優れているのでしょうか?

  • 電解メッキ(硫酸銅を使った銅メッキ)に付いて

    電解メッキでは電解液に電流を流しますが、このときにジュール熱の発生があると思いますが、硫酸銅を用いた銅の電解メッキでメッキ槽内の発熱はどれくらいの量になるのでしょうか? 電解液の濃度や電極の形状などで異なるものでしょうか? 大まかなものでかまいませんので、投入電力の何パーセント程度が熱として消費されるのかがわかればと思っています。 また、参考になるサイトなどありましたらよろしくお願いします。 当方メッキに関してはまったくの素人ですので、その点を考慮願えれば幸いです。

  • 無電解銀めっき

    現在、無電解銀めっきを研究中なのですが、仕上がっためっき皮膜に光沢が無くて困っています。 めっき皮膜に光沢を与える方法(添加剤等)どなたか教えて下さい。宜しくお願い致します。

  • 無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキ

    無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキの違い(メッキ工程、2つの特性、膜厚等) について教えてください。 ピアノ線(SWP-B)又はSUS304(ステンレス)を使った微細バネにニッケルメッキを 施したいのですが、図面上の膜厚は3±1μ指定となっております。 どちらのメッキが適正なのでしょうか?

  • 無電解ニッケルメッキの厚さについて

    初心者的な質問で恐縮ですが教えてください。 無電解ニッケルメッキは対象物に均一にメッキできるとのことですが、 ?10μmに指定した時にメッキ厚さのばらつきというのはどれぐらいになるのでしょうか?(素材はSTKMのパイプです。) ?無電解ニッケルメッキの厚付けの限界というのはどの程度になるのでしょうか? ?また厚付けの際の注意するべき点はどのようなことがありますか? 以上の内容についてよろしくお願いします。