- ベストアンサー
スポーツ小説における新人賞の難しさ
- スポーツ小説は作家としての地位を確立してから書くことが多い
- 国内の有名なスポーツ小説はデビュー作ではないことがほとんど
- 新人賞ではスポーツ小説の受賞作は少ない
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
スポーツものは連載するには都合がいいのですが、単発ものとしてまとめるのはなかなか大変です。連載作品なら、練習→競技→勝利(敗北)の繰り返しだけでも充分成立しますが、単発の作品だと、当たり前に進行して終わる作品では物足りない印象になります。つまり、練習して競技して勝った負けたの他に、何か別の要素が必要になってくる、ということです。ミステリーとかサスペンスとかノスタルジックな何かとか。 また、単発作品の場合、練習や模擬戦、予選など、全ての要素をじっくり書けるほど字数に余裕もないため、どこに字数を使ってどこを省略するかの取捨選択も難しいです。 本格的なスポーツ小説を書こうとすればするほど、当たり前の事を淡々とこなしていく地道な作品になるのですが、それをやるには膨大な字数が必要です。特に団体競技を題材にした日には、登場人物が多くてさらに字数を圧迫します。新人賞にスポーツものが少ない理由はそういうことでしょう。 ただ、字数さえもらえればいくらでも濃いのが書けるという描写力と執念を見せつけてやれば、たとえストーリー的にベタで地味で物足りなくて新人賞が獲れなくても編集者の目には留まりますから、やりたいことをやりたいようにやればいいと思います。 スポーツものが好きならわかると思いますが、全力を出し切らないで新人賞に応募したって、何の意味もないですから。
その他の回答 (2)
- yomyom2001
- ベストアンサー率46% (763/1638)
私はミステリーが好きなのでジャンルが限られますが、私の知る限りで下記の 作品がありました。ちなみに全部私は読んでいます。 江戸川乱歩賞受賞作(公募ですから、いわゆる新人賞という位置づけになります) ・第28回(1982年)岡嶋二人「焦茶色のパステル」 スポーツかどうか微妙ですが、競馬(競走馬)の話。 ・第34回(1988年)坂本光一「白色の残像」・・・高校野球。 ・第36回(1990年)鳥羽亮「剣の道殺人事件」・・・当然ですが、剣道の話。 ・第49回(2003年)不知火京介「マッチメイク」・・・プロレスの話。 「このミステリーがすごい」大賞受賞作(これも公募です) ・第3回(2004年)水原秀策「サウスポー・キラー」・・・プロ野球の話。 これらはかなり大きな(有名な)賞ですから私でも読んでいましたが、ミステリーという しばりをなくして、尚且つ小さな賞などの受賞作も探せばまだまだたくさんありそうな気がしますよ。
お礼
江戸川乱歩賞の方はチェックしていませんでした。 回答ありがとうございます。参考になりました。
- mshr1962
- ベストアンサー率39% (7417/18945)
調べてみましたが、確かに少ないですね。 スポーツ小説を書かれてる方で新人賞がスポーツ小説なのを確認できたのは 川上健一『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』第28回小説現代新人賞(バスケットボール) 須藤靖貴『俺はどしゃぶり』第5回小説新潮長篇新人賞受賞作(アメリカンフットボール) 堂場瞬一『8年』第13回小説すばる新人賞受賞作(大リーグ)
お礼
こちらも参考例ありがとうございます。 まったくないと言うわけではありませんね。ただ難易度は高そうです。
お礼
ほとんど同意見です。 デビュー作として書くには、無駄な描写、字数をそぎ落とす技術がかなり強いられますね。