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身の回りの色の原因

greenhouseの回答

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回答No.3

 ご質問の趣旨は、後ろの【色素が発色する原理】に関することだと思いますが、説明の都合上このような順番で記しました。必要なければ途中はとばしてお読み下さい。--a_a 【身の回りの色の原因】  光があたらなければ、色はありえません。したがって、色の原因は光であるといえます。そして、色の違いは光の波長の違いです。※  可視光線の波長は約0.4μm~0.8μmで、青く見える波長は約0.45μm、緑は約0.55μm、赤は約0.6~μmです。 ※光は粒子性も持ち合わせていますが、色について考える場合は光=波と考えてかまいません。 【1.なぜ木の葉などは緑に見えるのか】  木の葉に含まれるクロロフォルムという色素の色です 【2.なぜ人の肌は肌色なのか】  主に、肌に含まれるメラニン色素と、血液に含まれるヘモグロビンという色素の色です。 【色素が発色する原理】  クロロフォルム、メラニン、ヘモグロビンなどの色素(化合物)が発色するのは、その色素が特定の光を吸収することにより、他の波長の光が散乱・反射して目に映ることによります。  化合物が光を吸収するのは、化合物の中の電子が特定の波長の電波(=特定の色の光)と作用してそのエネルギーを吸収してしまうからです。結合の種類によって電子のふるまいも違ってきますので、ある化合物がどの色の光を吸収するかは、その結合の種類によります。  例えば、可視および紫外部における有機化合物の光の吸収は、その不飽和結合によって起こります。  二重結合をもつ化合物の場合、紫外線を吸収して電子転移が起こり、紫外部に特定の吸収スペクトルを示します。共益の二重結合が多いほど励起されやすくなり、より弱いエネルギーすなわち長波長の光を吸収、すなわち着色して見えることになります。励起状態と基底状態とのエネルギー差は、吸収される光エネルギーhνすなわち、 E2-E1=hν という式で表わされる関係にあるので、分子のエネルギー準位に依存した特定の振動数の光が吸収されることになります。 【色の見える原因を詳しく説明しているURL】  光と色の不思議(日本物理学会東北支部)  http://www.laser.phys.tohoku.ac.jp/~yoshi/hikari1.html  植物色素のpHによる変化(東京薬科大学)  http://www.educ.ls.toyaku.ac.jp/~s977023/sikiso.html  

参考URL:
http://www.educ.ls.toyaku.ac.jp/~s977023/sikiso.html
komasa
質問者

お礼

すばらしい!! こういう返答を待っていたのです。 常日頃なぜ色の三原色と光の三原色の違いについて疑問 をもっていたのですが、これでよくわかりました。 ありがとうございました。

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