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C#のFontクラスのGdiCharSetプロパティについて
- C#のFontクラスのGdiCharSetプロパティは、文字セットを指定するためのプロパティです。
- このプロパティは、特定の文字セットを指定することで、フォントの表示や処理を制御することができます。
- しかし、msdnに記載されている値を変更しても、変化が見受けられないことがあります。
- okwaveid_1
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まず，結論としては，「何にも使われていない」です。 以下，技術資料として。 元はWin32のGDIでHFONTハンドルを作成するときに利用するLOGFONT構造体 https://msdn.microsoft.com/en-us/library/dd145037(v=vs.85).aspx のlfCharsetメンバに指定する値で (CreateFontの場合は該当する引数)，「どの文字集合のフォントを使うか」を決める物です。 lfCharsetは，フォントの選択において，一番重要な値とされています。 https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms969909.aspx 上記の文書はWindows 3.1の時代のものですが，GDIの動作としては現在も変化していないと思います。 例えば「日本語を表示したい」場合にはSHIFTJIS_CHARSETを指定することになります。 そして，lfFaceNameで使いたいフォントを指定するわけですが，この場合にそのフォントが指定された文字集合をサポートしていない場合， 別のフォントが利用されます (e.g. lfFontFaceにSymbolを指定しても，SHIFTJIS_CHARSETを持っていないので別のフォントが使われる)。 これは，「その文字を表示する」ことを最優先にするための処理になります。 ただ，lfCharsetとして通常はDEFAULT_CHARSETが使われ，この場合は実質的にこの項目は無視されます。 さて，ここまではWindows GDIでの話ですが，.NETのSystem.Drawing.Fontにおいて，この値は単純に保存されるだけの値になります。 Fontのコンストラクタには引数にByteをとるものがあり，上記のような目的で使えそうに思えますが， 実際に動作を調べるとそのようなことは起こらず，MSが提供しているソースコードを見ると，gdiCharSetメンバの値は単に保持されるだけのようです。 http://referencesource.microsoft.com/#System.Drawing/commonui/System/Drawing/Advanced/Font.cs,4c2776f1dce62161 つまり，.NET Frameworkにおいて，このGdiCharSetプロパティは意味をなしていません。 これは利用しているGDI+関数の制限による物で， https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms533978(v=vs.85).aspx から https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms536207(v=vs.85).aspx をたどると，gdiCharSetを渡す余地がありません。 GdipCreateFontではなく，GdipCreateFontFromLogfontWを使っていれば，LOGFONTを経由して渡すことは出来ていたのですが，今更変更されることもないと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなり、申し訳ございません。 （きちんと理解してからと思っていたら時間ばかりが過ぎてしまい…） リンクのソースを見て、GdiCharsetがメンバに保持されているだけなのが分かりました。 また、NativeFont生成にGdipCreateFontを利用していて、それにはGdiCharsetの渡す余地がないことが分かりました。 （現状は、ToLogFontのためだけにいる感じなんですね。残念ながら私ではLOGFONT構造体を作りたいケースが思いつきませんが） 「.NET内部では何も使われていない」ということがわかり、大変助かりました。 （PropertyGridにFontを表示するとGdiCharsetも表示され、これ必要なの？と問われた時に答えられませんでしたので、これで答えられます。） ありがとうございました！