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道徳の副読本は教科書ではない理由
週1度道徳の時間用にいわゆる「副読本」というのがありますが,これは他の資料集やワークのような副教材と同じようにお金を払って買っています。 もしこれが教科書なら無償配布ということになるわけですが,道徳の本が教科書とは位置付けられていない理由は 何かあるのでしょうか?週一度あるので他の教科に準ずると思うのですが,教科書とはあくまで「教科用図書」で教授用の道徳や学級活動の本は対象外なのでしょうか? ご存知の方回答お願いします。
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ちょっと出遅れてしまいましたね。 「すぐに」との事でしたのに・・・。 端的に言いますと、道徳は「教科」ではないんです。 これは道徳を軽視している傾向にあるとか、 そういう事では決してないんですよ。 学校教育法施行規則第24条、小学校の教育課程の中で 教育の課程とは、国語や算数などの一般的ないわゆる 教科教育と、特別活動、総合的な学習の時間と、 ご質問の道徳教育の4本柱から成り立つとされています。 (小学校の教育課程は広く基礎を成しています。中、高校 他でも同様に教育の課程を定めています。) そして、道徳教育は、生徒指導と共に、全て教育活動を 通して行われるもの。とされていて、教科として 扱われ、教授されるいわゆる教科教育とはその性格が 全く違うんですね。 なんとなくヘリクツのように思われるかもしれませんが、 つまりご想像の通りです。 国が均等な教育機会の提供を目的として教科教育の為の 主要な教材として、用意するものが教科書です。 教科教育ではない「道徳」は教科書教材を限定して いないんです。言いかえれば、道徳について「教科書検定」 なるものはありませんし、道徳教育については、その 教材選定はその教科に携わる人間の裁量に関わってきます。 なので、国ではこれを助成する責務を負っていないと いえるんです。 なんとなく納得・・・でも、なんとなく え? ヘリクツ?? って感じですね。(笑)
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「よい資料はないものでしょうか?」に回答させてもらいます。私の学校では昨年に道徳の研究大会を開催しましたが、やはり一番苦労したのが「資料集め」でした。本校の授業者が使った資料は○大平光代さんの著書「だからあなたも生きぬいて(抜粋)」○ボランティア活動団体作成VTR○ロサンゼルスオリンピックVTR○車椅子の少年(読み物資料)○詩(合唱曲)・・・などです。ただし、これらの資料だけを使うのではなく、新聞記事、生徒のアンケート結果、生徒の活動VTR、車椅子(実物)など、さまざまな補助資料や補助教材を使いながら授業づくりを行いました。日常の授業では、なかなかこのような資料集めはできませんが、導入や終末でちょっとした補助資料や補助教材をつかうと、副読本の資料をよりいっそう効果的に活用することができると思います。いずれにしても、従来の道徳授業の主流であった、読み物資料中心の国語的な授業や「価値の一般化」にこだわった形式ばった授業では道徳の時間のマンネリ化は打破することはできないように感じます。道徳の時間である以上「価値の主体的な自覚」は欠くことはできませんが、さまざまな体験活動と関連づけた授業(総合単元的道徳学習またはクロスカリキュラム)、VTRなどの視聴覚教材、担任以外のゲストティーチャーなど、もっと積極的に道徳の授業の工夫や改善が必要であるのではないかと考えます。・・・とはいっても、やはりベースになるのはやはり、「担任と生徒の信頼関係」と担任の「やる気」ですね。お互いがんばりましょう!
お礼
年間35時間をしっかりやることですね。それに耐えうるよう題材などにも工夫をしていかなくてはなりませんね! ありがとうございました。
教科書とは、あくまでも教育課程上に位置づけられている「教科」を教えるためにつくられたものです。教科の授業では、教師は必ずこの教科書を使用する義務があります。そのため、教科書検定や憲法の教育を受ける権利を保障するための「教科書無償制度」が設けられているのです。その点、道徳の副読本や学級活動の本などは、使用する義務はありませんし、逆に資料にこだわらずに教師の創意工夫を生かした授業づくりが期待されているのではないでしょうか。特に道徳の時間では、副読本(読み物資料)によるマンネリ化した授業が問題になっており、体験活動を生かした資料づくりやVTR、ゲストテーチャー・・・などの「生徒の心に響く道徳の授業づくり」が今日的課題となっています。
お礼
回答ありがとうございます! 使用する義務があるという点で異なるのですね。 ちなみに社会科の地図帳も「検定教科書」とかいてますが これも使用義務があるのでしょうね。 道徳は日々苦戦しています。いい資料がないものでしょうか…
お礼
お礼がずいぶんと遅くなってしまいました。分かりやすく解説していただいてありがとうございました。