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「は」と「が」の使い分けについて教えてください。

日本語を勉強している学生です。 「は」と「が」の使い方がよく分かりません。 「お父さんは帰って来たらすぐ食事だ。」と「お父さんが帰って来たらすぐ食事だ。」の二文について、 (1)意味の違い、(2)構文の違い、(3)助詞の「は」と「が」の機能の違い、を教えてください。 よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • momordica
  • ベストアンサー率52% (135/259)
回答No.4

このような複文において、「は」と「が」で決定的に違うのは、それが及ぶ範囲です。 文の構造は、それぞれ、 「お父さんは帰って来たらすぐ食事だ。」は、「(お父さんは)(帰ってきたらすぐ食事だ)」 「お父さんが帰ってきたらすぐ食事だ。」は、「(お父さんが帰ってきたら)(すぐ食事だ)」 となっています。 「は」という助詞はは主語を示すわけではなく、文の主題を示します。 「~は」というのは、「これから話すことは~についてのことなのですが」と言う意味です。 基本的に、一旦「は」によって宣言された主題は、単文においてはもちろんのこと、複文においても、 主節・従属節を超えて文末まで影響を持ち続けます。 この例文の場合なら、「お父さんは」というのは「帰ってきたらすぐ食事だ」という、残りの文全体に かかっていると考えていただいて結構です。 したがって、帰ってくるのもお父さんですし、食事をするのもお父さんです。 お父さんの今日これからの予定のことを言っているのか、お父さんの普段の習慣のことを言っている のか、それはどちらに取ることができます。 いずれにせよ、あくまで「お父さん」と言う人が「帰宅直後に食事をする」ということを述べている 文です。 それに対し「が」は主語を示す助詞です。 「が」というのは、「は」のように文全体に影響を持ち続けるわけではなく、あくまでどれか特定の 述語に対する主語でしかありません。 したがって、従属節中で使われれば従属節の述語だけ、主節の中で使われれば主節の述語だけ にしか影響力をもちません。 今回の例文の場合なら、「お父さんが」は従属節中で使われたため「帰ってきたら」のみに かかり、「食事だ」にはかかりません。 また、従属節で「が」によって主語が明示された場合、一般に主節の主語はそれとは異なります。 逆に、もし主節と従属節の主語が同じなら、それは従属節中では明示しないのが普通です。 したがって、この例文では、帰ってくるのはお父さんですが、食事をするのは違います。 今回の場合、お父さんも食事をする中に含まれる可能性が高いですが、少なくともお父さんだけでは なくそれ以外の人も食事をします。 「お父さん」が帰宅したらすぐに「みんなで食事をする」という意味だと考えるのが自然でしょう。 また以上のような違いにより、従属節の主語を示したいときは「は」を使うことはできず、必ず 「が」が使われます。 × 春は過ぎれば夏がきます。  ○ 春が過ぎれば夏がきます。 × これは私は書いた絵です。  ○ これは私が書いた絵です。

brenda1030
質問者

お礼

詳しく教えて頂きましてとても勉強になりました。 本当にありがとうございました^^

その他の回答 (3)

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.3

ポピュラーですが難しい課題ですね。 視点は多いほうが良いと思うので、私も参加させていただきます。 1.「お父さんは帰って来たらすぐ食事だ。」 「は」の主な用法は、「主題(話題)の提示」です。 「お父さんは」は、「お父さん」を主題として宣言する機能があります。 「これから、お父さんについて述べますが~」という構造の文です。 この文の骨子は、『お父さんは食事だ』です。 「お父さん=食事」という意味ではありません。 「お父さんは、食事を最優先する」「お父さんは食事をするのが一番好きだ」というような意味です。 (ア)君は歌手で誰が好き? (イ)僕は〇〇だ。 などと同じ使い方をする断定の「だ」です。 この基本の骨組みに、 「帰ってきたら、すぐ」 という補足が加わって 「お父さんは 帰って来たらすぐ 食事だ。」 という文になっています。 『これから、お父さんについて述べますが、「お父さんは、帰ってきたらすぐ食事をするのが一番好きだ」』 というニュアンス。 2.「お父さんが帰って来たらすぐ食事だ。」 「が」の主な用法は、「特定」です。 「お父さんが」は、「お父さん」を特定する機能があります。 この文の骨子は、『すぐ食事だ』です。 この基本の骨組みに、 「帰って来たら」 という条件が加わり、 その条件を満たす主体として 「お父さんが」と特定しています。 これが、 「お父さんが帰って来たら すぐ食事だ。」 という文の構造です。 『すぐ食事だが、そのためには「(誰かが)帰ってきたら」という条件が満たされる必要がある』 という意図を持つ文です。 帰ってくる人を特定するために「お父さんが」と表現するわけです。 3. A:「あなたが卒業したらみんなでお祝いしよう」 という文を考えてみましょう。 話者の A さんが最も言いたいこと(=意図)は、 「(みんなで)お祝いしよう」 です。 『「あなた」について、これから述べますが~』 という意図ではありません。 ですから、「あなたは~」と表現すると不自然になります。 「あなたはとても背が高いですね」 であれば「は」を使っても可です。 この文の骨子は、『(みんなで)お祝いしよう』です。 この基本の骨組みに、 「卒業したら」 という条件が加わり、 その条件を満たす主体として 「あなたが」と特定しています。 これが、 「あなたが卒業したら みんなでお祝いしよう」 という文の構造です。 『お祝いしよう、と提案しますが、そのためには「(あなたが)卒業したら」という条件が満たされる必要がある』 という意図を持つ文です。 卒業する人を特定するために「あなたが」と表現するわけです。     

brenda1030
質問者

お礼

ご親切に教えていただきありがとうございます。 大変参考になりました。

回答No.2

「は」と「が」は共に主語になりますが、機能が違います。 「は」は係助詞ですし、「が」は格助詞です。 ですから、本来の基本的な主語には、「が」が用いられると決め付けましょう。 動作の主体とか、要求の対象としての人や事物に「が」を付けて、それを主体と定めます。 主体ですから、これが、一番偉いわけです。話者が、一番最初に浮かんだ言葉なのです。 一方、「は」は、係助詞と言うくらいですから、古典世界での「係り結び」の影響下にあるのですね。つまり、こちらでは、述後(文末の「結び」の言葉)が一番偉いのです。欧米人は主語を先に言わない日本語を分かり難いと非難し、最後まで聞かないとイエスなのか、ノーなのか分からないと言いますが、日本人は、結論を先延ばししているわけではなくて、しっかりとそれを決定して念頭に定めています。そして、それに向かって、キチンと着地できるように言葉を選んでいます。つまり、まず、述語(結び)が頭に浮かんで、それに相応しい係り言葉(係り助詞)が、限られた語彙の中から選択されるという手順になります。例文では、「お父さん」が、係り言葉(係り助詞)として選択されてしまいましたから、「お父さんは」偉くはなく、「食事だ。」が偉いのですから、会話をしている当事者は、多分、食事を今すぐに始めるのでしょうね。 欧米語は拡散する言語ですから、話しながら、どんどん世界を広げて良いのですが、日本語は、述語がまず決定していて、そこに向かって収束していく言語なのです。ですから、文化的には、係り結び用法の「は」と言うのは、極めて、日本的であるともいえるわけです。 逆に、先程の偉い主体・主語である「お父さんが」食事をするのは、その帰りを待っている会話者たちと一緒になると思われます。 しかし、古典的係り結びなど、殆ど知らない若者が多くなっている今日、そう思われるだけで確かではありませんから、正確にそういうことを伝えたいのならば、「お父さんがお帰りになるのを待って、皆で一緒に食事をしましょう。」とするべきでしょうね。

brenda1030
質問者

お礼

ご親切にありがとうございました! 細かい説明、勉強になりました!

  • nuytas
  • ベストアンサー率24% (10/41)
回答No.1

  難しいことはよく分からないのですが まず、『お父さんは帰ってきたらすぐ食事だ。』について。 “は”というのは、特定の人物についてのみを説明する働きをします。 だから、この文は、 『お父さん』のことだけを説明しているんです。 なので、お父さん以外の家族の情報は全く読み取れません。 しかし、 『お父さんが帰ってきたらすぐ食事だ。』 というのは、 『お父さんが帰ってくれば、自分は食事ができる。』 つまり、 お父さんが帰ってくるまで、話し手は食事ができないことになるんです。 説明へたですみません。。。

brenda1030
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 とっても助かりました^^

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