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ベートーヴェンの交響曲田園とピアノソナタ田園

交響曲6番とピアノソナタ15番が同じ田園ですが違いがありますか

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回答No.1

交響曲第6番「田園」(1807~8年作曲)とピアノ・ソナタ第15番「田園」(1801年作曲)は、全く無関係の別の曲です。 交響曲第6番の方は、ベートーヴェン自身が「田園」と名付け、各楽章にも題名をつけました。第1楽章「田舎に着いて、晴れ晴れとした気分がよみがえる」、第2楽章「小川のほとりの情景」、第3楽章「農民たちの楽しい集い」、第4楽章「雷雨・嵐」、第5楽章「牧人の歌―嵐のあとの喜ばしい感謝に満ちた気分」となっており、かなり具体的に自然描写をした作品です。 これに対し、ピアノ・ソナタ第15番の方は、ベートーヴェン自身は題名をつけていません。ベートーヴェンの死後、1838年にドイツの出版社クランツがこの曲の楽譜を出版したとき、「Sonata pastorale(田園ソナタ)」と名付けました。当時、田園的情緒を表現する曲が流行しており、「田園」という題をつけると売れると考えたからです。各楽章にも題名はなく、自然描写を直接目的とした作品ではありませんが、曲全体が穏やか、かつ牧歌風で、「田園」と名付けてもおかしくなかったので、出版社が商策として利用し、それが通称となって今日でも使用されています。特に日本の聴衆はこういう「ニックネーム」に弱いので、たとえ作曲者自身による題名でなくても踏襲される傾向がありますが、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパのコンサートのプログラムなどでは、作曲者自身による命名しか記載しないことが多いです。交響曲第5番の「運命」や、第9番の「合唱付き」などの副題もベートーヴェン自身による命名ではないため、通常、コンサートのプログラムには記されません。日本では、必ずと言っていいほど記載されます。

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質問者

お礼

早速のご回答いただきありがとうございます ソナタ15番の第2楽章が大変好きで、1時間リピートしてもまだ感激してます 交響曲田園を聞いても全く違うので質問しました、交響曲の別バージョンとか、何か 関係があるのかと疑問を持ってました、 詳しいご説明にありがたく勉強させていただきました

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