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リニアモーター駆動の地下鉄路線の軌間について
1990年代から全国の地下鉄で採用されつつあるリニアモーター駆動の地下鉄路線。都営地下鉄大江戸線、横浜市営地下鉄グリーンライン、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線と今里筋線、神戸市営地下鉄海岸線、福岡市地下鉄七隈線、そして建設中の仙台市地下鉄東西線がそれですが、よくよく見るといずれの路線も軌間が1435mmになっています。 リニアモーター駆動の地下鉄は、なぜ日本で一般的な1067mm軌間ではなく、標準軌の1435mmを採用しているのでしょうか?また、1067mm軌間でリニアモーター駆動の地下鉄は実現できるのでしょうか?
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こんばんは、首都圏の私鉄で電車運転士をしております。 レールとレールの間に敷いているのはリアクションプレート。 アレはただの銅板です。誘導電動機ですし、リアクションプレートは磁石ではありません。 モーターをコアとシェルとに分け、 ○コア⇒車両 ○シェル⇒リアクションプレート ・・・に分担させている仕組みです。 1067mmでも不可能という事は無いと思いますが、実例はありません。 ○基本的にメーカの規格そのままで使っている(規格がバラバラだと高価になってしまう)。 ○他路線との乗り入れは想定していないので、敢えて軌間に拘る理由も無い。 ○軌間が広い方が電動機の搭載スペースに余裕が持てる(軌間に拘る理由が無いのに、敢えて搭載スペースを狭める理由が無い) ・・・これが理由になります。
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- kuma-gorou
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逆に狭軌の1067mmでなければいけない理由は? 何方でも良ければ、リニア地下鉄特有の急曲線・急勾配に対しても、より安定走行が可能な標準軌が理に適っています。 標準軌で不利となる理由を敢えて挙げれば、曲線での左右車輪の回転差。 これは、通常の鉄道が粘着推進の為、左右の車輪が一軸固定であるのに対し、リニアでは、その必要がないので、車輪は車軸に固定されていません。 ちなみに、レール間に設けられるリアクションプレートは、幅が30cm以下ですから、狭軌だと設置出来ない理由の根拠にはなりません。
お礼
リニアモーター駆動の地下鉄は軌間1067mmでも実現できるけど、急なカーブや勾配などを考慮したら軌間1435mmのほうが安定走行が有利でその軌間が各地で採用されたわけですね。
- sailor
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実際問題として1067mmでも問題なく運用は可能でしょう。ただし運送能力の面から考えると1435mmのほうが有利であるという話でしょう。地価であるゆえに土地買収の問題も少ないでしょうし、急な曲線路が多くなりがちな地下鉄路線では車両の幅を大きく取ることは輸送力の強化には有効でしょう。 国鉄時代からの標準である1067mmですが、首都圏で最近作られた路線では1435mmの路線が多く見られるように必ずしもデファクトスタンダードでは無いかと思われます。
- 春原 なの(@ymda)
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こんにちわ。 レールとレールの間には、磁石があります。 そのために、リニアモーターとして動作するわけですが、 これの幅が狭くなると、リニアモーターとしての駆動面積が減ってしまいます。 磁石の部分が広ければ広い分だけ、駆動能力も高まるわけですので 標準軌を用いているのが現実ではないかと感じています。 以下、おまけ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E4%BA%A4%E9%80%9A%E5%B1%80E5000%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A
お礼
リニアモーターと言っても、磁気で浮いて走るリニアモーターカーの事とは違うのですね。 軌間1067mmでも可能だけど、規格のコスト面や電動機スペースなどの問題がある。これがリニアモーター駆動の地下鉄路線の軌間が全て1435mmになっている訳なのですね。 回答ありがとうございました。