• 締切済み

導関数の可積分性

fをC^2級の函数とします。つまり二階導関数まで存在してそれは連続。 さらにfとf"はともに可積分(ルベーグ可積分)とします。 このときf'も可積分になることは示されるものなのでしょうか? 容易に出来る気もするのですが、混乱してできません。 もし万が一反例があるのなら、それを教えて頂きたいです。 あとこれだけの主張でも証明できるような気はするのですが、 fおよび、f"がともに有界(したがってf'も有界になりますが) という付加条件をつける必要があるのならそうしていただけるとありがたいです。 とにかくf'の可積分性がどうしてもいいたいです。

  • adinat
  • お礼率78% (245/312)

みんなの回答

  • keyguy
  • ベストアンサー率28% (135/469)
回答No.5

修正します。 狭義リーマン積分可能ならばルベーグ積分可能であるが 広義リーマン積分可能であってもルベーグ積分可能とは限らないということですね。 これは認めざるを得ない。 (ルベーグ積分の数少ない欠陥ですね。) しかし ∫(r<x<R)f’(x)dx=f(R)-r(r) なのだから f’(x)が広義リーマン積分可能ならば f(±∞)が確定しなければ f(∞)-f(-∞)も確定しないのでoutでは? (広義リーマン積分はコーシーの主値ではない。)

adinat
質問者

補足

少しややこしい書き方をしますが、f(x)を次の函数とします。すなわちn=±2,±3,…として、|x-n|<1/n^3であるときf(x)=|n|-n^4|x-n|、それ以外の時はf(x)=0とおきます。これは連続函数で、x=±2,±3,…のところに底辺が2/|n^3|で高さが|n|の三角形が並んでいる感じの函数です。作り方から有界ではありません。各三角形の面積は底辺が2/|n^3|で高さが|n|なのだから面積は1/n^2。Σ_{|n|≧2}1/n^2は有限ですから、f(x)はR全体で可積分になります。そこでこのf(x)の導関数を取ります。f(x)はC^1級ではなく微分できない点(x=n,n±1/|n^3|なる点)がありますが、その辺は適当に滑らかに修正するとしてご愛嬌。こうするとf'(x)の原始函数がf(x)で、しかもf(x)に極限が存在するのだから、そもそもf'(x)は広義リーマン可積ではないということになります。さらにf''(x)は可算個の点を除いて0になりますから結局f''(x)は可積分です。ということはf:可積分、f':可積分でない、f'':可積分という例になっています。fに有界かつC^2可積分、f''有界可積分という条件を置いたとき、やはりf'が可積分にならない、などという例があるのかというのが当初からの疑問なんです。 keyguyさんのおっしゃるf'(x)が広義リーマン可積ならf(∞)およびf(-∞)が有限確定、したがってf(∞)-f(-∞)も有限確定でそれがR上の積分値に一致するというのは間違いなく正しいことだと思います。だから対偶をとってf(±∞)が定まらない限りf'(x)は広義リーマン可積にならず、したがってそれが僕が最初に提示した問題の反例を与える、ということになりそうですが、周知のとおり広義可積分とルベーグ可積は必要でも十分でもない関係にありますから、この判定条件だけからf'(x)の非可積分性[Lebesgueの意味で]を言うことはやはりできません。

  • keyguy
  • ベストアンサー率28% (135/469)
回答No.4

「広義」の意味がよくわかりません。: 高木貞治の「解析概論」は持っていないのですか? ∫(r<x<R)dx・f’(x) =f(R)-f(r) は確実に成立するのだからこれが r→-∞かつR→∞で収束すればいいのです。 (これが広義積分) f(x)=sin(x)とすると f(+∞)もf(-∞)も存在しないので f(+∞)もf(-∞)も使うことができずに |f(±∞)|<∞と書くことはできない。 |f(±∞)|<∞と書いた以上 f(x)=sin(x)はこの条件を満たさないので反例としては不適です。 これは定義の問題なのでもし不満ならば 「|f(±∞)|<∞」 は 「lim(x→-∞)f(x)と lim(x→∞)f(x)が有限値に収束」 と言いかえてください。 もしこの条件が満たされなければ[r,R]での積分値は とにかくf(R)-f(r)なのでこの値は定まらず ルベーグ積分とて定まらないことになります。 超関数まで拡張すればf(x)=1もf(x)=sin(x)も積分できます。 もっと拡張する必要がありそうですね。

adinat
質問者

補足

すみません、やっとおっしゃっていることがわかってきました。ですが、やっぱり僕が議論したかったのはルベーグ可積分になるかどうかということです。f(x)のx→±∞での極限が有限確定であれば確かにリーマンの意味で広義可積分になりますが、とはいえルベーグ可積分になるわけではないですよね。典型的な例がf(x)=sinx/xという函数でしょう。x=0では便宜上f(0)=1と定義しておきます。これは明らかに有界で広義リーマン可積分ですがルベーグ可積でない例です。もちろん二階導関数まで連続に存在して、それらもやはり有界で広義リーマン可積になると思いますが(厳密に計算しておりませんが、両端に向かって減衰振動しておりますので間違いないと思います)、やはりルベーグ可積にならない。そこでfとf''に最初からルベーグ可積というやや強い条件を置いたときf'はルベーグ可積になるか、ということなのです。 あとf(x)の両端の極限が有限確定であることはf'が広義リーマン可積になるための必要条件にはならないような気がします。端の方に向かって細い突起が続いていくような例があるように思えます。L^1だけどL^2にならない函数の例とかでよく出される感じの函数みたいなもののことです。

  • keyguy
  • ベストアンサー率28% (135/469)
回答No.3

R全体で|f'|を積分したとき有界になるかということを問題にしております。: f’は連続でありfはその1つの原始関数であるから -∞<r<R<∞とすると微分積分学の基本定理により (R)∫(r<x<R)dx・f’(x) =f(R)-f(r) である。 従って|f(±∞)|<∞であればf’は任意の区間で(広義)リーマン可積分であり、 f’が(-∞,∞)で広義リーマン可積分であるためには|f(±∞)|<∞でなければならない。

adinat
質問者

補足

何度もありがとうございます。 とりあえず問題点:「任意の区間で(広義)リーマン可積分」での「広義」の意味がよくわかりません。有界区間での可積分性は自明で、(-∞,∞)での可積分性が問題です。あとfがたとえ有界でもf'がR上可積分になるとは限りません。たとえばsin_xなんかは何回でも微分できますが、広義積分は存在しない。というのもそもそもf(∞)やらf(-∞)が定義できない。なおかつ極限が存在しなくてもR上可積分になる例もあります。 というわけでリーマン積分の範疇で考えると相当にややこしいので、積分は常にルベーグ積分であるものと考えています。

回答No.2

連続性だけではダメなんでしたっけ?

adinat
質問者

補足

誤解を招いたようなので、少し補足させていただきます。そもそも可測なのは自明で、もちろん有限区間に限ればリーマン可積分なのも自明ですが、R全体で|f'|を積分したとき有界になるかということを問題にしております。もちろんこのときルベーグ可積分になって、広義リーマン積分と考えたときと値は一致します。たとえば定数函数y=1ですらR上可積分にはならないんですよね。(積分すると無限大になってしまう)

  • keyguy
  • ベストアンサー率28% (135/469)
回答No.1

f'は連続なのだからf'は任意の閉区間でリーマン積分可能だと思いますが。

adinat
質問者

補足

気になっているのはR上絶対可積分になるかということです。

関連するQ&A

  • 可積分関数の上界について

    [0、1]上のルベーグ可積分関数fに対して、  |f(x)|≦M、a.e x となるような正数Mは存在しますか?

  • リーマン積分

    不連続点が高々可算個しかない有界な関数は有界区間[a,b]上でリーマン積分可能ですが、不連続点が連続濃度(ただしもちろんルベーグ測度0)を持つ集合で不連続な場合[a,b]上でリーマン積分不可能な例というのはありますか?もしご存知あればできるだけ簡単な例を知りたいのですが。 それとも零集合上だけで不連続となる有界な[a,b]上の関数はいつでもリーマン積分できるのでしょうか?

  • 可積分だが二乗可積分じゃない連続関数

    R上の1変数偶関数(この条件はそんなに本質的じゃないと思いますが)で、可積分であるが、二乗可積分にはならない連続関数の例が知りたいです。自分でも作れたような気がするのですが、やたらと複雑になので、出来れば簡単な初等関数程度の例があると嬉しいのですが。

  • 微積分

    微積分 ある有界閉区間で定義された{f_n}が、全ての自然数nに対してf_n(x)はxの連続関数であり、その閉区間内の全ての点xで有限なlim[n→∞]f_n(x)=:F(x)が存在するものとする。このとき、F(x)はその区間で連続となる。これは 正しくない。その反例を挙げて下さい。

  • 2乗可積分関数とは何でしょうか?

    フーリエ関数などを学んでいる入門者です。 2乗可積分関数を満たす関数がどのような意味を持つのか教えていただきたいです。 2乗可積分関数 ∫(0から2πまで)|f(x)|^2 < ∞ とされています。 ∫(0から2πまで)|f(x)| ならば、xが0~2πまでの面積を表わす のように答えていただけますと非常に助かります。 よろしくお願いします。

  • ルベーグ積分の詳しい本

    ルベーグ積分をゼミでやっているのですが (書名がわからないのですが英語の本です。  水田義弘先生の「ルベーグ積分入門」がいちおう訳書らしいです) いままで可測な集合と関数についてやっていて、やっと定義にありついたところで 非負のμ-measurableな関数は、必ずμ-integrableという記述があり 証明しなければいけないのですが、 fの関数の上積分と下積分が等しくなるとき、μ-integrableなので、 上積分≧下積分 と 下積分≦上積分 を示せばいいのですが 下積分≦上積分のほうを示すとき 数学専門の科のゼミではないので自力で証明はしなくていいから 本を探してこい、と言われましたが 大学の図書館に行ってもちんぷんかんぷんでわかりません。 詳しく証明が載っている本をご存知のかた、 教えてください。

  • フビニの定理における可積分性について

    ガンマ関数の正則性を示す際、 積分区間を0→1区間と1→∞区間に分け 例えば1→∞については 複素関数列f_n(z)=∫(1→n)e^(-t)t^(z-1)dtなどとして モレラの定理を用いてf_n(z)の正則性を示し、 さらにf_n(z)の一様収束性からガンマ関数の正則性が導かれますが、 この、モレラの定理を使う段階で、積分の順序交換を行っています。 積分の順序交換については フビニの定理からその正当性が保証されるようですが、 フビニの定理の仮定には可積分性が必要です。 e^(-t)t^(z-1)の、ジョルダン閉曲線C×[1,n]上での可積分性はどのように示すのでしょうか? 各f_nについては、 その積分区間[1,n]上と、Re(z)>0内の任意の固定されたジョルダン閉曲線C上で 被積分関数e^(-t)t^(z-1)は有界であるので 可積分であるという認識では間違いでしょうか? 様々な書籍を当っては見ましたが、積分論には疎く、積分論の専門書では理解しきれず、 簡単な本では、肝心の疑問が解決しないという状態です。 フビニの定理を使って累次積分の順序交換をしたいがために可積分性を示したいのに、 可積分性を示すために累次積分で計算している本もありましたがどうにもおかしく感じてしまいます。 非積分関数の絶対値を考えれば、フビニの定理によらず順序交換ができるのでしょうか? 非負値関数に対しては何か定理があったような気がしますが、調べても納得行く解説が得られませんでした。 無知でお恥ずかしい限りですが 考えれば考えるほどわからなくなってきてしまったので、 できるだけ丁寧な回答をよろしくおねがいします。

  • あるルベーグ積分の参考書の例題で、

    あるルベーグ積分の参考書の例題で、 例)有界閉集合はルベーグ可測であることを示せ。 解)Kを有界閉集合とするとルベーグ内測度の定義より    Kの外測度≦Kの内測度   がわかります。・・・・・・   ・・・・・・・・・・  というのが、ありましたが、  どの参考書を見ても、外測度より内測度のほうが大きい  という記述はありません。  この式は、ほんとうに正しいのか、どなたか、教えて下さい。  よろしくお願いします。

  • 可積分について

    f(x) (a≦x≦b)が可積分のとき |∫(a→b)f(x)dx|≦∫(a→b)|f(x)|dxを出来るだけ詳しく示して下さい。 ダルブーの定理辺りの知識はあります。 特に|f(x)|が可積分である事の証明がよく分かりません。 どうかよろしくお願いします。

  • 測度論の問題です。

    f: R→R が右連続なら、fは可測関数(ボレル可測関数ないしはルベーグ可測関数)といえるでしょうか?証明付きで解説してください。