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日本における『魔法』や『魔法使い』は・・・
日本で文化における『魔法』や『魔法使い』といったものはないのでしょうか? ヨーロッパだと、ハリーポッターシリーズ等の児童書や映画でも 魔法や魔法使いが一つのファンタジーのジャンルとして確立し、 今でも人気があるような気がします。 一方日本ではそういうファンタジーが少なく感じます。 日本でも、陰陽師や凄い力を持ったお坊さんは昔話等で出てきますが、 ヨーロッパにおける魔法文化に比べると、そこまでメジャーなジャンルという感じでもないですし・・・ この違いは何でしょうか?
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日本における魔法使いといえば、確かに神主、僧侶、陰陽師の類だと思います。 彼らは職業人として公(おおやけ)に認められています。 また、宗教側(神道、仏教)といってもいいでしょう。 しかしヨーロッパにおける魔法使い、魔女、呪術師の類は 宗教側(キリスト教)で迫害されるわけですから、 宗教と敵対する位置づけです。だから公の存在ではない。 錬金術師はえせ科学者と位置づけられていますので、これまた公ではない。 日本でも呪術師的な人たちはいたでしょうが、公ではないでしょう。 公の部分にはファンタジーは存在しがたいのでしょう。 そこには職業・現実があるだけで、 ロマンやファンタジーはなかなか入り込めないのです。 では、日本の『魔法文化』的なものはどこへいってしまったかというと……、 そうです。八百万に花開いた『妖怪』が一手に引き受けてしまったのです。 だから、魔法を使う人間は日本ではメジャーにならなかったのです。 魔法を使うのは人間以外のもの、つまり妖怪の専売特許になってしまったのです。 妖怪は個々に存在してしまうので、文化や社会を形成する必要がない。 集団化する妖怪は少ないです。だから文化を創らない。 以上のような考えはいかがでしょう。
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- hekiyu
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これは宗教色の違いによるものだと思います。 魔法なんてのは、宗教の一分野みたいなものです。 キリスト教のように、宗教であることが色濃い ものの影響下では、魔法のようなジャンルが 多くなるのではないですか。 イスラムでもそうですね。 アラビアンナイトなどは有名です。 そこへ行くと、日本は宗教の色彩が弱いです。 自分は、宗教などない、という人がほとんど でしょう。 仏教といっても、葬式ぐらいだし、神道は結婚式 ぐらいですか。 最近はキリスト教による結婚式も多くなって いるようですが。 こういう国では、魔法のようなものが大きな地位を 占めるということは無いのではないでしょうか。 尚、安倍晴明は、国家公務員でした。 国家公務員として呪術をやっていました。
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ご回答ありがとうございいます。 宗教色抜きのファンタジーな世界観に憧れたりもしましたが、 魔法とキリスト教(宗教)って切り離せないんですね。 日本は宗教が何でもありになってしまっただけに、濃度が薄いのかもしれませんね。 あと、日本だと魔法使い的な地位の人が公になっているというのもヨーロッパの魔法使いとは違うというのも面白いですね。
- dankai-mae-M
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ちょっと違った観点から考えてみました。 魔法とはアラジンの魔法のランプの精のように非現実を現実化 する力でしょう。 それは、キリスト教の経典にも書かれていて、いろんな奇跡が 起こったとされています。 魔法使いが悪玉の部類とすれば神は善玉の使いとして奇跡を 起こす使い手でしょう。 つまり、魔法使いは神の正当性を強調するために存在するかと も言えます。 日本には西欧のような神(唯一絶対の存在者)はおらず、神は 日本人の祖先となっていて、八百万の神と言われるほど無数に 存在します。 従って、魔法使いを登場させる必要がなかったのかも知れませ んね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 先の回答を見ても、魔法ってやはり善ではなく悪の側なんですね。キリスト教(絶対神)あっての魔法・魔法使い・・・なんですね。 No2の方の回答にもあったように、日本の魔法的なものは人間よりも妖怪や更には八百万の神々が担っていた面もあるのですね。
- SPROCKETER
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西洋の歴史を勉強して置いた方が良いのではないかと思います。 西洋で魔法使いが登場するファンタジーが多いと言われますが、魔法は中国で始まった文化です。中国には西遊記や千夜一夜物語(中国のお話です。)のように魔法使いが登場するファンタジーが数多くあり、西洋も大きな影響を受けていたようです。 ヨーロッパは中世から近代に移行する過程で魔女狩りをやった歴史があります。魔法使いや魔女を皆殺しにし、絶滅させて近代に移っているわけです。 それに対して、日本は中世から近代に移行する過程で魔女狩りをやっていません。神通力や法力を使う人達を皆殺しにするような殺戮行為をおこなわずに終わっています。 西洋で魔法ファンタジーもののお話が多いのは、魔法を御伽噺と考えさせて、信じさせない為にあると言っても良いものです。それに対して、日本の場合は、神通力や法力などが実在するかどうかは別として、政治に影響する事はありませんでした。無理に否定する必要は無かったのです。 それが、戦後になって、米国文化の浸透と共に、ヨーロッパの魔法文化が流行し始め、くだらない御伽噺という認識が広がっています。神通力や法力なども同じ扱いに考えている人も多くなっていますが、必ずしも全面否定出来るほど科学的根拠がある証拠が見つかったとは言えない現象もあって、物理現象を魔法と勘違いしているものもあるようです。 たとえば、予言は魔法と同類ですが、予言と聞くと信じ込んでしまう人が多くいます。名称を変えただけで魔法と区別出来ない人が多くいるわけです。 映画やアニメの話は演出効果だけの根拠が無い御伽噺に過ぎませんが、現実に起こっている説明が難しい奇妙な現象もあります。近代になる段階で政治的に解釈が難しい現象を全て隠したのが実態かもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 魔法が中国発祥というのは初めて知りました。 言われてみれば、確かに西遊記とかは結構魔法とか妖術とかたくさん出てきますね。 >>西洋で魔法ファンタジーもののお話が多いのは、魔法を御伽噺と考えさせて、信じさせない為にあると言っても良いものです。 魔法って政治的弾圧があったという暗いイメージの反面、 煌びやかでダイナミックなイメージもあるので ヨーロッパでもある程度受け入れられていたのかなと思っていたのですが、逆なんですね。意外でした。
お礼
ご回答ありがとうございます。 先の方の回答にもありましたが、やはりキリスト教側からの迫害や弾圧といったことが絡んできているのですね。 魔法や魔法使いの歴史って思った以上に、暗くて根深いものなんですね・・・どうしてもファンタジックなイメージが先行してしまうので。 日本では魔法使い的なのは人間よりも妖怪のほうなんですね。 そういえば、小さい頃見ていた日本昔話でも人間側より派手な妖術とか使っていた気がしますね(笑)