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黄鉞銀鎗(こうえつぎんそう)

吉川三国志に、曹操が呉に攻め入る旗艦の舷側に弩千張と黄鉞銀鎗をたてならべたという記述があります。 黄鉞銀鎗とはどんな武器ですか?

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回答No.1

黄鉞(こうえつ)+銀鎗(ぎんそう)で2つの武器です。 鉞(えつ)は、大型の斧(おの)を特にそう呼びます。 天子が将軍に対して討伐を命ずる際に、「公式な命令の下での討伐なのだよ」というお墨付きを与えるために授けるもので、武器というよりは、むしろシンボル的な意味合いが強いものです。 その上で、天子(ここでは曹操をいいます)が自分自身から討伐におもむくときには、その鉞(えつ)を黄金で飾りたてました。これを黄鉞(こうえつ)といいます。 五行思想では、黄色はこの世界の中央を示す色でもあり、同時に、中央たる支配者である天子を示す色でもあるので、曹操自身の強い意志が黄鉞(こうえつ)から伝わってきますね。 一方、銀鎗(ぎんそう)は、文字がそのまま示すように、銀色に光る槍(やり)です。 こちらは実際に用いられる要素が強い武器そのもので、黄鉞(こうえつ)とともに示されることによって、天子による武力制圧の意味がより強まります。 趙雲が用いた「亮銀槍」が有名です。  

noname#257638
質問者

お礼

よくわかりました。 ありがとうございました。

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