宝塚歌劇を初めて御覧になる方にお奨めの公演と云うのがありますが、そうそう都合よくその演目が上演されていると云う訳にも参りません。
従って、今上演されているものの中からまあ初心者が見ても判らない事はないだろうと云うものを択ぶとなると「ベルサイユのばら」は悪くないと思います。
但し、これは一本立てと云って、お芝居だけで第1部、第2部となるものです。宝塚大劇場や東京宝塚劇場の公演の標準的なパターンはお芝居が1時間半位、休憩が30分、ショウーが一時間位と云うパターンです。ショーの終りに有名の大階段(「おおかいだん」26段が下りてきて、出演者(生徒さんと呼ぶ)がテーマ曲を歌い乍順に階段を下りてきて最後にトップさんが羽根を背中につけて下りてくると云うのが定番となっています。(ここをパレードと呼ぶ)
一本立ての場合は、第2部の終りの方に簡単なショーが付きパレードが行われます。
お芝居の内容ですが、原作漫画が三六判(新書判)で12冊(正編が集英社から10冊、外伝2冊が実業の日本社から2冊)と云う量なのと、お芝居のまとまりをよくするため可也刈り込みや逆に原作にない場面を補ったりしています。従って、細かい処で原作と違っている処は少なくありません。また上演する度にご本(脚本をいう)に手が入っていますので、以前の公演と細かい処で違っている処があります。又、時代考証は公演によっては多少問題がある公演もありました。(「ラ・マルセーユ」をバスティーユの襲撃が起こる前に歌う場面はアナクロニズム)
とは云え劇場にお見えになっている多くの方は原作漫画をお読みになってお見えになっていますから原作(正編でけでも)をお読みになるのは良いかと思います。
(現在本は、正編が集英社文庫で5冊、外伝が中公文庫で2冊、なお両社で掲載挿話が一部重複している)
なお、オスカル編は今迄の公演ではマリー・アントワネットが登場しない編ですが、今度の公演でもそうなるかは判りません。
あと公演日程の都合もありますが、東京で御覧になるのであれば、「ルサンク」という雑誌に「ベルサイユのばら--オスカル編」の特集号が発売されると思いますので、予めご購入になり「予習」されるのも良いかと思います。(大劇場の公演の脚本がのっている事が多いですから)残念ながら、宝塚大劇場(「ムラ」と呼ぶ)で御覧になるのですと発売が間に合わないと思います。(この雑誌は以前は特定の販売店しか置いてありませんでしたが、最近は大きな書店でも扱うようになりました)
序でに、最初に書いたお奨め演目ですが、「ミーアンド・マイガール」(一本立て)と「ガイズ・アンド・ドール」(これも一本立て)です。何れも外国作品ですが、殆ど予備知識なく楽しめます。
他の方が良くお勧めになる「エリザベート」は第一次世界大戦前夜の墺太利の歴史を全然知らないと少しきついです。(高校の副読本程度の知識で良いと思います)これも一本立てです。
その他、月組の「宝塚をどり」は和事(わごと)と云って日本舞踊をオーケストラで舞踊します。「明日への指針」がお芝居です。(初めての人には向かないかも知れません)
なお、東京宝塚劇場ではとか切符の買い方とか云う事もあるのですが、字数の関係もあるので省略します。
以上、ご参考になれば幸甚です。
お礼
ものすごく勉強になりました、ありがとうございます 序でに に乗らせてもらい ミーアンドマイガールに行きたいと思います 買い方わかりませんのでヤフオクですが♪